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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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幼児教育の違い

今日、図書館へ行ったら推薦図書のコーナーにデンマークについて書かれた本が置いてありました。

パラパラと立ち読みしただけなので、タイトルは忘れてしまいましたが、幸福度世界一(なんだそうです)の国の社会制度を紹介するという内容でした。幸福度云々のことはよく知りませんが、教育について書かれた部分があったので、そこだけざっと斜め読み。

幼稚園には入園式もなければ卒園式もない。子どもは自由きままに遊ぶだけ。義務も強制もほとんどなし」というようなことが書かれていたので、ふと息子が通ったドイツの幼稚園のことを思い出しました。息子の園もそうでした。

娘の保育園卒園を目前にして、日本とドイツの習慣の違いをつくづく感じます。日本では卒園式というのはビッグイベントではないでしょうか。卒園児も在園児も式に向けて練習するし、保護者も謝恩会の準備や園に残す記念品作りなど忙しい。当日は親子でスーツなど着込んで、晴れがましい気持ちで会場へ向かう。

ドイツの幼稚園の最後の日がどうだったか、あまり記憶に残っていません。普通にお迎えに行って、保母さんに「今日が最後ね~。学校が楽しいといいね」と言われて子どもは握手あるいは抱っこしてもらいバイバイ。そんな感じだったでしょうか。「今までお世話になりました」と挨拶したのは覚えています。お礼のプレゼントを渡したような気もします。でも、あまり覚えていない。

在園中もこれと言って特筆すべきイベントはありませんでした。行事といえばクリスマス会とバザーがあったくらいです。保護者も出かけていって子ども達の出し物を見たり、バザーではケーキを寄付したり、当日の販売のお手伝いをしたりしますが、義務ではありません。

お手伝いのできる人は名前を書いてください
という貼り紙がしてあっただけ。いつの間にか、表は名前で埋まっていました。

そういえば日本の幼稚園や保育園って、「明るく思いやりのある子を育てる」とか「自立心を養う」とか、スローガンのようなものを掲げていたりしますが、ドイツでは聞いたことがありません。現在娘が通っている園は、日本ではどちらかというと異色の保育園で読み書きや英語などのお勉強はいっさいせず、子どもの意思や意欲を尊重するという点で、ドイツの幼稚園(保育園)と似た部分が多いのです。それでも、一般的な幼稚園とはまた違った意味での「気合い」をひしひしと感じます。お勉強はしないけれど課題はたくさんあり、目標の達成のために頑張ろう、エイエイオー!という雰囲気があります。

息子の園では、そういう「気合い」のようなものはありませんでした。三年間の園生活で「○○ができるようになった」ということも特別なかった気がします。いいえ、もちろんたくさんあったはずですが、意識しませんでした。息子はただ楽しく毎日幼稚園へ通っただけ。

学校に入ってからは「PTA」もありましたが、息子の学校ではいつも決まった人がやっているようで、持ち回りで役員をやる制度はなく、保護者会に全然参加しない保護者もいましたが、「あの人はちっとも来ない」などと批判されてはいなかったよう。その人の勝手。

と言うより、「保護者はこうあるべき」という考え方が希薄だった気がします。

日本では、
「親は子どもに愛情のこもったお弁当を持たせることが望ましい」
「持ち物は手作りであることが望ましい」
「忙しくても、子どものために積極的に活動することが望ましい」
とか、いろいろありますね。実践していない人も多いと思うけれど、暗黙のプレッシャーは存在する。プレッシャーを与えているのが園や学校なのか、親同士が互いにプレッシャーをかけ合っているのかは不明ですが。

フランクフルトの日本人幼稚園で、お弁当に何を入れたらよいか困って日本人お惣菜宅配業者の運んでくるおかずをそのまま入れる母親が増えたら、「業者のおかずを入れないように。おかずは手作りのものを」と学校が保護者にお便りを出した、なんて聞いたことあります。

ドイツにも特定の理念に基づいた教育を実践している教育機関はあり、そういうところでは似たようなプレッシャーもあるのかもしれません。

でも、一般的には日本ほどは気合が入っていないように思う。

随分と違うものです。







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  1. 2006/02/28(火) 22:30:24|
  2. 異文化
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:22
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コメント

プレッシャー

フランスもドイツとまったく同じです。「式」類はいっさいなし。行事やPTAについても同じですね。出来る人が名乗り出るやり方ですが、日本だとヘタに名乗り出ると「目立ちたがり屋」とか、一度やり始めるといつも押し付けられるようになるとかいう問題が出たりしますがフランスではやりたい人がやる、やめたくなったらやめる、というだけの話です。日本人ってよけいなプレッシャーを自ら作り出してますよねえ。
  1. 2006/03/01(水) 00:43:13 |
  2. URL |
  3. ふらんす #-
  4. [ 編集 ]

学校・・ギムナジウムでも似たような感じみたいです。オットはよく、担任をしますが、PTAの係の人を選ぶ苦労はないようですし、大体、やる人は決まっています、そして、そう言う人は慣れているようで、担任も助かるようです。5年生が初めてギムナジウムに来る日は、校長のお話があったりはするようですし、Abiの後、13年生の最後の日もそれなりの何かはあるようですが、日本のようなのは、ないですね。
やりたい人がやる、それの何処が悪い、という感覚でしょうか。

義弟の下の息子、モンテッソーリの一年生になります。先週、一日、試しの日があって、来週またあるそうです。上の息子は、3年生になるときにモンテッソーリに移ったのですが、本当によかった、と思います。花開いた、と言う感じです。
  1. 2006/03/01(水) 01:41:29 |
  2. URL |
  3. nyf1403 #-
  4. [ 編集 ]

結局は…

日本では流されなければいいんですよ。

うちの地域には幼稚園もいろんな幼稚園があったので、実際に見て、話して決めたんですが、やっぱり話しに聞くと、あれしなきゃいけない、これしなきゃいけない、と園もそれぞれでした。そういう細かいところまで決まっちゃってるところに入らなくって良かった、と思ったものです。
でもそう決まってることが心地いい人ももちろん日本にはいるんですよねぇ。
価値観の平均化というか、ねぇ。

こちらの小学校の役員、ぼそっと「外国人はできないだろうからねぇ」と話しているの小耳にはさんだことがあって(悪口じゃなかったのですが)、いやいや、私だって言葉さえ問題なければやるんだぞ!日本の役員より楽そうだしね!って思ったものです。
  1. 2006/03/01(水) 04:59:09 |
  2. URL |
  3. ぷにゃた #yl2HcnkM
  4. [ 編集 ]

オランダもドイツと一緒です。
入園式はないどころか、それぞれの5歳の誕生日から通いますしね(幼稚園ではなく、小学校のお試し期間と言う感じですが)。皆が違って当然という考え方は、とても心地よかったです。
日本に帰ってきて「こりゃあ、日本のおかーさんたちは大変だ」と思ったものでした。
まあ、でも、運動会や卒園式で一糸乱れず行動するわが子を見て「成長したのねえ」と涙ぐむお母さん方を見ると、それもまたあり、なのかなあとも思ったり。
  1. 2006/03/01(水) 07:47:51 |
  2. URL |
  3. Kako #-
  4. [ 編集 ]

そうなんですよね

私が日本で一番嫌いなことなんですよ。
みんなと同じが一番良いという価値観。
学校の送り迎えも、どうするかみんなで決める。
PTAも好きな人がやれば良いと思うんですけどね。
でも。
大半の日本人。
それが好きなんですよね。
自分で判断をするというのを避けているのだと思います。
  1. 2006/03/01(水) 11:42:25 |
  2. URL |
  3. Toshi@タイ #EBUSheBA
  4. [ 編集 ]

こんにちは。
コメントをくださって、どうもありがとうございました。

ドイツ生活と日本生活、いろいろ興味深いことがありますね。
ルールだからといって作る手作りのお弁当って、愛情と関係ないように思いますね。

またおじゃまします。
  1. 2006/03/01(水) 12:57:50 |
  2. URL |
  3. 脳天気 #-
  4. [ 編集 ]

業者のおかずを・・・・

最近では珍しくなくなったのですが、数年前弁当(運動会等の)を弁当屋さんから買ってそのまま持たせているのを見て、「忙しいのはわかる。買ってくることも否定しない。しかし、詰め替えるとか、もう一品追加するとか・・・工夫するべきよね」とお母さん方が言っていたのを思い出しました。
  1. 2006/03/01(水) 13:19:06 |
  2. URL |
  3. 朝太郎 #-
  4. [ 編集 ]

うらやましいです。

冒頭のほうにある青字の部分、読んでいて気持ちよかったです。ホント、義務とか強制とかいう言葉、学ぶという分野には不似合いですよね。バリ島でもいわゆる『式』系はありません。PTAなんてなさそうです。
もっと、自然体でいけたらいいのになぁーとよく考えます。
  1. 2006/03/01(水) 14:31:46 |
  2. URL |
  3. RYO #-
  4. [ 編集 ]

プレッシャー

業者のおかずを入れたら学校から叱られるわけですか・・。そりゃ手作りって聞こえがいいですが、学校が首突っ込むことじゃないですよね。 お料理が苦手な人とかもいるし。

こうあるべきっていう無言のプレッシャーがほんと日本って多い。 どうも疲れる。 いつのまにか誰かの標準がみんなの標準になっちゃってるし。 

いつのまにか他の人(の基準)に受け入れられるかビビッて、子供まで公園デビューが成功するかなんて数年前まで流行ってましたが、まだやってるんでしょうか。
  1. 2006/03/01(水) 15:10:17 |
  2. URL |
  3. すまいる #TwO4yE0Y
  4. [ 編集 ]

本当に人は人、自分は自分という個人主義ですよね。日本って、何かと「これはこうあるべき」という決まりみたいなものが最初にあるので、海外のそういうのが無い環境に出ると何かと戸惑います。
学校や職場からもらう書類一つにしても、日本なら書き方サンプル見たいなものがありそうですが、こっちは当然無し。分からん所は適当、というのに慣れるには時間がかかります。
  1. 2006/03/01(水) 16:26:04 |
  2. URL |
  3. LiLA管理人 #-
  4. [ 編集 ]

ふらんすさん

PTAも行事もそれ自体はあったほうがいいし、「式」もたまにはあるといいのかなと思います。

ただ、そういうもののない社会に一度身を置いたことのある私は、そこに注がれるエネルギーの大きさにいつも圧倒されてしまいます。
  1. 2006/03/01(水) 18:37:57 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

いつも、楽しく読ませていただいてます。
なんか、すごく安心するというか、ほとんど私の普段考えていることを、まとめてくださってるみたいで、心強いです。

最近感じることなのですが、ドイツに引っ越して間もない私は、客観的に見て、すごく閉鎖された生活をしています。
でも、不思議とストレスがないし、今はバランスのいい状態だと感じています。

たしかに、もっと積極的に何かに参加したり、友達を作ったりすれば、もっと違った世界が開けるだろうし、本当は人間そうあるべきなのかもしれません。
でも、状況に応じては「一人で心地よくいる」という選択肢があってもいいのではないかと、ちょっと思うんです。
「一人で閉じこもっていたから、こういう事件が起きた」というのも、たしかに真実でしょうが、「一人でいること=悪いこと」という、周囲の概念こそが、どれほど苦痛かということは、あまりとりあげられません。

だからといって、みんな「個人の自由」で片付ければいいというつもりはまったくないのですが、「他は己にあらず」と同様、「己は他にあらず」という考え方もあったほうが、健全な社会になるのでは?と思います。
よほどの信念、哲学がないと、舵取りの難しい話ですけれど。
  1. 2006/03/01(水) 18:41:54 |
  2. URL |
  3. 麻。 #-
  4. [ 編集 ]

nyf1403さん

持ち回り制だと、みんなが一度は役員の仕事を体験できて全体のためになるという利点があると思いますが、明らかに性格的に向いていない人が役員になって運営がうまくいかなくなってしまうという難点がありそうですね。

モンテッソーリ校、妄信的になるつもりはありませんが、全然違う発想で教育を考えてみる機会として、とても楽しみです。



  1. 2006/03/01(水) 18:43:31 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

ぷにゃたさん

価値観の平均化・・・そうですね。そのほうが安心できるというのはあるでしょうね。

うちの近所のお母さんたち、よく大きな声で井戸端会議をしていてその内容が聞こえてくるのですが、子どもの出身幼稚園ごとにグループになっていて、「A園の子は躾がなっていないわよね~」「B園の子っておりこうさんだけど、自主性がない」など、園別に子どもをカテゴリー化してお互いにやや批判的です。あまりそういうのドイツでは聞かなかったので、最初ちょっとびっくりしました。
  1. 2006/03/01(水) 18:49:41 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Kakoさん

日本にいると、私も他の親同様に、式での子どもの姿に感動し、子どもが次々と何かができるようになっていくのを喜ばしく感じます。

その一方で、「これは一体何なのだろう?」と不思議に思っている自分がいます。私は息子のときに何もしてやらなかったのだろうか?そしてその結果、息子はだめな子になったのだろうか?と自問します。いや、そういうわけでもないですよね・・・・

よくわかりません。
  1. 2006/03/01(水) 18:55:04 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

Toshi@タイさん

日本にずっと住んでいたら、なんでもみんなで決めるのが普通と思って、疑問を持たなかったかもしれません。

でも今は、「何故、全体で決める?」と不思議に思います。その必然性がいまひとつわからないんです。

  1. 2006/03/01(水) 19:00:40 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

脳天気さん

毎日毎日、興味深いことの連続です。キリがないくらい、続々と出てきますね。

作りたくて作る手作りお弁当と、作らされて作る手作りお弁当。同じではないかもしれませんねー。
  1. 2006/03/01(水) 19:07:10 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

朝太郎さん

ドイツではお弁当というと、サンドイッチや果物など、手をかけないものが普通ですが、なかにはチョコレートとかポテトチップスのような、栄養学的に感心しないものを持ってきている子もいるんですよ。

でも、学校がそれを禁じることはあまりなさそうです。
  1. 2006/03/01(水) 19:14:35 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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Ryoさん

ドイツの親の中には「気まますぎて中身がない。日本とか他の国のように幼稚園でもお勉強を教えて欲しい」っていう人もいますけどね。

息子は幼稚園時代、毎日園庭で泥んこ遊びに熱中し、工作や絵を全く持ち帰りませんでした。当時はちょっと物足りないような心配な気もしたのですが、現在は彼は大の工作好きなのです。

その子それぞれの「やりたい時期」というのもあるから、やりたくない時期に無理してやらせなくてもいいのかなあ、なんて思ったりします。いつものことながら、確信は持てないんですが。
  1. 2006/03/01(水) 19:21:26 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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すまいるさん

おかず騒動は、「みんなお弁当の中身が同じ」なことを学校が問題視したらしいですが、母親側にしてみれば、外国で日本の食材が手に入りにくい中で日本風のお弁当を作るのは大変、それにお弁当の中身までいちいちチェックされたくない、と感じたそうです。

うちは保育園なので、公園デビューを経験しませんでしたし、幸い、うちはかなりの変り種にも係わらず、保育園では暖かく受け入れてもらえました。でも、巷ではやはりいろいろあるんでしょうかね。

私はできるだけ自由でいたいけど、日本にいると、「これって我がままなのかな」と心配になってきます。
  1. 2006/03/01(水) 19:38:22 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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LiLA管理人さん

そうですね。日本では何事にも雛型が用意されていますね。楽といえば楽。ドイツでは履歴書一つ書くのにも、自分でコンセプトを考えて・・・なので。
  1. 2006/03/01(水) 19:40:02 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

麻さん

仰ること、よくわかります。

集団の力で達成できることというのもたくさんあるので、集団を決して否定するわけではありません。実際、楽しいことが多いですし。

でも、集団の中で活動したいときはそうし、そうしたくないときはしないという選択の幅があってもいいと思います。

舵取り・・・難しいですね。私も、そのときの自分の気分や体調によって、日本のやり方が心地いいときもあれば、ドイツのようなのがいいなあと思うときもあって、一定していません。
  1. 2006/03/01(水) 19:45:38 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
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