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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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日本の学校で学ぶこと

息子は、最初の一年だけドイツの公立小学校へ通いました。その後日本へ来て、公立小学校に編入したのですが、日本の学校に子供を通わせていて、つくづく思うことは・・・

ドイツの学校生活のほうがずっとシンプルだ

ということです。

一年生しか経験していないので、あまり多くは語れませんが、ドイツでは母親の私がすることは非常に限られていました。

「二時間目と三時間目の間の長い休み時間に食べるお弁当を用意する」
ただ、これだけです。

お弁当といっても、校庭で遊びながら食べる(!)ので、ナプキンもフォークも何も必要なく、中身はサンドイッチ、クラッカー、りんご丸ごと、生のにんじん一本などを無造作にタッパーに入れるだけです。5分もあれば用意できるし、子供が自分で用意することもできます。

それ以外に私がしたこと・・・一年の間に二回か三回、保護者会があったように記憶していますが、あとは何かあったっけな?一年生だったので、宿題は数分で済ませられるもので、金曜日は宿題なし。夏休みもクリスマス休みも宿題はありません。

お便りも、行事も、ないに等しかった。連絡網もありません。教科書は国語と算数だけ、子供はリコーダーもピアニカも計算セットも通学帽も上履きも何も持っていないので、忘れ物をしないように気をつけてやる必要もありません。

ところが日本の小学校では、親はやることがいっぱい!

各種持ち物を揃え、それに名前をつけ、時間割りに応じてランドセルの詰め替えを行わせ、名札をつけさせ、帽子を被らせ、週一度上履きを洗い、週何度か体操着を洗い、連絡帳にハンコを押し、音読カードにハンコを押し、毎日たくさんのお便りに目を通し、尿検査やギョウチュウ検査を提出させ、授業参観や行事に出席し、プールのある日には熱を測ってカードに書き入れ、短縮授業や時間割変更を把握し、家庭訪問のため家を掃除し、図工の材料を準備し、集金袋にお金を入れ、運動会の小道具作りをし・・・エトセトラ、エトセトラ。

やることが多いのは、もちろん親だけではありません。日本の小学校の先生は、クラス全員の宿題をチェックし、テストの採点をし、全員の連絡帳にハンコを押し、お便りを作成して配り、学校全体あるいはクラスの「今月のめあて」「今週のめあて」を達成させるよう努力し、今日の日直は誰、給食当番は誰、掃除当番は・・・ということを気にし、体操着や上履きを持ち帰るよう指導し、席替えを実施し、プールカード・持久走練習用健康カードその他の管理をし、集金をし、そろばんや習字道具の購入を取りまとめ、家庭訪問に行き、それからそれから・・・・

ということを、授業の準備・授業・職員会議と並行してやらなければならないのですから(子供のケンカの仲裁とかもあるのに・・・)、

日本の学校の先生ってなんて大変なの~!

って、驚嘆し、それをこなしている彼らに敬服します。

子ども自身だって、大変。ただ勉強していればいいんじゃなくて、常にいろんなことに注意を分散させていなければならない。

ここで、私、ハタと思い当たりました。

そういえば日本人って、器用な人が多いです。ドイツ人と比べて、だけど。ドイツ人はあまり同時にたくさんのことをしない気がします。たとえば、郵便局の窓口に行って「切手をください」と言っても、窓口の人は黙々と郵便物の処理をしていて顔も上げてくれないことがあります。聞こえなかったのかな、と思ってもう一度「すみません」。やはり無視。やっと手が開いたら、そのとき初めてこちらに気づいたかのように(というわけでもないだろうけど)、「こんにちは」と言ってやっと用件を聞いてくれます。

こういうのが私には最初、不思議でした。どうして一つの作業が終わるまで、他のことを一切しないのだろう?

日本の窓口とか受付って、こうではありません。顎で受話器を挟んで電話応対をしつつ、目はキーボードの文字を追い、手は書類の糊付け作業に忙しく動いていたりします。それどころか、複数の作業を同時進行でやっていても、「振込用紙はどちらですか」などと話しかけられれば、「あっち」と目くばせで教えてくれたりもする。

よく考えたら、結構すごいことかもしれません。

そうあるべきだ、っていう話じゃないんですけど。ただ、違うなあって。

もしかしたら、煩雑な学校生活の中で日本の子供は鍛えられるのかもしれないな~、という気がしてきました。勉強だけじゃなくて、複数の細々したことに注意を分散させ、同時進行でたくさんをこなす訓練。

私の小学校時代は「忘れ物検査」「ちり紙・ハンカチ検査」「爪検査」などがあり、忘れるとバッテンをつけられたものですが、私はバッテンがすごく多い生徒でした。そして今も「うっかり忘れた」が非常に多くて・・・人様によく迷惑かけてます。(汗)

子供にお弁当を持たせるのを忘れたり、授業参観をあやうくすっぽかしそうになったりしてる、ダメ母なんです。

私、日本の学校で何を学んだんでしょうねえ。(ふぅ~)
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  1. 2005/08/19(金) 18:38:47|
  2. 各国情報
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:6
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コメント

まったく同感です。おまけに日本では学校の休み中でも習い事や塾は休みになりませんから夏休みでも朝7時に起きて一日中忙しいスケジュールをこなしている子供の多いこと。やはり小さい頃からそういう生活をしていれば大人になっての生活態度が(フランス人やドイツ人と)違ってくるのは当然だなとつくづく思います。どちらがいいとか悪いとかいうことはないですけどね。
  1. 2005/08/19(金) 21:27:21 |
  2. URL |
  3. ふらんす #-
  4. [ 編集 ]

はじめまして

お邪魔します。ビアンカさんの記事を読んでいて、はたと気づきました。

私のドイツ人の連れなんですが、電話中などに話し掛けたり全く出来ないのです。日本では、仕事中など特に電話で話しながらも、別の人と筆記で会話したりしますよね。そういうのが全く、出来ないらしく、日本人なら大抵難なくやっているのに、といつも思っていました。

そういう教育の違いもあるのかもしれませんね。ふーむ。
  1. 2005/08/20(土) 17:12:21 |
  2. URL |
  3. chiju #-
  4. [ 編集 ]

ふらんすさん

お久しぶりです。バカンスはいかがでしたか?

TBありがとうございます。フランスの学校もそうなのですね~。

日本の学校もドイツ(フランス)の学校も、それぞれ長所と短所あるんだと思いますが・・・
  1. 2005/08/20(土) 19:38:25 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

chijuさん

はじめまして。

そうなんですよね。私の夫もそうです。
でも夫からすれば、日本人はこちらが真面目に話をしているのに、手を動かしながら聞いたりして、そういう「上の空っぽい態度」がなんか失礼だな~って感じるんだそうです。
  1. 2005/08/20(土) 19:42:48 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

いろいろ

思い当たることがそうそう、と思ってしまいました。
日本で学校の先生をしている友人は、女性ですが、仕事のストレスで頭に10円はげができた、と言っていましたが、イタリアの学校の先生はそういう意味でのストレスとは無縁だろうなあ、と思います。夏休みも3ヶ月あるし。
ほんと、日本人って器用ですね、そう言われてみれば。
  1. 2005/08/23(火) 03:23:32 |
  2. URL |
  3. yuranoto #-
  4. [ 編集 ]

yuranotoさん

ドイツやイタリアの先生も楽ではないでしょうけれど、ストレスの質は違うのではと想像します。
  1. 2005/08/23(火) 11:09:23 |
  2. URL |
  3. ビアンカ #JeDKLqWY
  4. [ 編集 ]

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小学校の先生

日本では小学校の家庭訪問が終わったころであろうか。家庭訪問というのはすばらしいシステムだと思う。教師自らが子供がどんな道を通って通学しているのか、どういう環境に住んでいるのか把握するのにこれ以上のものはない。フランスの小学校には家庭訪問はない。考えてみる
  1. 2005/08/19(金) 21:35:45 |
  2. フランスって
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