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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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カイロ その1

エジプトのノーベル賞作家、ナギーブ・マフフーズの「バイナル・カスライン」の世界に魅了された私と、悠久の古代エジプト文明に憧れる夫。二人でカイロを訪れたのは5年ほど前のこと。

予定滞在日が数日しかなく、胃腸がとても弱い私達は、水や食べ物にあたってお腹を壊して寝込んでは時間のロスになると心配でした。それで、珍しくリッチにヒルトンに泊まることになったのです。どうせなら、ナイルヒルトン。それもナイル・ビューで。自分では大いに豪華に出たつもりでした。

しかし、計算違いでした。ナイルヒルトンは建物は古いが格式あり、サービスもよいとパンフレットに書いてあり、確かにそれには偽りはないのですが・・・
「ナイル・ビュー」というのが曲者なのです。なるほど夜景はきれい。部屋も悪くない。だけど、その部屋に足を踏み入れた途端、あまりの騒音に思わず耳を塞ぎました。窓の下にはナイル川に沿って大通りが伸び、そこをひっきりなしに車が往来しているのですが、なぜかカイロの車は走行中ずっとクラクションを鳴らし続けているのです。ブッブーブッブーブッブーブッブー。

夜中になれば収まるのだろう、とタカをくくりました。でも期待は裏切られ、カイロの喧騒は夜通し止みません。窓はしっかり閉めているのに、窓などまるで存在しないかのようにエンジンとクラクションの音が私と夫を苦しめた。
「うるっさーーーい!寝られやしないよ」
「これって、毎晩続くんだよね?」
「どうする?一睡もできなかったら・・・」

うとうとしたと思ったら朝になった。
「今日一番にやること。耳栓を買う!」
「そうだそうだ。これじゃ、睡眠不足で死んじゃうよね~」

ということで耳栓購入のため町へ出たのですが、どこに行けば売っているのかわからず、キオスクだの薬局だの、思いつく店片っ端から入ったのですが・・・
私達「耳栓ありませんか」
店の人「耳栓って?それ何?」
私達「耳に詰める栓です」
店の人「ああ、これのこと?」
持って来たのは綿棒。
私達「違います。耳につめる栓です、欲しいのは」
店の人「そんなの何に使うの」
私達「うるさくて寝られないから」
それを聞いたら店の人および周りにいたエジプト人一同が大笑いした。
「ウワッハッハッ。うるさいだって~」
結局、耳栓は見つからず、私達は途方にくれました。もし今晩も眠れなかったら・・・

でも、そんなことは全くの杞憂でした。丸一日、カイロの喧騒の中を歩き回っていたら、いつの間にか耳が騒音に鳴れて何も感じなくなっちゃった。クラクションの音にも無感覚になってしまったのです。

その晩からは、ぐっすりと眠れましたよ。
人間の適応力ってすごいもんです。
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  1. 2005/02/04(金) 11:56:42|
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