わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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忘れ難いフランスの味

言葉がわからないってツライもんです。

「人間言葉じゃない。言葉がなくても心は通いあえる」
なんて言ったって、やっぱり言葉なしではわからないことが多い。
「XX国へ行くなら、XX語ぐらい勉強しておけ!」
それはそうなんだけど、世界中の言葉を覚えるなんてとうてい無理だし・・・
フランス語能力が限りなく皆無に近い私達夫婦なのに、あるとき「フランスへドライブ」を思い立ってしまった。

思い立つったって隣の国なんだから、そう力むことでもないんだけど。でも、「フランス語わからない」っていうのはフランスでは結構難儀ですよ。あまり英語も通じないし。夫は運転担当、私は地図読み担当。でも、フランス語って読まない字があったりして、困るんですよね。
夫「おいっ。フォンタネブロイってのを探せ!」
私「フォ、フォンタネブロイ?ないよ、そんなの」
夫「ないじゃないよ。早くしろって」
私「も、もしかして、これかな・・・えーと。フォンテーヌ・・・ブル?ブリュ?」
夫「え?」
私「あのさ、行こうとしてるのはツールってとこだよ」
夫「じゃ違うじゃん。オレはトゥアーズに向かってるんだから」
私「トゥアーズって?」
同じ地名をそれぞれ日本語発音・ドイツ語読みしてるもんで、話が通じてない。
それでもなんとかかんとか目的地には行けたんだけど・・・

ドイツへの帰り、ガソリンがなくなった。最寄のガソリンスタンドに止めて燃料補給。ヨーロッパのスタンドはたいていセルフサービスです。
夫「よっし、行くか」
しかし、車がブルッブオッとか変な音を出し、全然前に進まない。
私「どうしたの?故障?」
夫は一瞬考えていましたが、私の方に顔を向けると・・・
夫「オレ、間違ってディーゼル入れちゃったみたい」
私「エーッ!!」
夫は慌てて車を降り、スタンドの従業員のところに駆け寄ると、身振り手振りで一生懸命事態を説明していました。従業員は驚いた顔をして、店の中に何かを取りに入った。持って出てきたのはホースとバケツ。
私「何すんの、それで」
夫「何すんのじゃないだろ。ディーゼル出さないと」
わわわっ。夫はホースをタンクに差し込むと地べたに膝をついて、タンクの中のディーゼルを口で吸い出し始めました。ズーッと吸い出して、口に溜まったディーゼルをバケツにペッ。
夫「オエ~ッ」
しかし、やめるわけにはいかない。ズー、ペッ、オエ~、ズー、ペッ、オエ~。見ているだけで気持ち悪くなるけど、「代わろうか」とも言えずにその場に固まってしまった私。おお、なんと可哀想な私の夫よ。

その様子を、道路を隔てた家の窓からじっと見ているフランス人マダムがいました。どうにかこうにか作業終了。げんなりぐんにゃりして放心状態の夫のところに、マダムはやって来た。
マダム「ナントカカントカノドーノコーノ」
どうやら夫にマダムの家について来い、ということらしい。なんだか訳がわからないけど、夫はマダムの後について行きました。そして10分後・・・
出てきた夫は、心成しかさっきより顔色がだいぶマシになっています。
夫「マダムが沸かした牛乳を用意してくれていたんだよ」
おお!なんと優しいお方。メルシーボクーでございます。

そんなわけで、夫にとっての「忘れられないフランスの味」はディーゼルと温かいミルクの混ざった味なのです。
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  1. 2005/04/16(土) 15:30:54|
  2. 旅行
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