わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

虐げられる女性の運命

あ~、今夜はなんか・・・眠い!だから変なこと書いても許してください。頭回りません。

我が家には月一度、ドイツの某ブッククラブから本のカタログが送られてきます。日本に面白い本がわんさとあるので最近あまり注文しないのですが、今ドイツではどんな本が売れているのか気になるので、とりあえず内容をチェックします。ベストセラーリストの上位はたいてい、翻訳物の推理小説やミステリー。ハウツーものなんかも多いですね。歴史小説もなかなか人気が高い。そして、必ず目に付くのは「女性の運命」なるジャンルの本!

どうしていつもいつも、ドイツの書店にはこの手の本が溢れているのだろう。「女性の運命本」とはすなわち、過酷な人生を生き抜いた女性の涙と感動の手記。そしてこれらの手記の書き手はなぜか決まって「外国の女性」なのです。今手元にあるカタログからタイトルをいくつかピックアップしてみましょうか。

「イェメンで連れ去られて」
親の決めた許婚との結婚から逃れ、イギリスで自ら幸せを勝ち取るまでの過酷な日々は・・・
「炎のごとき心」
私生児として生まれ、孤児院で育ち、少女ゲリラとして闘ったあの頃。私は今ドイツで・・・
「未知の花嫁」
花嫁として売られ、奴隷のごとく扱われるトルコ女性たち・・・
「黒い寡婦」
黒い寡婦と呼ばれるチェチェンの女性自爆テロリストたち。その地獄のような生活から逃げ、生き延びた私・・・

好きだなあ・・・つくづく思ってしまいます。虐げられた女の物語。でも、ただ虐げられるだけじゃだめなんですよ。果敢に運命に立ち向かわなければ。そして最後にはアメリカかヨーロッパに渡り、幸せな生活を手に入れる。めでたしめでたし。決まってこのパターン。

他の土地で、女性たちがどんな生活をしているのかには私も興味があります。知らないでいるより、知った方がよい。その意味で「女性の運命本」には存在意義があると思う。だけどね、この種の本がバカ売れするのには、単なる「勇気ある女性への共感」以上の何かがある、そんな気がしてならないのです。感動の裏に隠された心理はいかなるものか・・・

日本人女である私は、ドイツでよく聞かれました。
「日本の男ってマッチョなんでしょ。女性は結婚したら家に縛られて自由がないんでしょ」
「日本は男女同権じゃないのよね。女性は出世できないんだってね」
そんなときに、そうですね~日本はまだまだダメです~などと答えると、
「やっぱりね。あなたはドイツへ来られてよかったわね。もう帰りたくないでしょう」なんて言われる。
しかし逆に、そんなこともないですよ~最近は日本の男性も家事のできる人が多いし~むしろドイツ人男性のほうが~、なんて言おうものなら!なんだか、相手はがっかりしてるっぽいのです。
「そうなの。羨ましい~」とは絶対に言わない。

こんなふうに勘るのは嫌なのですが、どうもドイツ女性たちは、外国で女性が過酷な人生を強いられているのを確認したがっているような気がしてならない。しかしそれは「人の不幸を喜ぶ」といった性質のものでは決してなくて、むしろ「ああよかった。それなら私たちドイツ女性の方がマシだわ」っていう安心のように感じられる。ドイツの女性たちは自らの人生に満足していないのでしょうか・・・

NHKドラマに「おしん」というのがありましたが、アジア各国やイスラム圏でも放映されて大ヒットしたのでしたよね。健気なおしんの姿は国境を越えて感動を呼んだ。でもヨーロッパでは放映されていないみたいです。たぶん受けないんでしょうね、ああいうのは。
「え、どうして?虐げられる女性の話に感動するんじゃなかったの」って?
いいえ、違うのです。どんなに辛かろうとも、それを自分の運命と受け入れて健気に生きる。ドイツ女性はそういうのは嫌いなんだと思います。
Sagen Sie nein! Say no! ノーと言いましょう!闘いましょう!泣き寝入りはいけない!過去は辛ければ辛いほどよい。闘いは激しければ激しいほどよい。だって、その分だけ、手に入れた自由は素晴らしいんだもの。

そういう図式が透けて見えるんです・・・
スポンサーサイト
  1. 2005/05/20(金) 21:27:28|
  2. ドイツ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<痒くてもどかしい日本語 | ホーム | あなたは何占いを信じますか>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ethno.blog13.fc2.com/tb.php/25-fa6b811d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。