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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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保護者の力が学校を変える?

楽しかった夏休みもあっという間に終わり、今日から子ども達は学校で~す!

私はもうしばらく夏休みでもよかったな~という気分だけど(だって、楽しいんだもん)、子ども達は「やったー。学校!」と張り切って出かけて行きましたよ。

さて、それでは雑務に取りかかるか、と、村の有機ショップに買い物に行きました。ここの店主は私と同年代の女性で、村の小学校に通う息子さんがいます。初めてこの店へ行ったとき、リーケに「あなたの息子さんはどこの学校?」と聞かれて、「ポツダムのモンテッソーリシューレに通っている」と話したら、彼女は大きなため息をつきながらこう言ったのでした。

「いいわね。私も本当はうちのヨーナスをモンテッソーリシューレに入れるつもりだったの。でも本人が、どうしても村の子ども達と一緒の学校がいいって言うから、その意思を尊重して村の学校に入れたのよ。結果的に、ヨーナスは元気に学校に行っているし、放課後は近所に友達がいるから、これでよかったのかなとは思うけど、でもここの学校、内容がちょっと......授業のことや運営のことで、不満がいろいろあって、もしあのときヨーナスを説得してポツダムへ行かせてたらと思うことがあるんだよね」

私は、村の公立小学校については何も知りません。息子の学校と比べてどちらが良いというようなこと、全くわからないし、比較して云々する気もないのですが、まあとにかく、リーケは上記のように言っていたんですね。

我が家の場合、ドイツに戻って来るときに、まず学校探しをして、たまたま良さそうなところが見つかったので決めました。ですから、できれば学校の近くに住居を得たかったのですが、短期間ですべてを決めなければならない状況だったので、思った具合にいかず、結局、6kmも離れたカプート村から子どもを通わせることになってしまいました。

この辺りの環境がとても気に入ったので、後悔はしていないんですが、交通の便が悪くて子どもが自力で学校に通うことができない上、友達はポツダムに住んでいて、放課後遊ぶ約束をするたびに私が車を出さなければならないのが、正直言って面倒です。でもまあ、子どもが喜んで通っているんだからいいか、と思うことにしてるんです。地元の学校があまり評判良くないならなおさら。

しかし、今朝私が、「今日から新学期だね。ヨーナスは元気に学校に行った?」と声をかけると、リーケは明るい顔でこう言いました。

「聞いてくれる?ヨーナスの学校、大改革して、今日から晴れて全日制の学校になったのよ!」

前にも書いたことがありますが、ドイツの公立校は伝統的に授業は午前中だけで、給食もありません。それが、このたび村の学校に給食が導入され、生徒は午後1時半まで学校にいることができるようになったという。

「それだけじゃないの。朝は授業前の6時から預かってくれることになったし、午後はいろんなアクティビティに参加できることになったの。学校でピアノを習ったり、空手や柔道もできるのよ。授業の進め方も、新しいアイディアを取り入れてかなり変わるはず

へえ~、そうなんだ。それはすごい、よかったね!と私が言うと、

「でもね、ここまで来るのは大変だったのよ。私達保護者が改革班を立ち上げて、一生懸命学校や市に働きかけて、ようやく子どものために良い環境をここまで整えてやることができたわ。保護者が立ち上がらないと、何も変わらないからね」と。

頑張ったんですね~。

日本でもドイツでも、教育制度に対する保護者の不満は大きく、「公立校にはとても任せられない」と私立の学校に目を向ける保護者が増えている印象を受けます。とは言っても、私立校が近辺になければ選択のしようもないし、経済的なこともあるし、「公立校にはもう見切りを付けた」なんてみんなが言えるわけじゃない。

「いまや、良い教育を受けられるのは裕福な家庭の子どもだけ」なんていうことをしょっちゅう耳にするようになって気が滅入っていたので、村の小学校改革のニュースを聞いて、少し明るい気持ちになれました。

ヨーナスの学校生活が、ますます楽しいものになるといいな。
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  1. 2006/08/21(月) 20:38:36|
  2. 教育・学校
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

私は結婚もしていませんし、子供もいないので正しいことは知りませんが、日本の保護者は不平は言うけれども学校へ働きかけるというのを
していないように思えます。

それにしても、学校が始まって喜ぶお子さん、もう暫く夏休みが続いていても良かったと思われるビアンカさん、幸せな親子ですね!
  1. 2006/08/22(火) 02:40:08 |
  2. URL |
  3. glueck #7yu2AX4I
  4. [ 編集 ]

すごいですね、保護者が学校を変えるなんて!!
日本じゃきっと無理だろうな…。
3年前日本じゃ「ゆとり教育」なんて国が改革しちゃったんだけど、ぜんぜん「ゆとり」どころか先生も生徒も昔に比べたら忙しくなってしまい、可哀相な気がします。
  1. 2006/08/22(火) 10:43:21 |
  2. URL |
  3. dannosuke #-
  4. [ 編集 ]

凄いけど…

第三者として聞くと、やはり凄いことだなぁーと思います。そして、実際にどんな苦労があったか分かりきれない分、敬服の念でいっぱいになります。
でも、疑問も浮かんできます。そういった行動を起す親御さんたちのレベルというか、そういったものも大事なのかぁと。例えばバリ島ではおそらく不可能なことだと思われます、そういった改革。
いろいろな分野で後発な国の教育問題って、やはりとても神聖な分野で、いわゆる政治や経済のおもちゃにされちゃ駄目なんでしょうけど……。
  1. 2006/08/22(火) 11:31:33 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

シンガポールではありえない話のような・・・・・・・。親は既存の所謂言い学校にしかいれようとしませんから。自分達で行動をおこすこともしません。口だけはうるさいですけどね。
  1. 2006/08/23(水) 00:46:02 |
  2. URL |
  3. Kiasu #-
  4. [ 編集 ]

Glueckさん

日本もドイツも子どものことを思う親の気持ちは同じなのでしょうが、何かを変えるということは多大なエネルギーが要るから、なかなかハードルが高くて諦めてしまいがちなんでしょうね。

この保護者の方達はすごいな、と思いました。先生が柔軟だったのかもしれませんが。
  1. 2006/08/23(水) 15:10:05 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

dannosukeさん

日本では学校設備というハードウェアは整っていて、授業内容と言うソフトウェアに改善の余地があるという印象ですが、ドイツではハードすら整っていない学校が多くて、体育館がないから体育はしないよ、とか珍しくないみたいなんです。

どこの国もいろいろありますね....
  1. 2006/08/23(水) 15:16:15 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

RYOさん

子どもにとって何が必要なのかがわかるのは、やっぱり親だと思うので、それを学校に伝えていくことが大事なんだなあと思いました。しかし、言うはやすしですよね。
  1. 2006/08/23(水) 15:21:01 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Kiasuさん

あるもののうちから最良のものを選ぶ、となると、必然的に競争が激しくなるんですね。
  1. 2006/08/23(水) 15:22:51 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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