わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

女子割礼について思うこと

きのうは少々口調が強くなりまして、どうもスミマセン!なるべく「日本を含めたいろいろな国の文化・伝統・価値観を尊重しよう!」と心がけている私です。でも痴漢はいただけません。うるさいことを言うのも、娘を守ろうとする母の愛とご理解くださいませ~。

でも電車の痴漢くらいならまだマシですよね。世の中にはもっともっと怖い風習がありますもの。主にアフリカ・アラブの国々で行われている「女性の割礼」について、みなさんはどう思われますか。
「きゃー怖い。そんな国に生まれなくてよかった~」でしょうか。それとも、
「さあ、そんな遠い国のこと言われたって・・・」でしょうか。それとも、
「女子割礼?何だっけ、それ」かしら。

具体的なことはここに書きたくありませんが、つまり、医学的必要性がないのに身体の一部を改変する行為の一つです。割礼という言葉からわかるように、生殖器の一部を切除します。「属する社会の一員として認められるための通過儀礼」としておこなわれている女子割礼にはいろいろな型があるようですが、最も改変度の高い「ファラオの割礼」と呼ばれる施術を受けた場合、女性の苦痛や後遺症はまったく大変なものです。しばしば不衛生な環境でおこなわれるため、命を落とす女性もいます。詳しくお知りになりたい方、資料はたくさんありますが、ソマリア出身のスーパーモデル、ワリス・ディリーが自身の体験をまとめた以下の本はいかがでしょう。(注:本書は著者のサクセスストーリー的要素も濃く、女子割礼に関する専門書ではありません)

ワリス・ディリー 「砂漠の女ディリー」

西欧諸国はこれを「許しがたい蛮行だ」とし、撲滅運動に乗り出す女性達もいるようです。また、この習慣を持つ民族はイスラム教徒に多く(と言っても、女子割礼はイスラムの習慣ではないのですが)、イスラム系移民の多い先進国では社会問題になっていますね。上記の本の著者、ディリーさんも国連特別大使として、このような女性の窮状を世界に訴えています。

ところが、こうした動きは実際に割礼の行われている当地では歓迎されていないようです。
「女子割礼は我々の伝統文化です。何もわからない人が口出ししないでください」
「女性達も割礼を受けたいと望んでいるのです。余計なお節介はやめてください」
割礼を経験した女性自らが抗議している文献をいくつか読みましたが、彼女らはこんなふうに語っています。
「割礼を受けたことを私たちは誇りに思っています。娘にももちろん受けさせます」

やはり、外野は干渉すべきではないのでしょうか。「女性解放のために頑張らなくては!」と躍起になっているのは、西洋女性の独りよがりに過ぎないのかな。

難しいなあ~。私は撲滅運動に参加していませんし、西洋の価値観を他の土地の人々に押し付けることには、どちらかというと懐疑的です。でも、この割礼に限っては他のこととは事情が違うかなあと感じる。いくら伝統だ文化だといっても、「故意に身体を傷つけ、医学的に深刻な事態をもたらす行為」はやっぱりよくないので。基本的人権を侵害する行為だと思うんです。それに、当の本人たちが「これでいいのだ」と言っているとしても、心からそう言っているとは限りませんし。本当は絶対に嫌だと思っていても、声高にそう言ってしまうと「女性のクズ」のレッテルを貼られて、社会からつまはじきにされてしまうのかもしれません。自分たちは反対意見を述べられないけれど、社会の外から「蛮行はやめろ」と圧力をかけて欲しい女性もいるでしょう、きっと。

文化や価値観は変容するもので、変容しても構わないのだと私は思っています。「身体変工」の習慣は世界中にあります。その中には葬り去られたものも多くある。中国の纏足、日本のお歯黒や抜歯、ヨーロッパのコルセットや頭蓋変形、そして頭蓋骨に穴を開けるという風習はかつて世界各地にありました。これらの風習を「禁止せずに続けたほうがよかった」とは誰も思わないでしょう。

「昔は割礼があって大変だったよねえ」
女性達がそんなふうに語れる日がいつか来るのでしょうか・・・
スポンサーサイト
  1. 2005/05/12(木) 09:50:16|
  2. 各国情報
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ホメオパシー その謎 | ホーム | 痴漢の文化人類学>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ethno.blog13.fc2.com/tb.php/37-54b3b5a5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。