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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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私の守護聖人

ドイツに住むようになって何年も経ち、ドイツ語文法は一通り頭に入った、語彙もかなり増えた、発音もOKというレベルまでドイツ語力が上がっても、それだけではネイティブと同じように読書や映画鑑賞を堪能できるわけではない。高度なジョークもわからない。そう気づいたとき、があ~んと打ちのめされた気分でした。

「ネイティヴ」という言葉の意味がはじめて理解できました。○語のネイティヴであるって、正しい文法で訛りなく話すことじゃないんですね。話す言葉がその言語特有の文化背景に支えられているからこそネイティヴというんですね。

ドイツ社会で生活し日常文化に浸かることで、表面的な文化背景は知ることができる。でも、一つの国の文化ってもっともっと奥深い。ドイツ語で小説を読むようになって気づきました。

「キリスト教の知識がまるでないと、わからないことが多すぎる!!」

美しい教会を訪れても、キリスト教徒でない私は「ふ~ん、綺麗だねえ。凄いねえ」で終わってしまうし、美術館で宗教画を見ても「???」。映画も西欧のものには聖書からの引用があったり、聖書の言葉をもじった台詞になっていたりする。クイズ番組を見ていても、ドイツ人なら誰でもわかるようなことがわからない。

うーーーーん。これは、つまらないぞ。

そう感じるようになり、ではキリスト教の知識を仕入れましょうと思い立ったのですが、どうもよい方法がない。図書館や本屋へ行って関連書をあさってはみたけれど、「キリスト教義そのものの本」以外で見つかったのは分厚い「宗教史またはキリスト教美術の本」ばかり。膨大な情報量でどこから手をつけていいかわからないのと、ドイツ人なら誰でも知っている初歩的なことはわざわざ書いていないのとで、いろいろ入手したわりには使いこなせていませんでした。

でも、先日、日本の書店でこういうのを見つけたんです。

「キリスト教文化の常識」 石黒マリーローズ

手に取ってみると、なるほどこれはわかりやすそう。著者はレバノン出身で日本在住。キリスト教文化を特に日本人を対象にまとめてあります。早速購入して読みました。断片的にはすでに知っていることもありましたが、ある程度系統立てて知識を仕入れる方が効果的ですね。

私がこの本により初めて知ったことの一つ。それは守護聖人についてです。聖人って世界にすごくたくさんいるんですね~。毎日が一人ないし複数の聖人の記念日なんですって。この本には聖人カレンダーがついていて、自分の誕生日がどの聖人の記念日であるかを調べることができます。ちなみに私の誕生日は3月17日。この日がアイルランドの聖人、聖パトリックの日だということはアメリカに住んでいた頃から知っていました。アメリカでは祝日ですから。でも、聖人のそれぞれが何か特定のもの(人)を守る役目をしていることは知りませんでした。たとえば・・・

聖バレンタインは、恋人の守護聖人。(これは有名ですね)
聖ビンセンシオは、ぶどう園経営者の守護聖人。
聖ヨセフは、大工・家庭の守護聖人。
聖マルコは、捨てられた子供の守護聖人。
聖オノレは、パンと菓子の守護聖人。
聖ペトロは、錠前士・魚屋の守護聖人。
聖女クララは、洗濯の守護聖人。
聖ルカは、医者と画家の守護聖人。
聖女カタリナは、法学者の守護聖人。
聖マタイは、収税者と両替の守護聖人。

ほうほう。そして・・・

聖ヒエロニモは、翻訳者の守護聖人。

私、キリスト教徒ではないけれど、今後は「聖ヒエロニモ」と聞いたら嬉しくなってしまいそうです。


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  1. 2005/06/26(日) 21:50:59|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:12
<<子供の頃に信じていたこと | ホーム | あまりにきれいなドイツの家>>

コメント

へぇー!!

そうなんですよね。日本語で、わざと文法的に間違った書き方をして自分の言いたいことを強調したり、漢字、カタカナ、ひらがなの組み合わせで、微妙なニュアンスを伝えたりしますもんね。それができるってことも、ネイティブってことの要素なのかな?
聖人の記念日って毎日あるんですか?!へぇーっ!!私も、ここまで多くの人が信仰しているキリストにすごく興味が湧いたんです。欧州にいると、どこに行ってもキリストがあふれていますから。でも、私のこの不思議に思ってる感じが欧州の友達にはなかなか伝わらないし、わたしが質問しても、もう染み付いたことなんで、彼らもなぜと聞かれても、うまく説明できないって言うんですよね。と言うことで、日本に帰国してから、そういったキリスト関連の本を読んでいるんですが、謎は深まるばかり…。この本読んでみます!!
私の誕生日はどんな聖人の日なのかな。。。
  1. 2005/06/27(月) 09:01:50 |
  2. URL |
  3. pino #-
  4. [ 編集 ]

守護聖人は

カトリックやロシア正教会文化ではよく見られますが、プロテスタントではしないと思ってましたが、ドイツでもやっぱりこのような文化残ってるのでしょうか??


  1. 2005/06/27(月) 11:58:26 |
  2. URL |
  3. anna #SW6wkXTQ
  4. [ 編集 ]

pinoさん

ヨーロッパの祝日のほとんどはキリスト教の行事ですよね。クリスマスやイースターなど、知識がなくても喜ばしい感じ、楽しい雰囲気は伝わってきますが、一緒に祝えなくてなんとなく疎外感を味わっていました。背景を知るだけでも随分違ってきますよね、きっと。
  1. 2005/06/27(月) 17:37:56 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

annaさん

ドイツはカトリックとプロテスタントが半々くらいですが、カトリックの人は自分の誕生日の代わりに、自分が洗礼名をもらった聖人の記念日を祝ったりするみたいです。私のまわりはプロテスタントが多かったので、あまり詳しくはしらないのですが・・・

どなたかご存知ないでしょうか。
  1. 2005/06/27(月) 17:42:19 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

聖ヒエロニモ

確か、いつも老人の姿で描かれる聖者ですよね。イタリア語ではジェローラモです。たぶん。
  1. 2005/06/28(火) 03:30:24 |
  2. URL |
  3. yuranoto #8R/NrDQ2
  4. [ 編集 ]

yuranotoさん

聖ヒエロニモは旧約聖書をラテン語に訳した人なんですってね。

ところで、イタリアの教会って、ドイツの教会とずいぶん雰囲気が違いますね。イタリアには教会がものすごくたくさんあるから、一般化して言うことはできませんけれど、「なんか違う」って思います。スペインの教会とも違う。

ヨーロッパでいろいろな教会を巡るのが好きです。
  1. 2005/06/28(火) 08:45:00 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

本を読むときにこうしたキリスト教的な常識というか知識があると、本がもっと楽しめそうですし、理解が深まりますね。取り上げられていた本を読んでみたくなりました。書店か図書館で探してみようと思います。
  1. 2005/06/28(火) 10:38:59 |
  2. URL |
  3. kmy #0QcCB9ME
  4. [ 編集 ]

kmyさん

講談社現代新書の1222番。720円です。

いろいろな映画のキリスト教的ウンチクが載っていますよ~。
  1. 2005/06/28(火) 14:26:09 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

うーむ、それではさっそく

こんにちは、ビアンカさん。
面白そうな本ですね。あたしも宗教関係にはさっぱり。どこからどう手をつけたらいいのか考えあぐねていたのでうれしいです。さっそくコチラの本屋で探してみますです。

あ、ブログ引っ越ししてくださって、さくさく拝見できるようになりました。うれしい。
  1. 2005/06/29(水) 00:42:58 |
  2. URL |
  3. アキツ #-
  4. [ 編集 ]

異文化と翻訳

今ごろ言うなーって感じの直前情報ですみません。
7月3日(土)に埼玉県新座市でセーラ・カミングさんの異文化講演と翻訳家奈良橋陽子さんの講演があります。一般無料です。
詳しくはこちらを
http://www.jumonji-u.ac.jp/wakagiri/eibun/30shuunenn.htm
  1. 2005/06/29(水) 10:45:46 |
  2. URL |
  3. わくわくふわく #-
  4. [ 編集 ]

アキツさん

あまりにも大きなテーマで、とっかかりを見つけるのが難しいですよね。文庫本サイズなので、気軽に読めていいですよ。
  1. 2005/06/29(水) 14:00:43 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

わくわくふわくさん

あああ~!その週末は、弟と姪っ子がやって来ます。残念無念・・・
せっかくの面白そうな企画なのに。

また是非教えてくださいね。
  1. 2005/06/29(水) 14:02:18 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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