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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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痒くてもどかしい日本語

私の母国語は日本語で、ドイツ語や英語でもそれほど不自由は感じませんが、やっぱり日本語で読み・書き・聞きするのが一番楽です。

でも、日本語を話していてちょっと困ることもあります。まず第一に、日本語は私にとって「痒い言語」なのです。心にもないことやお世辞を言うのが非常に苦手な私。紋切り型の表現を使わなくてはならなかったり、相手にうわべだけの言葉をかけなければいけない状況が日本語では非常に多い。そういうときって何だかドキドキしてしまう。「白々しく聞こえないかな~」なんて心配になる。できれば自分の言葉で、と思うけれど、自分で選んだ言葉というものが果たして常識にうまく当てはまるのか自信がなかったりして・・・は~あ、フォーマルはホントに緊張します。

フォーマルな決まり文句を使うのも苦手だけれど、使われるのも苦手。ほとんど知らない相手からいきなり電話がかかってきて、「いつもお世話になっております」って言われると、「お世話なんて全然していないのに~」って、なんだか痒くなってしまいます。「いつも主人がお世話に・・・」って言われるとさらに痒い!だって変な感じがするんだもの。「主人が」と夫のことをいったん立てておきながら、「お世話になって」と息子扱い?その方のご主人が家で奥さんに膝枕で甘えている姿が目に浮かぶようで、とっても痒い!

夫が大学を卒業したとき、就職が決まったとき、日本語の試験に受かったときなど、「ご主人がXXで、おめでとうございます!」と言われて、居心地悪かったです。だって手柄を立てたのはあくまでも夫で、私は別になにもしていないんだもの~。もちろんお祝いの言葉をかけてくれた人達も、私の手柄じゃないことなんか百も承知で、それでも「あなたの家族にいいことがあってよかったですね」という意味で言ってくれたのだとわかるけれど・・・でも、なんか痒~い!

しかし痒がってばかりもいられません。「いつもお世話に」攻撃をしかけられたら返す。いや、やられる前にこちらが先に、というのもおぼえました。だんだん免疫ができて来たのか、この頃は痒さも半減しています。

もう一つ日本語で困っていること。それは、日本語では「まくし立てる」ことができないこと。日本語というのは、「なんとな~く」「ほのぼの」「あいまい」で、ここぞと言うときにあまり威力を発揮してくれないのです。まあ基本的に、日本社会では相手に向かって何かをまくし立てるという状況にほとんどならないのですが、たとえば子供を叱るときなどに日本語ではどうもうまくない。うちの子供達は「しなさい」と言えば「ハーイ」とやり、「するな」と言えば「ハーイ」とやめる子達ではありません。何故しなければならないのか、何故してはいけないのか、説得力を持った説明がない限り言うことをきいてくれない。それでついつい私は大声になるのですが、日本語で説明しようとすると感情ばかりが先行して文構成のスピードがついて行かずに空回りしてしまう。「なんでダメなの?」と子どもに聞かれても、「だっ、だからっ、あの、その、つまりぃ、ダメと言ったらダメなんだ~~~~っ!!!」と絶唱する結末に。

その点、ドイツ語はよくできています。「これはこうで、ああで、そうしたらああなるからダメっ」と言うことが瞬時にしてできる。どうしてかと言うと、日本語の場合、普通の会話は文章構成が「論理モード」にはなっていなくて、デフォルトでは「情緒モード」にセットされている。だから、子どもを論理的に叱るときにはモードの切り替えをおこなわなくてはならないのです。そこに時間のズレが生じるのでもどかしいんですね。ところがドイツ語ではデフォルトの設定が「論理モード」なので、普通に喋るだけでロジカルな説明をすることができ、短時間で子どもの行動を抑制することが可能です。

日曜日には娘の保育園のバザーがあり、私もせっけんショップを出店したのですが、さて開店という段になって子供達が「お母さん、XX買うからお金頂戴」だのなんだのごちゃごちゃ言ってきて、「今お店を始めたところで忙しいからダメ」と言っているのに煩くまとわりつくので、私はパニックを起こしてしまいました。余裕がなかったので、日本語を組み立てているのがもどかしく、思わずドイツ語で「ベラベラ、ガーガー!!」とやってしまいました。人が見ていたのに。まったくもう、恥ずかしい・・・

もっと鍛えなきゃ、母国語力。

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  1. 2005/05/21(土) 21:23:53|
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