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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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快適さの追求

私と夫の身長差があまりに違うので、家具選びに苦労することは何度か書きました。

基本的に、私はデザインで家具を選び、彼は機能性で選ぶ。私、品質や機能やブランドや金額にはこだわりませんが、ダサいものは嫌いです。彼は、いい加減に作ってあるもの、使い勝手の悪いものは嫌がるけど、色や模様などはなんでもいい。

ソファーのようなものを選ぶときには、本当に意見が合わなくて困ります。何度も何度も家具屋に行き、お互いに不機嫌になって何も買わずに帰って来る。だって、いいデザインで値段も手頃なのが見つかったと思うたびに、「こんなのはダメだ」って言うんですもん。

何がダメなのかというと、「快適ではない」と言う。もちろん、ソファーは快適に過ごすための道具であるから、快適であることは最も重要かもしれない。だけど、私には何故それが「快適でない」のか、今ひとつわかんないんですよね。「スプリングがダメだ、背もたれの角度がダメだ、腕を乗せるところがない、安定が悪い、座る部分の深さが足りない、etc.」と言われても、それほどたいしたことではないような気がしてしまいます。それよりも、気に入らない色だったりするほうがよっぽど快適ではない。

日本にいる間に、いくつか家具を買い足すような機会がありましたが、も~大変でした。高級家具屋の商品はどうだかわかりませんが、うちの近所で買えるような普通の日本の家具というのは、どれも彼の基準を満たさないんですな。欧米人の体格に合わないという事実を差し引いても、あまりにちゃちで、「快適」からはほど遠いらしい。

ベッドのマットレス一つにしても、硬すぎるだの柔らかすぎるだの、いろいろ注文をつけるぐらいだから、彼は煎餅布団でなどとうてい寝られません。私なんかは、極端な話、家具なんてなくても、座布団でもあればどこにでも座れるし、どこにでも寝られます。そのうち年をとって来たら辛くなるかもしれないけど。

ドイツで子どもを産んでびっくりしたのは、ドイツには「オムツ替え台」っていう、立ったままオムツを替えるための家具が存在すること。オムツなんて、床の上でもベッドの上でも、そこらへんで替えれば済むんだからそんな家具は要らないと思って買わずにいたら、「何故買わないの?どうやってオムツを替えるの?」なんて逆に不思議がられました。その辺に座って、あるいはかがんでというのは「快適ではない」らしいんですね。

生活の道具などにしても、長い柄がついていたりと、とにかく直立姿勢で仕事ができるように体制が整っていて、日本人がかつてよくやったように、前屈みになって床に手をついて雑巾がけしたり、床の上に座ってアイロンがけなんていうのは、ドイツ人にとっておっそろしく「非快適な」ことなんだと思う。

彼らの説明では、「不自然な姿勢で作業をすると、体に負担がかかり、背中が曲がったり、腰を痛めたりして不健康である」らしい。そう言われてみれば、確かにそれは否定できない気がします。赤ん坊が歩き始めて初めて履く靴も、日本だと布製の柔らかいものが普通だと思うけれど、ドイツでは「歩行がしっかりしていないうちこそ、しっかりした靴を履かせてやらないと足の形が悪くなる」という考え方から、デビューの靴も底がしっかりした革靴です。たかだか半年も履かないのに1万円近くもする革靴を!?とビックリしたけど、一番小さいサイズは数種類しかなく、選択の余地がないので買うしかありませんでした。

この「体に負担のかからない姿勢で生活する」ということ、なるほどとは思うのです。でも、どうも腑に落ちない点がありますね。欧米人って、体がやたらと硬い人多くないですか?正座ができないのは習慣の違いで仕方がないにしても、胡座をかくのにすら苦労してる人、結構いますよ。体操で前屈するだけのことにヒィヒィ言っていたり。

もしかして、生まれたときからこだわりの快適さの中で生活しているから、体がなまっちゃっているというか、状況に柔軟に対応できないんじゃないの?なんて勘ぐってしまうんです。

アジア人の方がずっと体はしなやかなイメージなんですが、これは単に体格および体型の違いによるものなのか、生活習慣なのか。

しかしその反面、日本女性のO脚率が極めて高いことを考えれば、正座という欧米人から見れば不自然で非快適極まりない座り方をする頻度が高いことが、身体に好ましくない影響を及ぼしているのかなとも思えるし......

猫背を気にしながらも、つい、椅子の上で正座しちゃう私なんですが......
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  1. 2006/07/11(火) 06:18:51|
  2. ドイツ
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:18
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コメント

はるほどですね。

家具一つを例にしても、それを見詰める角度が全く違いますね。しかも、機能性の徹底追求。

でも何かドイツっぽいですね。僕のドイツのイメージって、『ロボット』だったりします・・・・・・。
  1. 2006/07/11(火) 13:13:36 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

O脚について

ご無沙汰しております。
フランスでもそうですね。オムツ台、掃除事情ともまったく同じです。あぐらをかけず、後ろにひっくり返ってしまう人もいます。でも不思議なのは日本人のO脚です。今の若い人はそんなに正座の生活はしていないはずですがやはりO脚ですよねえ。ということはO脚は正座のせいではないのではないかと思うのですが・・・。気になります。
  1. 2006/07/11(火) 17:01:52 |
  2. URL |
  3. ふらんす #-
  4. [ 編集 ]

ほんとだ

はじめまして!

なるほど、と頷くこと頻りで
記事を拝読しました。

最後のところで、そうだ!2と大喝采。私も気合いを入れてことに臨むときはーーコンピュータであろうとなんであろうとーー椅子に正座ですもの。同志発見!!という気分です。

よろしくどうぞ。
  1. 2006/07/11(火) 19:40:20 |
  2. URL |
  3. e;i #-
  4. [ 編集 ]

はじめまして

大変ですね、家具選び。目に付く物だけに・・・・・・。オムツ替え台、腰痛もちの私にはぴったりかも知れません(笑)
  1. 2006/07/11(火) 22:57:06 |
  2. URL |
  3. Sette #MZqWOFlo
  4. [ 編集 ]

日本にいたとき、ショッピングモールのベビールームでオムツ替え台に似たものがあり、家内は楽だと言って喜んでいました。確かにあれはいい品だと思ったのですが、まさか家具として存在するとは思っても見ませんでした。
  1. 2006/07/12(水) 00:49:00 |
  2. URL |
  3. Kiasu #-
  4. [ 編集 ]

たしかに!
家具選びは、追求する方向も違うけど、うちの夫の場合、そのしつこさにも脱帽です。
私だって、好みや使いやすさは考えますよ。
でも、あれほどしつこくは考えません。

それにしても、かかとを固定するしっかりしたファーストシューズ、どうなんでしょうね。
日本では、裸足で歩かせた方がいいと言う人もいますしね。

「こだわりの快適さ」。
ちょっと飛躍しますが、思うに、これって一神教文化の影響かと。
うまくいえないけど。
  1. 2006/07/12(水) 01:08:27 |
  2. URL |
  3. 麻 #-
  4. [ 編集 ]

RYOさん

名古屋万博でドイツのパビリオンへ行ったら、展示されていたのがまさに「ロボット」でした。あまりに無機質な展示に思わず笑ってしまいました。
  1. 2006/07/12(水) 14:30:17 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

ふらんすさん

確かに、正座文化はすたれつつあっても、O脚は変わりませんね。他のアジア人にはO脚のイメージはありませんが、どうなんでしょう?
  1. 2006/07/12(水) 14:32:51 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

e;i さん

はじめまして。よろしくお願いします。

いつも無意識に正座しちゃってるんです。こういうクセは抜けませんね。
  1. 2006/07/12(水) 14:35:06 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Setteさん

はじめまして。

子育てって、腰に来ますからねー。娘をおんぶしていたら、義父に「そんなことしないほうがいいよ。腰を痛めるから」と、真剣に心配されました。
  1. 2006/07/12(水) 14:37:18 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #NBt/.Xbk
  4. [ 編集 ]

麻さん

一神教文化ですか。これをキーワードとして念頭に置いて、さらに考察してみようと思います。
  1. 2006/07/12(水) 14:42:32 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Kiasuさん

安い合板製ばかりでもなく、がっしりとした一枚板のものも多いんですよ。

オムツを替えなくなったら、無用の長物になってしまうではないか.....と余計な心配をしちゃいます。
  1. 2006/07/12(水) 14:45:15 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

そうそう

日本人は元来床に座ってご飯食べたり、作業したりするから、姿勢が悪くなっておばあちゃんでも丸い背中の人ばっかりですよね。 アメリカに来て、お年寄りで背中が曲がった人がずいぶん少ないのでびっくりしました。 その代わりスクワットできないんですよね。

これ、またコメント長くなりそうなのでTBさせていただくかも。 
  1. 2006/07/13(木) 05:45:07 |
  2. URL |
  3. すまいる #-
  4. [ 編集 ]

すまいるさん

「お年寄りになる=腰が曲がる」というイメージが日本にはずっとありましたね。

同じように床に座ったり、背中にものを背負う習慣のある他の国ではどうなんでしょう?たとえばインドなんかは、地べたにゴザ敷いて寝る人もいるようだし、物の運搬の仕方もずいぶんアクロバティックですが、腰の曲がったインド人って見かけませんね~。不思議、不思議。是非、解明したい。
  1. 2006/07/13(木) 06:05:12 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

おおっ

そーですよね。 私は地面に座るあの正座がなんか関係あるのかなぁと思ってたんです。 あとは日本人は背筋力が弱いとか(肉より魚食ってるから?)。 この辺科学的に解明した記事がないかなぁ。 
  1. 2006/07/13(木) 12:17:17 |
  2. URL |
  3. すまいる #-
  4. [ 編集 ]

すまいるさん

背筋力ですか、なるほど。それも関係ありそうですね。

骨粗鬆の人、ドイツにも結構いるようですが、背中曲がってはいないですね。曲がる前に痛くて動けなくなるのではないかな。
  1. 2006/07/14(金) 21:50:51 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

なるほど、そういうところから身体の差が出てくるのかと思いながら拝読しました。確かにドイツの家では家事をしても腰に負担があまり掛からないですね。
  1. 2006/07/15(土) 05:50:06 |
  2. URL |
  3. にしお #HH7DicBs
  4. [ 編集 ]

にしおさん

逆に日本人は立つことがわりと苦手じゃないかなと思います。パーティなどで、ドイツ人は平気で立ったまま話をしますが、日本人はすぐに座りたがりませんか?
  1. 2006/07/16(日) 04:22:42 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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国別・年寄り比べ

ビアンカさんの記事「快適さの追求」を読んで、あっしがふとよく思う、アメリカと日本のお年寄りについて思い出した。アメリカに来てからしばらくして、ふとある日気がついた。なんでアメリカ人のばあちゃん、じい
  1. 2006/07/13(木) 13:09:30 |
  2. すまいるの”毎日が前菜”
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