わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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漢字学習へのモチベーション

息子の日本の小学校生活もあと三週間を切りました。今まで使った国語や社会のノートを束にまとめながら、「よくここまで日本の小学生らしいことができるようになったものだな~」と感慨深いです。日本に来たときには、先生の言っていることすら理解不能の状態だったのにね。

10歳にもなれば本を読めるようになるし、お小遣いの計算もできるようになる。全く当たり前のことのようですが、当たり前じゃない。やらないことはできるようにはならないんですよね。もしかしたら日本語をまともに話せるようになっていなかった可能性もある息子が、今、私の子供の頃読んだ「怪盗ルパン全集」に嵌っている。これって、息子が「何かをやった結果」なんですよね。えらいえらい、よくやりました。

めでたし、めでたし。

・・・では終わらないところが悩ましいです。ドイツへ帰って、今度はドイツの小学生としてやっていく。まあ、それはなんとかなるでしょう。でも、日本語はどうなっちゃうんでしょうね。今では完全にネイティブの域に達していますから、喋られなくなるということは想像しにくいけれど、読み書きはやらなければ確実に忘れるでしょう。せっかく身につけた能力なのにもったいない。

ドイツの学校に行っても、日本語(国語)の学習だけは継続すればよい。言うは易しですが、モチベーションを保ち続けるのは難しそう。なにしろ息子は、努力、積み上げ、目標達成などというものとは無縁のお気楽者。楽しいことはいくらでもやるけれど、楽しくないことはやりません。

彼は漢字が苦手です。読解力その他は問題ないけど、漢字はコツコツ練習しなければならないので、ダメらしい。一年生の頃は「まあ、授業になんとかついていけるだけでもよしとしないと」と、漢字のことは気にも留めませんでした。二年生になったら、担任の先生に「お宅の息子さんは漢字がダメですね。もっと頑張らせてください」と言われるようになりましたが、「そんなことを言ってもらえるなんて、他の子と同じ土俵に立てたってことね」なんて単純に喜んでいました。

うちの子はドイツ語もやらなくちゃいけなくて、それだけでも他の子より負担が大きいし、そのうちドイツに帰るから漢字は必修ではなく、あくまでオプション。だからあまり「漢字、漢字!」と目尻を吊り上げたくない。漢字は普通にやって出来た分だけでいいかな~。そんな気持ちでした。だからあまり危機感を持っていなかった。

ところが、二年生の二学期が始まってまもなく、彼は一枚の怖ろしい答案を持ち帰ったのでした。一学期で習った漢字のまとめテスト。78問中、正解は17問!うわわっ。

私「はぁ、17点ですか~」
息子「うん!」
私「どうしてこんなに間違ったんだろうね?」
息子「そりゃー、しばらく書かなかったから忘れたんでしょう」
私「じゃ、思い出すにはどうしたらいいのかね?」
息子「また書けば思い出すと思うけどね」
私「そう思うならやりなさいよ」
息子「んー。いや、いいよ。ボク、漢字は別にいいの!」

いいのって・・・・

もしかして私が「漢字はほどほどでいいよオーラ」を出していたんでしょうか。だとしたら、彼の漢字嫌いは私のせい。

その二日後、息子の友達が家に遊びに来ました。成績の良い子です。

もっちゃん「おばさーん。ボクね、こないだの漢字テスト、二問しか間違わなかったの」
私「えっ。たったの二問だけ?すごいねー、もっちゃん!」
も「大介はどうだったの?」
私「大介は17点だったよ」
すると息子は、
息子「あわわわ、もっちゃん。この人の言うことね、信用しない方がいいよ。この人、よくウソつくから~」
も「そうなの?」
息子「もっちゃん、それよりオセロやろう、オセロっ!」
慌てて話題を代え、もっちゃんを引っ張って和室に引っ込んでしまいました。

その日、もっちゃんが帰った後。畳の上に漢字ドリルを広げて黙々と鉛筆を動かす少年が一人。
私「あれっ?漢字やってるのー?」
息子「そうだよ~。もう二度とあんな酷い点、取りたくないからね」
恥をかいて、やる気になったらしい。それ以来、漢字が得意とまではいかないけど、そこそこの点は取るように。

めでたし、めでたし。

じゃなくて!まだ続きがあるんです。さらなる展開は三年生の夏。夏休みに家族でドイツの夫の実家に帰省しました。息子は宿題の漢字練習帳を持参しました。ある朝、彼がいつものように課題をやっていると、夫の母が、「あら、何をやっているの?」と。

息子「宿題をやっているんだよ。おばあちゃん」
祖母「宿題だって?夏休みなのに宿題があるの?」
息子「そうだよ」
祖母「まー、信じられない。ドイツの学校では夏休みに宿題なんて出ないわよ。夏休みには子どもは元気に遊ぶもの。何故、勉強をやらせるのかしら」

それを聞いて、息子は自分のやっていることが急にバカバカしく思えてしまった。
「そうだよねー。なんで夏休みにこんなことやらなくちゃいけないんだろう」ノートを綴じてしまいました。

私(ヒソヒソ声で)「お義母さん。宿題の良し悪しは私もわからないんですけど~。でも、やっていかなくちゃ先生に叱られちゃうんです。一日せいぜい十五分あればできるんだから、たいしたことじゃないし、昨日まであの子は何の疑問も持たずにやっていたんですから、子どもの前では何も言わないで~」
義母(同じくヒソヒソ)「あらっ、ごめんなさい。そうね、私、余計なこと言っちゃったわね~。大変、大変」

アルファベットも日本の文字も両方書けるなんて凄いわね~。おばあちゃんもそうだったらいいのに。ほんとに羨ましいな~

慌ててフォローしていましたが、息子は「何故、休みの日に漢字なんて・・・」としばらくブツブツ言っていました。

モチベーションを高める雰囲気作りって重要なんですね。

う~ん、これからどうしたものか・・・・









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  1. 2006/03/07(火) 09:59:56|
  2. 教育・学校
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:20
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コメント

たしかに、難しい問題よね。うちの子もお気楽だから、この前も漢字の検定で52点でもちろん落ちました。1年生でこれじゃあ、先が思いやられる。。。クラスのほとんどの子は公文にいってテストもすべて合格する中、「公文に行くと宿題がいっぱいだからいやだー」とのたまいます。旦那は、子供時代を塾でつぶすのはよくない、家でやれ、というけど、やっぱり言うは易しですよね。
ドイツに行けば、確かに漢字などの練習を続けるのはかなり難しいかもしれないけれど、やはり、好きな本を読み続けさせる、少しずつ難しい本を与える、などでやる気を持続させるくらいしかないよね。がんばって!
  1. 2006/03/07(火) 09:36:13 |
  2. URL |
  3. Sue #-
  4. [ 編集 ]

難しい話題ですよね。日本人である自分としては、日本語の読み書きくらい子供には出来て欲しいと思う反面、海外に永住することを考えれば、子供には余分な負担になっているのも事実。
最近では、書くのはともかく、せめて読めればそれでよしという気分です。読む機会になるのなら、マンガでも良いと思うようになりました。
  1. 2006/03/07(火) 14:58:12 |
  2. URL |
  3. LiLA管理人 #-
  4. [ 編集 ]

うわっ!

ビアンカさーん。
なんか、このままコピーペースとして、うちのブログにのせてしまえるほど、状況が似ております(うちは日本で生活しているわけではないので、漢字のできなさ度は違いますが?!)。
でも、ビアンカさんのお子さんは、自分から練習を始めたのですね。えらい!
やはり私も「漢字漢字って、国語は漢字ばかりではない」なんて思って、それほど力を入れてませんでした。
そのつけが!!ぎゃー。
とはいえ、家ではイタリア語(パパイタリア人)、日本語を話し、小学校は4年間フランスの公立校に通い、引っ越し後はドイツのギムナジウムに(ドイツ語がわからないなりに)通っている。
この状況で、漢字漢字とはいえましぇーん。
1日15分でいいのはわかってるんですが、モチベーションが、そこまでまわらないです。
幸い、どの言葉もそれぞれアクセントなく話す事ができるので、「いろいろ言葉がしゃべれていいわね」とよく言われますが、基盤となり思考のもととなる「母語」はどれか?など、不安がいっぱいです。
  1. 2006/03/07(火) 17:03:31 |
  2. URL |
  3. 麻。 #-
  4. [ 編集 ]

大変だー。

お子さんは本当大変ですね。

私と同じくらいの時期にイギリスに、やってきた母、息子2人(小学生)の日本人家庭では、イギリスの算数のレベルがあまりに低く(なぞなぞレベル)日本には、大学(帰国子女枠)まで帰れないと言ってました。

息子さんたちもどんどん英語を身に付けていきましたし、今まで、イギリスで生まれ育った日本人の子供たちも、今までお母さんから無理やり教わっていた日本語を、(彼らと遊ぶために)どんどん自然と覚えていきました。

こどもはたくましいなぁと感心したものです。

漢字はルビのふってある小説なんかを読んでいれば自然と覚えないですかね?そう簡単ではないかな。
  1. 2006/03/07(火) 18:22:48 |
  2. URL |
  3. pino #-
  4. [ 編集 ]

うちの子は

まったく日本語教えていません。バリ島にも、補習校と呼ばれる在住日本人の方たちが運営する組織があるのですが、僕の場合、家で日本語使わないし、僕自身バリ島の日本人の方とお付き合いないし、今は英語(長男と次男)とバリ語(長男のみ)の教室に通わせています。
個人的な意見ですが、必要だと感じたら子供たちが自分で勉強するのではなかと単純に考えています。僕の子供たちにとってインドネシア語は母国語で、英語が第一外国語です。そして、バリ語ができなければこの土地で生まれ育ったとは将来言えなくなってしまいます。
日本語はその次の選択肢なんです。
  1. 2006/03/07(火) 19:49:36 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

難しいですね。ふつうに日本で育った日本人でも、読む方はともかく、書く方は、意識しないとなかなか身につかないわけで。

漢字だけだと今一つ「作業」を抜けられないので、日本語で文章を(辞書を傍らに置いて)書く、なんてのがいいかなとも思いますけど、問題は動機ですよね。
うーん...。
  1. 2006/03/08(水) 04:08:52 |
  2. URL |
  3. michiaki01 #-
  4. [ 編集 ]

Sueさん

なるべく本は読ませたいと思って、面白そうなのを物色中です。

今は息子は日本の本もそれなりに読むけど、そのうち「日本語の本は漢字が多いから読みたくなーい」と言い出したらどうしよう!?
  1. 2006/03/08(水) 14:30:50 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

LiLA管理人さん

マンガ・・・うちはまさにこれです。ミッキーマウスのドイツ語コミックスを読むことで、息子はかろうじてドイツ語の「読み」をキープしました。

日本にいてもドイツの子供と同じようにやらせるなんて、私にはとてもできませんでした~。
  1. 2006/03/08(水) 14:32:45 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

麻さん

麻さんのおうちは、多言語で大変ですねー。あれもこれも完璧は無理だし、どうバランスを取るか、本当に難しいですよね。
  1. 2006/03/08(水) 14:34:34 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

pinoさん

お友達と遊ぶために覚えるって、一番いいですよね。うちも近所にお友達が見つかるといいな。

読書で自然と覚える部分もきっとありますよね。しかし、漢字テストがあるわけじゃないから、片っ端から忘れるかも。
  1. 2006/03/08(水) 14:36:35 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Ryoさん

インドネシアは公用語と地方の言葉との少なくともバイリンガルで育つから、それだけでも「日本語だけ」より大変ですね。

生活していく土地の言語をまずしっかり、という考えに賛成です。(あっでも、両親とも外国人の場合は、現地の言葉を優先といっても難しいのかな)

うちも基本的にはドイツ語メインでやっていきますが、私が日本語に未練があって、なにがなんでも子ども達と日本語で話したいんです。完全に親のエゴですねー。

  1. 2006/03/08(水) 14:46:46 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

michiaki01さん

この先、小五の漢字、小六の漢字と進んでいくのは無理そうですが、せめて覚えた分は維持させたいです~。

仰るとおり、文章の中で身につけるほうがよさそうですね。ブログを書かせようかとも思ったんですが、子どもは文責とかわかりませんし、もし荒らされたら可哀想ですし、やっぱり危険かなあと躊躇します。
  1. 2006/03/08(水) 14:52:13 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

僕には

残念ながらそういったエゴが何故かないんですが、こだわりたいと思うのであればトコトンこだわるしかないと思います。
最近はいろいろな教材がネットでも出ていますよね。特に、読み書き、頑張らないと、ですね!
  1. 2006/03/09(木) 12:08:20 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

Ryoさん

ネットで教材探しというのは気づきませんでした。昔に比べればいろいろ手に入りやすくなって、少しは楽になってきているんでしょうね。
  1. 2006/03/09(木) 18:51:58 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

漢字

漢字といえば最近行った学会で漢字の教え方の研究についての発表がありました。URLに要旨があります。予稿集もそのうち出ると思うんですが。
  1. 2006/03/09(木) 22:29:05 |
  2. URL |
  3. ヒロシ #-
  4. [ 編集 ]

おかしぃ

なんかほのぼのしてていいですね。子供にやらなきゃいけないことをやらせるとき、うちみたいに殺伐としていない。 うーん、うちは気が短いんでしょうか。

まぁ、うちのチビは頭が良いらしく、幼稚園でも成績がいいらしいですし、私がぜんぜん強制もしていないのに、私が日本語ノートを作っておいておけば勝手に勉強してるし。。勉強のほうは問題ないからいいや。 私が子持ちになっても勉強がウン念というより、まず健康で、人に優しい子がほしいなっと思うので、いいかなと今は思います。 でも、親になってみれば、鬼になってるかもしれません・・(笑)。 
  1. 2006/03/10(金) 05:52:13 |
  2. URL |
  3. すまいる #-
  4. [ 編集 ]

ヒロシさん

漢字の教え方、是非知りたいです。ゲーム形式になった教材とか、ちょっと買ってみたんですけど、うまくいくものかどうか・・・
  1. 2006/03/10(金) 07:19:09 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

すまいるさん

いや~、私もよくキーキー言いますよ。忙しいときにゴチャゴチャ言われるのがすごく苦手で、すぐ怒っちゃうんです。

でも、勉強のことで鬼になったことは不思議にないですね。怒っても子どもの頭がよくなるわけじゃないから。

それにしても、おチビちゃん、自分からすすんで日本語やるなんて羨ましいな。
  1. 2006/03/10(金) 07:27:03 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

おばあちゃん

いいおばあちゃんだなあと思いました。「ヒソヒソ」が通じるところがほんとにありがたい・・・。
最近藤原正彦さんの『祖国とは国語』を読んで唸っています。漢字は意味なんかわからなくていいから、書けなくてもいいから、どしどしルビを入れてじゃんじゃん子どもに読ませよとのことです。
(われながら雑駁なまとめ方。時間があったらご一読ください)
  1. 2006/03/11(土) 12:25:39 |
  2. URL |
  3. わくわくふわく #-
  4. [ 編集 ]

わくわくふわくさん

どしどしルビを入れてじゃんじゃん、ですね。そういえば大人の日本人の私も、書けないし、読み方も怪しいけど知っている漢字がたくさんありますね。

「祖国とは国語」ですか。気になるタイトル・・・・
  1. 2006/03/12(日) 17:51:46 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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