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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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自主的に、自分のペースで学ぶ

本で教育コンセプトを知り、「うちの子どもに合いそうだな」と思って選んだモンテッソーリ学校ですが、実際にその教育法がどのようなかたちで実践されているのか、具体的なことは知らないまま、子ども達を通わせることになりました。

息子が転入して5ヶ月。その間に保護者会や行事などが何度かあり、子どもや保護者の話などから少しづつ様子がわかって来た。それをご紹介しようかなと思います。

普通とはかなり違った教育法が何をもたらすのか、私にはもちろんまだわかりません。これから疑問に思うことや、うまくいかないことが出て来るかもしれませんが、「こういう学校もある」という一つの例として書いていきますね。

モンテッソーリ教育の中心にある考えは、「子どもが、自主的に、自分のペースで学ぶ」ということ。

自主的にというのは、「やりなさい」と言われてやるのではなく、自分で「やろう」と思って勉強するってことですね。教師の役目は指示を出したり、勉強を教えることではなく、生徒が自分で学ぶように環境を整え、観察し、必要な場所でサポートすること。

ですから、いわゆる「全員が黒板に向かって先生の説明を聞く」という授業形態ではなく、各自が自分で選んだ内容のことをします。教える人がいないのに、どうやって計算のしかたやアルファベットを覚えるのか?と不思議でしたが、教室には特別に開発された各種のモンテッソーリ教具があり、生徒達はそれらの教具で自習します。モンテッソーリ教具というのは、指導する大人がいなくても子どもが自然に学べるようにできていて、間違うと子どもが自分で間違いに気づくように作られているそうです。

自分のペースで、というのは、今月にはこれとこれをやって、その次の月はここまで進んで....という予定が組まれていないということ。

ええっ?自分の好きなことを自分のペースでだなんて、それじゃあメチャクチャじゃないの?子ども達は学ぶべきことをちゃんと学べるの?

という疑問が沸いて来る。でも、実はこうなっています。それぞれの学年には達成すべき目標が設定されている。学年の初めに、生徒はそれぞれ記録帳を手渡され、そこには一年間でどのような能力を習得すべきがが書かれているが、どういう順番で、それぞれの過程にどの程度の時間をかけるかは自由。どういう内容の学習をし、何が達成されたかを、生徒はそこに記録していきます。教師はこまめにそれをチェックし、進捗状況を確認し、必要に応じてアドバイスする。

「学年の終わりに目標が達成されていなかったらどうするんですか?」と私は先生に質問してしまいました。

日本の学校ならば、不完全燃焼のまま次の学年に進み、新たな課題、目標を与えられる。つまり落ちこぼれる。ドイツの一般校ならば、落第して、学年を最初からやり直す。つまり、わかっていることまでやり直さなくてはならない。それってちょっとやる気が失せるかもしれない。モンテッソーリシューレでは?
その生徒が終わったところからその続きをやります」との回答でした。

すべての子どもが同じスピードで発達するわけではない。子どもの能力はすべての分野において等しい早さで発達するわけではない。なんにでも個人差がある。

ある保護者から聞きました。
「うちの子は、一年生のときには文字が全然書けなかったんですよ。読むことや計算、運動など、その他のことには何の問題もなく、意欲的に学習してたんですが、何故か筆記用具を上手に持つことができなくて、字が書けませんでした。同じ理由で、絵もほとんど描きませんでした。それが2年生になってから問題なく鉛筆が握れるようになって、そうしたらすごい意欲で字を練習し始めて、あっという間にみんなに追いついてしまいました。随分心配もしたんですが、焦らなくてよかった。普通の学校だったら「アルファベットも書けない」ということで落第になってたかもしれません」

そういうこともあるんですね。

学校生活は主に、個人または少人数での自主学習が時間の大半を占めていますが、その他にホームルームのような時間(教師と生徒達が円座になって話し合い)や、クラス全体でのプロジェクトワーク、個人研究発表(一人一人が一年間に3~4回発表をする)、修学旅行準備、ワークショップなどがあります。

学習の様子を写した写真が学校のHPで見られます。ご興味があったら是非ご覧になってください。

教室はとてもリラックスした雰囲気です。写真でわかる通り、子ども達は床に座って勉強していることが多いです。「勉強するときにはきちんと学習机に座り、正しい姿勢で」と日本では教わりますから、ちょっとびっくりする光景かも。しかも、教室には常に水と温かいお茶が用意されていて、子ども達はお茶を飲み飲み勉強する....なんて言うと、ますますびっくりでしょうか?



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  1. 2006/09/04(月) 05:28:22|
  2. モンテッソーリシューレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

いいなぁ

個人が大切にされているところ、教師が権威ある人であっても権力者ではないところが本当に羨ましい。
飲み物が置いてあるのもいいなぁ。
水分補給は、体調を保つのに結構大事ですものね。学ぶことが楽しくなるでしょう、こんな素敵な教育を受けることが出来たら。
  1. 2006/09/04(月) 08:34:05 |
  2. URL |
  3. waremokou #-
  4. [ 編集 ]

なるほど。

あったんですね。年間目標。以前から気になってまhした、いわゆる(カリキュラム的な)ターゲット。ただ、さらに驚くのは、目標未達成の際の対応ですね。
終わったところから、次年度スタートさせていく。
専門教具もそうですが、すべてが子供の視点から考えられているところが素晴らしいと思われます。
  1. 2006/09/04(月) 15:42:45 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

waremokouさん

喉が渇いても授業中は我慢、という感覚でしたが、食べるのはともかく、飲むのはあまり我慢しない方が健康上はいいのでしょうね。
  1. 2006/09/05(火) 04:15:07 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

RYOさん

この教育法をしっかり実践できる教師はすごいなあと思います。もちろん、保護者も同じコンセプトで子どもに接しなければいけないんでしょうね。学校とは正反対のことを家庭でやってしまっては、効果もなくなってしまうと自分に言い聞かせています。
  1. 2006/09/05(火) 04:19:22 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

うちの子供には無理です。自主的なんて言葉は危険すぎます。こういった教育法が合っている子供とそうでない子供って必ずいると思いますね。
  1. 2006/09/06(水) 01:32:01 |
  2. URL |
  3. Kiasu #-
  4. [ 編集 ]

Kiasuさん

理論上では、「生まれてすぐから一貫してこの育て方をすれば、すべての子どもが健やかに成長する」ことになるようですが、本当にそうなのかどうかは私も全然わかりません。

実際に、「うちの子には合わない」とやめさせる家庭もあるようです。それが、本当にその子の性格に合わなかったのか、教師のやり方がまずかったのか、家庭でのやり方が共鳴していなかったのか。それも私にはわかりませんね。

うちはうまく行くといいんですが。
  1. 2006/09/06(水) 04:43:06 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

ますます

うらやましい限りです。 私もそんな学校に通っていたなら、算数が不完全燃焼で終わらず、高校まで数学苦手だった・・ということにならなかったかもしれない。 (って言い訳にもなるんですが)
  1. 2006/09/06(水) 04:46:57 |
  2. URL |
  3. すまいる #TwO4yE0Y
  4. [ 編集 ]

すまいるさん

あらっ。たった今、すまいるさんのブログにコメントして来ましたよ。同時コメントですね。

私の場合、小学校では体育が不完全燃焼、中学校では体育と家庭科(裁縫)が不完全燃焼、高校では体育と家庭科と物理と幾何と化学が不完全燃焼、大学ではそれらすべてを完全放棄した上、フランス語が不完全燃焼でした。

個人のペースで勉強をすると、最終的な到達地点に差が出てしまうのは避けられませんが、全員同じペースで教えられると、個人が取りこぼすものが年々増えていって、結果にやはり差が出るので、前者の方がいいのかなあ?と今、考えているところなんです。
  1. 2006/09/06(水) 05:09:47 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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