わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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食の許容範囲

先週末の三連休には友人家族が遊びに来ていました。旦那さんは夫の古くからの親友で、奥さんと私も親友、子ども達も仲良し。住んでいる場所は数百キロ離れていても、年に数回は行き来し、バカンスも一緒に過ごす友達です。

この友達一家と会うのはいつも楽しみなんだけど、実はちょっと厄介なことがあります。っていうのは、彼ら日本食が全然ダメです。いや、中華もインド料理もダメ。洋食以外全部ダメ。だから、一日二日のときはいいけど、何日も一緒に食を共にする場合、メニューを何にしていいか悩みます。

彼らが料理をするときはいいんですよ。私達、合わせられるから。問題は私が作るとき。

彼の方は、好きじゃないものでも出されればちょっとは食べますが、彼女はまるっきり手をつけませんの。日本食は慣れない素材が多いから抵抗があっても仕方あるまいと思って、日本食は一切出さないことにしてるんです。それでは洋食ならいいのかと言うと、これまた好き嫌いが異様に多くて、肉はフィレしか無理、魚介類は絶対無理、あれは無理これも無理。困っちゃうな~。

まあね、食べないのは彼女の問題ですから、私が困ることはないんですけどね。

そして彼らの子ども達も恐ろしい偏食です。どうせ知らない物は食べないだろうからと思って、ドイツの子どもがよく食べるものしか用意しません。それでも、「このパンは白すぎるから嫌い、あのパンは黒すぎるから嫌い」と好みがうるさい。嫌いなものが多そうだからと、いろんな(普段買わないような結構高い)ハムを10種類近く並べてるのに、「いいハムがない~」と食べない。スパゲッティを作っても、「ソースなしにして~」。じゃあ、ヨーグルトでも食べなさいと冷蔵庫から出してやると、「果肉の入ってるのは嫌い。入ってないのないの?」

もう知らんよ。

母親が偏食で限られた食品しか食卓に上らないなら、これも当然かもしれませんな。うちはみんな舌が肥えているとはとても言い難いけど、食の幅を広げることに積極的で、「知らないものを食べてみる」のが好きなので「味見もせずに拒否」というのは不思議。だから、いろいろ食べてみた方が楽しいのにね~と思わないわけでもないけど、特定のものしか食べない人はそれで満足しているわけで、「美味しいものいっぱいあるのに食べないなんて人生損してるわね~」と同情するのは余計なお節介なわけで、本人が望む食生活を送っているならそれでいいわけで。

この「未知の食べ物にどう反応するか」って、その土地にどういう食べ物があるかとか、家庭でどんなものを与えられているかなどが影響しているのは間違いないけど、遺伝的要素も大きい気がします。うちの息子は好き嫌いがなくてよく食べるんですが、単に嫌いなものがなく食欲旺盛というだけでなく、個々の食べ物に異様なほどの関心を示します。テーブルにつくといつも、キリンのように首を伸ばしてどんな食べ物があるかチェックするし、食べる前から舌なめずりしてるし、「おいしそう」「おいしい」「おいしかった」という言葉を発せずに食事を終えることはないし、お腹がいっぱいでも必ず全種類のおかずを網羅したかどうかにこだわるんです。

これは我が家の食育の成果ではなくて、どうも生まれつきみたい。

初めて離乳食をあげたとき。「離乳食のあげ方」という本には、最初からいきなり大量にあげるのではなく、最初の日はスプーン一匙から始めましょう、毎日少しづつ量を増やしていきましょうと書いてありました。初めての経験で何を食べさせたらいいかわからないから、とりあえずベビーフードのニンジンペーストを買ってみました。瓶のラベルには、防腐剤が入っていないから開けたらすぐに食べきるように、とある。ああ、一口しかあげないで残りは捨てるなんてもったいない~。

そう思ってスプーンを息子の口に差し込むと、ごっくんと飲み込んでまた口を開けました。あ、もっと食べたいのね、もう一口だけいいよね。ごっくん。期待に満ちた目をしてまた口を開ける。いいよね、もうちょっとだけ。ごっくん。本人が食べたがるだけ与えても大丈夫だよね?ごっくん。

結局、一瓶全部食べちゃった~。彼の食い意地は育ちのせいじゃないです、多分そういう遺伝子です。

世の中には「新奇探索傾向」の強い人と「損害回避傾向」の強い人がいるらしいですが、味覚に関してもきっとそういうのがあるんだろうなあ。ゲテモノ食いの人、食わず嫌いの人。

どっちが得なんだろう?未知の食べ物にどんどん挑戦する人は、驚きとそれにともなう喜びを味わう機会が多いけど、毒キノコなんかをうっかり食べて死ぬ確率も高い。しかし、未知の物を食べてみる勇気ある人がいなければ、それが食べられるか食べられないか永遠にわからないのだから、そういう人のお陰で人間の食生活の幅は広がって来たんですよね。特定のものしか摂取しないとなると、食糧難に陥りやすい。つまり珍しい食べ物好きな人は、人類の存続に貢献するってわけか~。

まあ、どっちでもいいです。厳選された食生活でも、バラエティに飛んだ食生活でも、自分の食べたいように食べられるのは恵まれたこと。そうできない場合だってあるんですものね。感謝しつつ、我々家族は未知の食品の探索に励むこととします。







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  1. 2006/06/10(土) 04:53:55|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:20
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コメント

思いっきり

同感です!!!! ホント、いろいろ食べてみたほうが人生は楽しい。蛙の足、豚の目、牛の尻尾、犬の串焼き。僕は何でも好きで、子供たちもほとんど好き嫌いはありません。例外は家内だけです……。これって、父親からの遺伝!?
  1. 2006/06/10(土) 10:29:16 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

食の許容範囲って、文化への許容範囲でもありませんか?
母国以外に住んでいる人を見ていると、食事について「これでなくちゃダメ」と決めてしまう人ほど異国暮らしに不満を抱くように思えます。楽しんでしまった者勝ちだと思うんですけどね。
そう考えると「楽しめる」っていうのも才能なのかもしれません。

あ、でも、挑戦するものの大方ががあまりにも口に合わないと、凹むんですよね・・。国によっては味覚そのものが違うというのも、事実のような気がします。
  1. 2006/06/10(土) 10:43:03 |
  2. URL |
  3. Kako #-
  4. [ 編集 ]

個人的には

なんでも試してみないと気が済まないタイプなので、偏食系の人とか、毎日同じものでいいという人に対して「ああ、もったいない!」と思わずにはいられません。

なので、中南米に行ったとき、あまりにも変化のない食事が多かったので閉口しました(ペルー、チリ、ブラジルは違うけれど)。

食べるって、生活の中で楽しみだと思うんですが、どうなんでしょうね? 
  1. 2006/06/10(土) 13:06:05 |
  2. URL |
  3. アキツ #-
  4. [ 編集 ]

大変だったわね、パンの色まで文句つけられちゃたまらんね。自分の食べれるもの持参で来るようにと申し渡しておいたら?

私も基本的には、色々試したいほうなので、偏食の人はかわいそーと思います。ま、虫関係はちょっと私もだめですが。

ところで、元の元のドイツ人の上司の息子もすごーい偏食で、やっぱりスパゲッティには砂糖(??!!)をかけて食べたりしていて、他に食べるものは米とパンと鶏肉とフライドポテトぐらいだった。で、ドイツ人の親は、日本人みたいに嫌いな野菜でも細かく刻んで焼き飯にするとかいう工夫もなかったし、たまに息子が、これおいしいからもっとくれといっても、ぜったい自分の分はあげなかったから、変なのーといつも思ってました。

これも、やはり文化の違い? 

しかし!彼は今、12歳くらいになって、もちろん私なんかよりでかい、それどころか、父親より体重はあるとか。どうしてなんでしょうか?どこから栄養とっているんだ!
  1. 2006/06/10(土) 13:50:16 |
  2. URL |
  3. Sue #-
  4. [ 編集 ]

シンガポールにも、物凄い偏食の欧米人がいます。彼ら、お昼は毎日Subwayのサンドイッチです。微妙にメニューは変えているようですが・・・・・・。シンガポールにいるのに偏食、もったいない気がします。
  1. 2006/06/10(土) 15:02:01 |
  2. URL |
  3. Kiasu #-
  4. [ 編集 ]

RYOさん

奥様は日本食とかダメですか?

私の夫は知り合った頃は日本食に抵抗があったみたいですが、今では完全に慣れました。味覚も変わるんですよね。
  1. 2006/06/10(土) 15:26:31 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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Kakoさん

慣れない食べ物が口に合わないのは、ある程度仕方がないですよね。味覚は確かに民族によって違う気がします。体質的に合わないということもあるし。私は乳脂肪を取りすぎるとお腹壊すので、チーズや生クリームは控えめにしています。

しかし、食べてみることを拒否するのは味覚というよりも心理的なものですよね。こっちは性格でしょうか。文化への許容度とも関係しているでしょうね。

  1. 2006/06/10(土) 15:33:35 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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アキツさん

ワンパターンは私も苦手(贅沢かもしれませんが)。

実は私、食が細くて、あんまり食べられないんです。でも珍しいものを味見するのは好きなので、次々に新しいレシピを試して好奇心で食べてる感じです。
  1. 2006/06/10(土) 15:37:04 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Sueさん

スパゲティに砂糖か。ほんとに、どうして偏食でもドイツ人はあんなに大きくなれるんでしょうね?

ドイツでは一日一回しか火の通ったものを食べないけれど、その一回の大切な食事でさえ冷凍ピッツァで済ませて料理を全然しないお母さんも結構います。理由は「だって、作っても子ども達はどうせ食べないんだもの」だそう。晩ご飯もヨーグルトだけとか....

  1. 2006/06/10(土) 15:42:39 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Kiasuさん

Subwayのサンドイッチですか~。たまにならいいけど......

バカンスでイギリス人やドイツ人の多いホテルに泊まると、食べ物がハンバーグやフライドポテトのようなものばかりで閉口します。ギリシアやカナリア諸島のような海岸であっても、お魚や現地の美味しい料理はほとんど出て来なくてメニューはイギリスまたはドイツ食。それが嫌なのでパックツアーは利用しません。

同じ欧米人でもフランス人は柔軟そうですけど。
  1. 2006/06/10(土) 15:47:35 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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お久しぶりです。
「新奇探索傾向」「損害回避傾向」という言葉が印象に残りました。
日本国内の大きな百貨店で、世界各国の食材が並ぶことからすれば、食についていえば、日本人は概して貪欲で、「新奇探索傾向」なのかもしれません。
ま、コンビニの発達などで、食をおろそかにする傾向も顕著ではありますが。
どちらの「傾向」にせよ、食は生きる基本なので、ちゃんとしなければならないなぁと反省しております。
  1. 2006/06/11(日) 06:34:59 |
  2. URL |
  3. greenagain #-
  4. [ 編集 ]

かけスパゲティ

数年前の林間学校、ブルゴーニュの貸別荘を借りてオットともう一人の引率教師が料理(かんたん)して、というのだったんです。で、スパゲティのとき、トマトから作ったトマトソースを作ったのに、半数以上がソース無しのかけスパゲティだったって。一番喜んだのがパンケーキだったそうです。見知らぬものを食べようとする生徒が一人もいなかったって、がっかりしていました。
ドイツ家庭の食事は、現代でもまだまだ、偏っていると思います。野菜の食べ方とか、パターンがすくないな、と思うんです。あと、意識を持ってとなると、肉無しに「走る傾向」が強いし・・って、偏見ですよね。
  1. 2006/06/11(日) 21:36:21 |
  2. URL |
  3. nyf1403 #-
  4. [ 編集 ]

基本的に日本人って

味に対しての好奇心が大きくて、知らないものも食べてみたい興味が大きいのでしょう。でも、昔の世代の人はそうでもない気もするし、イタリア人も若い子はアジア料理に興味を持つようなので、50年後ぐらいは今の日本のような世界中の料理を食べているかもしれません。と思ったりします。
でも、毎日同じ物を食べても飽きない人たちは一生変わらないでしょうね。
  1. 2006/06/11(日) 22:09:42 |
  2. URL |
  3. yuranoto #-
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greenagainさん

東京都内のデパ地下のケーキコーナーってすごいですよね。私が子どもの頃は、スパゲティはナポリタンくらいしかありませんでしたが、自分の成長とともに食文化もどんどん成長していったな~と思います。これからもますます幅を広げていくんでしょうか、日本人。
  1. 2006/06/12(月) 03:09:40 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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nyf1403さん

うーん。半数以上がソースなしですか~。それで美味しいのかしら。。。

確かに「どっかーん肉料理」か「ベジタリアン」かのどっちかって感じですよね。それとか、せっかく野菜料理にしたのに、チーズやクリームを多用して、逆に高カロリーだったり。不思議に思える部分がありますね。
  1. 2006/06/12(月) 03:18:13 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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yuranotoさん

そうですね。世代によっても違いますよね。なんだかんだ言っても、最近はドイツもスシブームですし。

日本人は好奇心が強いとも言えるし、飽きっぽいとも言えるのかな。
  1. 2006/06/12(月) 03:22:46 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

「何でも食べてみたい」って思うのは日本人かと思ったんですが、育ちや遺伝子なんでしょーかね? うちのチビも同居人も偏食はげしくて、最初はかなり戸惑いましたよ。 チビのためにならないとか悩んで。 でも、私が親でもないから、責任もないや・・と今はほったらかしです。 同じこといいましたよ、「世の中にいろんなおいしいものがあるのに、逃してるなんて、もったいない!」 私のほうがクレイジーだとほざきましたよ、奴らは。 

また、豚肉嫌いとして、「もし世の中に豚肉しかなかったら、あんたら一番先に餓死だね。」って言ったら、「実際他にもあるから、困ってない。」あーいうたら、こういう、ほんまに親子で憎たらしいったら。 
  1. 2006/06/12(月) 04:07:28 |
  2. URL |
  3. すまいる #-
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すまいるさん

科学的に根拠があるか知りませんが、最近「遺伝子ダイエット」って流行っているらしいですよ。遺伝子によって、性格や食べ物の嗜好が違って、太り方も違うとか。。。。

欧米人で、「中国人は何でも食べるからな」と軽蔑したように言う人がいますが、限られた物しか食べない方が文化的というイメージもあるのかも。

私の夫とその両親はなんでもトライするほうで、夫の父はこないだ麦茶がぶ飲み、孫娘が作ったワカメのみそ汁も喜んで飲みました。

アメリカ人は豚肉嫌いな人、結構多いみたいですね。ドイツは豚肉料理が多いです。
  1. 2006/06/12(月) 04:58:29 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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けっこう、偏食一家っていますよね~。

上のビアンカさんのコメントの
<<<欧米人で、「中国人は何でも食べるからな」と軽蔑したように言う人がいますが、限られた物しか食べない方が文化的というイメージもあるのかも。
というのは、頷けます。
もともと「偏食」という概念そのものが、日本より薄いような気がします。

それにしても、イタリアの友人の子ども(4才)は、口に入れたものが気に入らないと「カッカ(うんち)」と言って、吐き出すんですよ。
親も「困ったもんだねえ」と言いながら、どこかで「味にはうるさいんだ、この子は」みたいなところがあって。
こういうのは、いかがなものかと思うんですが…。
  1. 2006/06/14(水) 22:53:23 |
  2. URL |
  3. 麻。 #-
  4. [ 編集 ]

麻さん

食べる食べないは別として、作った人に失礼なことを言うのはダメですよねえ?

せめて口に入れた分は我慢してでも呑み込まないと。自分で料理をするようになれば、やらなくなるでしょうけどね。
  1. 2006/06/15(木) 21:14:58 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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