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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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旅のげっそり話 その3 にぎやかなバリ島ライフ

今日は子供の日。子供たちに「きょうは自分たちの好きなことをして過ごさせてくれ」と言われたので、遊園地とかディズニーランドに連れて行けと要求されるのではとビクビクしましたが、なんと「近所の森でカナヘビを捕まえたい」と出て行きました。安上がりなこと。さあ、いまのうちにサッサと記事をアップしましょ。久しぶりの旅行ネタです。


バリ島の宗教や宇宙観に興味があって、現地で情報を集める目的で一ヶ月ほどバリのある家庭にお世話になったことがあります。観光地バリにはゴージャスなヴィラやホテルとは別に民宿がたくさんあり、私が滞在したのも、一般家庭の敷地の空いている場所に立てた旅行者用離れ部屋。バリの家の造りはちょっと変わっていて、一つの建物の中に複数の部屋があるのではなく、部屋一つ一つが独立した小屋になっています。それぞれの小屋は特定の目的に使われ、日本の居間や和室のように多目的に使われることはありません。

私に与えられた小屋の中にはベッドの二つ入る6畳ほどのスペースと、その奥にトイレとシャワールーム。窓を小さく作ってあるので、部屋の中は昼間でも薄暗く、夜も豆電球一つだけ。シャワーは熱帯の途上国の多くでそうであるように、お湯は出ません。入り口のドアを出るとそこはテラスのようになっていて、テーブルと椅子が置かれてありました。この涼しく快適なテラスで私は昼間の時間の大部分を過ごしたのです。

テラスに座って本を読んだり、手紙を書いたり、調べ物をしていたりすると、入れかわり立ちかわり誰かがやってきます。家族はお父さん、お母さんに成人した子供が7人と孫数名。
「ビアンカ~。何やっとるんじゃー」
「手紙書いてるの」
「ふ~んどれどれ」と言って、彼らは人の郵便物を手にとってジロジロ見る。これは誰から、それは誰宛と根掘り葉掘り聞く。あまりプライバシーという感覚はないようで、雑貨屋で買い物してきた袋がその辺に置いてあると、「何買って来た?」と袋を開けて中身を取り出したりもする。
あるとき息子さんの一人に化粧ポーチを勝手に開けられたこともあって、「ヒェ~ッ。普通、男がレディのポーチを開けるかっ」とさすがに少々ゲンナリしたけど、それがバリ島流ならしかたないわね・・・

24歳の末息子がしばしばやって来て、
「大学出ても職がなくてさ。教師になりたいんだけど、ここじゃ無理。政府はカリマンタン移住を奨励していて職も斡旋してくれるらしいけど、あんな僻地に行ってもねぇ・・」なんてぼやいて行く。使用人のニョマン君も私にお茶を持ってきてくれたついでにテラスに上がりこみ、
「ここの家族は人使い荒くてやんなるよ。給料もロクにくれないし。次男のマデなんてさ、オレには偉そうなことばかり言うけど、とんでもないヤツだよ。あいつ不倫してるんだ。こないだ向こうの田んぼで人妻と逢引してるの目撃したんだから・・・」とコソコソ告げ口する。なかなか興味深い人間模様が観察できるのです。

ここの家には私のほかにもう一人、長期居候がおりました。ラジオ局に勤めるアメリカ人男性で、担当する音楽番組用に民族音楽を録音するため、アジア各地を回っているのでした。特にバリのガムランに興味があるというのでしばらく滞在しているそう。私とは別棟の小屋なのですが、彼もよくテラスで涼んでいるのでそのうち顔見知りになり、お茶をご馳走になったり、いろいろお喋りする仲になりました。あるとき、私たちはこんな会話を。
ジョン「シャワー浴びるときさ、シャワーヘッドをよく見たことある?」
私「え、ないよ。薄暗いからよく見えないし、私小さいから背伸びしないと見えないから。でもなんで?」
ジ「ああそう。ならいいんだ・・・」
私「なあに~?言いかけてやめるなんてズルイよ。シャワーヘッドがどうしたの」
ジ「う・・・実はね。シャワーヘッドの穴をよく見ると、黒い細い虫がたくさん出てきてるんだよ」
私「ギエッ!!ほんとぉ~!?」
真水シャワーは、虫入りだったのです・・・鳥肌っ。やっぱり聞かなきゃよかったよ。

バリ島住民はヒンズー教徒で、一日5回(だったかな)いろいろな物にお供えをする習慣があり、家のお母さんも毎日せっせとお供えものをこしらえていました。お煎餅だったり、餅菓子だったりなのですが、お母さんはそれをお皿に盛って私やジョンのところへ持ってきてくれます。美味しいお菓子なのですが、毎日毎日たくさんくれるので食べきれず、テラスのテーブルに置きっぱなしにするのも悪いし、捨てるわけにもいかないしでちょっと困っちゃった。しかたがないのである夜、寝室にお菓子を皿ごと持ち込んでベッド脇の台に乗せて寝たんです。そうしたら、ウトウトした頃にベッドの下でガタガタと音がする。
「なっなに、今の?」ビックリして起き上がりベッドの下を覗き込むが何もいない。
ゴキブリにしては音が大きすぎるし。幽霊のわけないし。とふと、ベッド脇に目をやると・・・

巨大なドブネズミがお菓子に飛びつく瞬間!!

ギャーーーーッ!!助けてえ~~~~~~~~っ!!

すごい勢いでドアを開け、外に飛び出した。数分後、ジョンとお兄さんが懐中電灯を手に慌ててやってきました。
私「ネッ、ネズミが・・・・」
二人は逃げたネズミを探そうと懐中電灯で小屋の中を照らしました。光を天井に向けたとき、私はひぃっと驚愕のあまり凍りついた。普段は暗くて全然見えない高い天井には、体長1メートルくらいの毒々しいトカゲのような生き物が三匹もへばりついているではないか!!そういえば箒で床を掃いても掃いても、黒いケシツブのようなものがいつも落ちているのを不思議に思っていました。それは、その生き物たちのフンだったのです・・・

お兄さん「ネズミ、どっか行っちゃったみたいだね~。多分もう出てこないから寝なよ」
そして彼らは行ってしまった。もう、どうしよう~と思ったけど、その日は体が極限まで疲れていたせいで、ベッドの蚊帳の下で震えているうちに眠りに落ちたらしい。しかし翌朝、事態を思い出して改めてゲッソリ。昼間は出かけたり、テラスで過ごしたりしたけど、いざ夜が来るとどうしても小屋に入る勇気がない。あ~困った困った。だが夜も更け、とうとう勇気を出して小屋の中に足を踏み入れると・・・

ガタガタッ

ま、まだいる~~~。ダメダメ。絶対この中では寝られないよ~。どうしたものかとしばらく思案しておりました。お兄さんに言っても多分、「たかがネズミじゃない」と笑うだけで、退治してくれそうにもない。そ、そういえばジョンの小屋にはベッドが二つあったっけ。でもでも・・・
かなり迷っていましたが、他に方法も思いつかない。ジョンのテラスへ歩いて行きました。
私「お願い~。泊めて。どうしても怖くて」
ジ「いいけど・・・」
ジョンはまだテラスでもう少し本を読んでいたいと言うので、先に寝かせてもらいました。すぐに寝入ったみたいで、朝方目をさますと部屋の反対側の壁側にあるベッドからジョンの寝息が聞こえた。はぁ~朝か。。。

取りあえずよかったけど、ここからが問題である。バリ島の朝は早い。今何時かわからないけど、午前5時には家族は完璧に起きている。私がジョンの部屋から朝帰りするところを目撃されたら、絶対に絶対に誤解されてしまう。だから皆が起きて来る前に、そぉーっとここを抜け出して自分のテラスに戻らなくては。
キィィ~と恐る恐るドアを開け、辺りの様子を伺いながら抜き足差し足忍び足。よしっ、誰もいない。小走りにサササッ。ふ~う、よかった・・・

でも小屋に入る気にはなれず、早朝の薄明かりの中、テラスの長いすに横になっていました。
兄「おはよう。なにしてんの。こんなところで」
私「あっ。お兄さん。おはようございます」
兄「なんでこんなところで寝てるんだ」
私「あっあのっ。それは・・・ちょっとネズミが怖くて・・・」
兄「もしかしてここで一晩明かしたんじゃないだろうね」
私「いえ、そうじゃあないんですけどぉ~」


この経験で、かなり強くなった私。子供たちの連れ帰るカナヘビなんぞ、なんのそのです。
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  1. 2005/05/05(木) 10:16:43|
  2. 旅行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ビアンカさん偉すぎ!本当に色々な体験を積まれていらっしゃるのですね。すごい!1メートルのトカゲが三匹は怖すぎ。ドブネズミも怖すぎ。飄々としていらっしゃるのはそんな冒険の挙句なのでしょうか。文化人類専攻というのはさもありなん。
  1. 2006/08/19(土) 00:38:30 |
  2. URL |
  3. waremokou #-
  4. [ 編集 ]

waremokouさん

そのトカゲみたいの、何と言う種類かわかりませんが、すごくカラフルで、目つきが怖かったです。

気候の違う土地では、カルチャーショックならぬネイチャーショックもいろいろありましたが、どれも私にとって大切な思い出です。バリ島の日々、楽しかったです。
  1. 2006/08/19(土) 04:50:45 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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