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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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立体的学習法

あと5日で、子ども達は夏休みです。

息子は「もう学校が終わっちゃうなんて、残念だよ~」と言っています。学校が楽しくて楽しくて、夏休みなんてなくてもいいのにという気分らしいです。

今日は学校の夏祭り。久しぶりに息子の担任の先生とお会いして、学校での様子を聞くことができました。本人は学校が楽しいと言っているけど、ちゃんと勉強しているのかどうかよくわからないし、ドイツ語の遅れなど、気になるところもあるので、一度先生に聞いてみたいなと思っていたところでした。以下、先生との会話の一部です。

先生「きっかけさえ与えてあげればどんどんやる子です。この短期間に随分伸びたという感触がありますよ」
私「そうですか。それならよかったです。でも、決まったカリキュラムがないのに、伸びたとか伸びないとか、どうやって見るんですか
先生「私達教師の仕事は、カリキュラムを組むことではありません。子ども達が何に興味を持ってどう取り組んでいるかを観察すること。そして、さらに発展していけるように道案内をすることです。息子さんにはいいお友達ができたので、刺激を与えられて発展していっているのがはっきりとわかります。それに、息子さんのお陰でクラスにもいい影響が出て来ました。そのいい例をお見せしたいので、教室に来てください」

教室に入って行くと、床の上にボール紙で作ったものが並べられていました。

「今、中世についてみんなで勉強しているんです。各自、自分で文献を読んで中世の都市について勉強し、みんなの前で発表することになっています。息子さんも一生懸命本を読んでいたんですが、他の生徒が発表用のレポートをまとめ出しても、まだじっと考えていて、なかなか書き出しませんでした。それで私、ボール紙を渡して、『模型作れば』って耳打ちしたんですよ。そうしたらパッと目が輝いて、すごい集中力で作り始めました。それがこれなんです」

「いいですか。これが城塞ですね。そしてこれが中世の武器や道具。大きさの比率が自然でしょう。頭の中で比率を考えながら作るのも算数です。そしてこうやって、作ったパーツを慎重に正しいポジションに並べて行きましたよ」

確かに、折り紙好きでレゴ好きの息子らしい作品ではあります。でも、ボール紙切って曲げて中世の都市のミニチュア作るって、ただの工作じゃないの?

しかし先生は言いました。
「発表というと、読んだ本に書いてあったことをまとめてレポートにするというのが一般的なイメージですよね。でも、それだけでは不十分です。文章にまとめるには表面的な理解でも間に合いますが、こうして立体的に再現するには、本当によく理解していなければならないんです。」

「ここの部分までが、息子さんの作ったものですが、こっちは他の生徒達のです。息子さんがこれを作り始めたら、他の子も面白そう!と言って乗って来たんですよ。それで、ここが川、こっちが町とみんなで広げて行きました。一人の生徒のアイディアでクラス全体が活発になるのは大変いいことです」

そんなふうに言ってもらって嬉しかったです。

先生の話では、立体的に学習するのはとても身につくそうです。息子が転入する前のことですが、惑星について勉強したときにに生徒達が作ったという模型を見せてもらいました。生徒達がそれぞれの惑星の大きさの比率を計算し、作った模型を実際の距離と同じ比率で配置して行く。かなり大型の模型なので、教室の外に出てメジャーで地面を測りながら、地球はここ、火星はここというふうに、正しい位置に置いて行ったとか。

「こういうふうに勉強しなければならない、こういう順番でなければいけない、というのはないんですよ。お宅の息子さんには、パンを頭から齧るか、それともおしりから齧るか、自分で決められる能力があります。ですから心配せずに、好きなように勉強させてあげてください」

そうアドバイスされて帰って来ました。焦らずに見守っていけるでしょうか......






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  1. 2006/07/01(土) 04:14:10|
  2. モンテッソーリシューレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14
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コメント

テストの点数でもってしか生徒の出来・不出来を判断してくれないシンガポールの教育方法とのギャップを感じます。

こちらではすでに長い休みが終わり、所謂2学期が始まりました。勉強勉強で可愛そうですね。
  1. 2006/07/01(土) 07:28:38 |
  2. URL |
  3. Kiasu #-
  4. [ 編集 ]

「パンを頭から齧るか、それともおしりから齧るか、自分で決められる能力があります」・・なるほど、という表現ですね。

今、成績を付けるのをやめよう、という動きがあるようです、どの段階の学校かはわかりません。ちらっと耳にはさんだだけです。でも、die Zeitでは「子供は成績をつけられることを望む」というような記事がでていたようです。
  1. 2006/07/01(土) 18:19:02 |
  2. URL |
  3. nyf1403 #-
  4. [ 編集 ]

すごいですね!

僕のブログでも少し綴ったことがあるのですが、こういう学校の場合、いわゆる先生の側の能力みたいなものがかなりのレベルに達していないと駄目なような気がします。
先生の側のレベルが低い場合、カリキュラム無しではすべてが崩壊しそうです。ひょっとしたらカリキュラムとは、教える側もしくは政府の側が自己弁護のために作ってるのかもしれませんね!?

上手なヒントを与える先生と、それに反応できる生徒。そこから想像を膨らませるクラス・メート。僕には一つのお手本を見させてもらっているみたいです。
  1. 2006/07/01(土) 18:56:40 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

Kiasuさん

シンガポールは日本以上に点数主義で大変そうですね。点数に表れない能力というのもあるはずなので、それが評価されない子どもは可愛そうですね。
  1. 2006/07/02(日) 06:18:28 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

nyf1403さん

自発的な子にはパンを丸ごと与え、受け身の子にはパンをスライスして一枚づつ与えるのだと言っていました。

勉強はやりっぱなしではなくフィードバックが必要だとは思いますが、それが5段階評価のようなものである必要はないと思います。いい成績(日本でいうと4とか5)を取れる子には励みになるだろうけれど、1や2しか貰えない子には逆に害である場合が多いんじゃないかと......
  1. 2006/07/02(日) 06:23:58 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

RYOさん

息子はよい先生に恵まれたようで、嬉しく思っています。一人一人の子どもの特徴を的確にとらえて導くのは簡単なことではないでしょう。

同じ子どもも、その子を見る目が変わるだけで、全然違う結果を出すのかもしれません。
  1. 2006/07/02(日) 06:35:08 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

ビアンカさん

コンニチハ、お久しぶりです。
息子さんの学校、素敵な教育ですね。このようは教育、私は個人的に好きです。あとあと、人生を力強く切り開いていく基本的な能力が備わるような気がしますよ。勿論、一般的な学科のお勉強も大事ですが。
それにどの子供にも、という訳ではないかもしれません。
多分うちの子供もこういう学校だったら合うのじゃないかな、と思いました。息子はこの秋就学するべき年齢ですが、余りに唯我独尊で入学拒否されてしまいました・・・と言うか、まだ社会性が育っていないのですね。
何よりもビアンカさんの息子さんが、夏休みで学校がないのを残念がるほど、喜んで行っていらっしゃるのが一番だと思います。
楽しい夏休みを!
  1. 2006/07/03(月) 17:58:04 |
  2. URL |
  3. トミ子 #tIsfWnJQ
  4. [ 編集 ]

いいですね。

このような学校が近くにあれば、是非息子を行かせたいと思います。
RYOさんのコメントにありますように、先生が大変でしょね。
先生の実力がないと、とても出来そうにないです。
日本では文部科学省が絶対反対するでしょうね
  1. 2006/07/03(月) 20:58:46 |
  2. URL |
  3. Toshi@タイ #EBUSheBA
  4. [ 編集 ]

トミ子さん

本来は入学に適した時期はその子によって違うものかもしれませんね。

どれだけたくさん学ぶかも大事ですが、本人が楽しく学校に行ってくれるのがやっぱり親に採っては一番だなあ~と、しみじみ思っています。前の学校の頃は原因不明の慢性微熱に困っていましたが、転校とともにすっかりなくなってしまいました。
  1. 2006/07/04(火) 00:36:11 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Toshi@タイさん

日本でも横浜にモンテッソーリシューレができると聞いたのですが、どういう扱いになるんでしょうか。日本でシュタイナー校にお子さんを通わせている知人の話では、学籍は地元の公立校にあって、「不登校」扱いとなっているそうです。
  1. 2006/07/04(火) 00:41:54 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #mqcj3u5.
  4. [ 編集 ]

立体的学習法、これはいいですよね、きっと。
まず、理解し、洞察し、計画し、そして形にするって、総合的な力がいりますからね。
ガチガチにカリキュラムを組んであるところではできないでしょうね。
  1. 2006/07/04(火) 16:23:16 |
  2. URL |
  3. 麻 #-
  4. [ 編集 ]

麻さん

体全体で把握したことって、忘れにくいのかな~と思います。

麻さんのお子さんの学校もフレキシブルでいいですね!
  1. 2006/07/04(火) 22:09:28 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

いいなあ

ほんとにいい学校に行かれてますねー。 

私も人と違う考え方を子供のころからして、日本の学校の一極端なものさしで見られたから、ずいぶん「勉強ができない」というレッテルを貼られたもんですが、でも立体的に物を考えられるということは社会にでていくらでも行かせられますよ。 普通に学校のテストでいい点数を取るのとはは違い、たくさんの人ができない能力だったりするんです。

息子さんが楽しいといわれるのがよーくわかりますよ。
  1. 2006/07/07(金) 04:25:20 |
  2. URL |
  3. すまいる #-
  4. [ 編集 ]

すまいるさん

息子は先生に暖かい目で見てもらっているな~と思います。

私は日本の学校で要求されるようなことは、わりとよくできた方でしたが、その反面、点数に表れない分野の能力はまるでダメですね。そのことに気づいたのは、社会に出てからでした。

ですから今は、子ども達と一緒に、点数から離れたことをたくさんやりたいです。(今からでも遅くないと思っているので)
  1. 2006/07/07(金) 06:25:00 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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