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カトリックの結婚式

宗教について書いたところなので、関連するお話を一つ。知人のエピソードです。


ある日本女性がドイツ人男性と結婚することになりました。男性の両親は特に反対はしなかったけれど、一つだけ条件を出したそうです。
「カトリック教会で結婚式を挙げて頂戴」
彼らは敬虔なカトリック教徒だったのです。日本女性のほうは「無宗教」だったけれど、夫の両親がそれで喜ぶならと快諾し、挙式のために必要な洗礼も受けました。そしていざ結婚式の準備に取りかかろうと思ったら・・・

ことはそう単純じゃありませんでした。なぜなら、彼女には実は離婚歴があったのです。カトリック教会は離婚を認めていないので、カトリックの式が挙げられるのは一生に一度。(日本ではどうなのかわかりません。ドイツでの話ね)しかし幸いに、というかなんというか、彼女の一度目の結婚式は神道式だったのですね。カトリック教会はカトリック以外のいかなる宗教にもとづく結婚も「正式の結婚」とはみなさない。つまり、彼女は「いまだかつて結婚の経験はない」ことになるのでした。

ただし、それを証明しなければならない。

この手続きがとてつもなく面倒なことを、その時点で彼らは知りませんでした。過去にカトリック教会で式を「挙げていない」事実を証明するには、自分がこの世に誕生してから今日までに住んだ地域すべての管轄カトリック教会と連絡を取り、そこに自分が信者として「登録されていなかった」という証明書を発行してもらわなければならないのだそう。怖ろしいことに、彼女の人生は引越しに次ぐ引越しでその日に至っていたので、かなりの数の証明書を集めなきゃならなかった。

それだけではなかったんです。その手続きを自分だけではなく、自分の両親、別れた前夫、そして彼の両親の分までやらなきゃいけなかったんだって!!別れた夫に電話して「カトリック教会からハンコ貰ってきて」。冗談じゃない。

しかし彼女はとうとうやり遂げました。気が遠くなるようなその作業を。そして、大事な書類の束をカトリック司祭のところに持って行きました。司祭は重い封筒を受け取り、言ったんだそうです。
「確かにお預かりしました。これをローマ教皇さまに送ります。教皇さまが内容を審査され、署名してくださったら、あなた方は結婚式を挙げることができます」

ローマ審査があるなんて聞いてなかったよ・・・と愕然とするも、文句を言ったところでどうなろう。力が抜けつつあるのを感じながら、彼らは訊ねました。
「それで・・・どのくらいの時間がかかるものでしょうか」
「そうですね。3年ほど見て頂ければ」

やーめた、やめた。ウェディングドレスなんてやーめた!役場で婚姻届にサインしてハイおしまい。

結局、そうなったんだって。
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  1. 2005/01/17(月) 15:28:59|
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