わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

シリーズ育児 その3 新生児の世話

無事出産を終えて赤ん坊と一緒に退院したとき、私はとっても怖かった。
「あたし、今日から赤ん坊の世話をちゃんとできるんだろうか・・・間違って殺しちゃったらどうしよう~」とビクビク。妊娠中、育児本は随分読んでたんですけどね。日本語のとドイツ語のとでは書いてあることが違うので大混乱。どうすればいいのー。

とりあえず退院のときには、夫の母が迎えに来てくれたのですが、さて赤ん坊を病院のベビー服から持参の服に着替えさせて帰ろうと思ったところで、義母がパニックに。
「あら、一体何なの?このベビー服は・・・」
深く考えずに、日本式のベビー服を持ってきてしまっていたんです。
「随分変わってるわよ。これ本当にベビー服?どうやって着せるの?」
あ、大丈夫です。これ、日本では普通の新生児用の服なんです、と平気な顔で着せようと思ったけど、私も初めてなので焦っちゃってなかなかうまく着せられない。息子の手足を引っ張ったり、持ち上げたりしているうちに息子は、
「うぎゃーっ!!」
義母は「ほら、泣いてるわよ。どうにかしなくちゃ。でも私も着せ方わからないわ~」
ああどうしよう、どうしようと思いながら悪戦苦闘してようやく着せ終わったら、
義母「この服、足が出ちゃってる~!!」
ドイツのベビー服はつま先まですっぽりのズボンタイプ。日本式のは赤ちゃんの足が露出しているし、襟ぐりや袖口もゆったりと出来ていて、ドイツ人が見ると「なんて寒そう!風邪ひくわっ」という風なのでした。

家に帰ってからもパニックの連続でした。オムツ替えをしなくちゃと思ったら、
義母「あら、オムツ替え台は用意していないの?」ドイツ人は「オムツ替え台」という立派な家具の上で赤ちゃんのオムツ交換をするのです。でも、そういうの買うのはお金が勿体無いし、オムツくらいどこでも替えられるしと思っていたんだけど・・・
義母「エーッ!床の上でオムツ替えを!?」と絶句。さらに、オムツ替えに取りかかると、
義母「ストーップ!ダメよ。水でお尻なんか拭いちゃ。お尻はオイルで拭くの。拭きおわったら、クリームを塗らなくちゃかぶれちゃう」
私「こ、こうですか・・・?」
義母「そうじゃなくて、もっとた~っぷりと!地肌が見えなくなるくらい」
私「エーッ!!」
なんだか、本に書いてあったことと違うなあ。でもお義母さんは、もと保母さんだし・・・

おっぱいをあげた後、私が息子を抱っこしたまま寝顔に見とれていると、
義母「用がすんだら、さっさと寝かさなきゃ。子供部屋はどの部屋にしたの?」
私「え、ありませんけど・・・」
義母「子供部屋がないぃ~っ!?」
私「まだ小さいから要らないと思って」
義母「あらまあ。でもとにかく、寝かせなきゃ。寝室でいいのね」
そう言って息子を抱いて、寝室へ行き、「部屋は暗くしなくちゃだめよ」とカーテンを引き、「さあ、行きましょう」とドアを閉めてしまった。暗い部屋に赤ん坊を一人ぼっちで寝かせるのって、ちょっと可哀想な気がしたのだけれど、
義母「赤ちゃんは暗くて狭いところじゃないと安眠できないの。だからいきなりベビーベッドはダメ。最初の数ヶ月は天幕のついた籠で寝かせなきゃ」

しばらくしたら赤ん坊が泣き出した。慌てて寝室へ飛んでいって、抱っこして居間に戻る。
義母「お腹はまだ空いていないはずよね。オムツも大丈夫だし。だったら寝かせて置いたほうが・・・」
私「でも、泣いてるから抱っこしていないと」
義母「ダメダメ。用もないのに抱っこしてると背骨が曲がっちゃう。平らなところに寝かせて置かないと」
私「せっ背骨がぁ~!?」

と、延々この調子。私もビックリしたけど、お義母さんも嫁の無知にビックリ!こんなんで大丈夫なのかしら~って先が思いやられるような・・・

そこへ「ピンポ~ン!」この状況から私たちを救ってくれる人が現れました。
「助産婦家庭訪問サービスでーす」
そうそう、退院後1週間の出張指導を申し込んであったんだった。この助産婦さん、私たちがオロオロしてるのをすぐに察知し、「お母さん、子育ても昔と今じゃ随分違うんですよ。お母さんの時代は授乳の前後に赤ちゃんの体重を計ったりしていましたよねぇ。最近はもっと自然で楽な方法が主流なんです」と義母に説明を始めました。そして私たち二人の目の前で赤ん坊の世話を実演。
「オムツ替えのときはこれでいいですからね」と、赤ん坊を流し台に連れて行き、蛇口から出るお湯でおしりをジャ~ッ。タオルでポンポン。はいおしまい。オイルもシッカロールもクリームもな~んにも要りません。
「おっぱいは赤ちゃんが飲みたがったときにあげればいいですから。時計なんて見なくていいです」
「添い寝?あなたの赤ちゃんでしょう。あなたが楽ならそれでいいですよ」
「抱っこはいくらでもどうぞ。これ便利ですよ」とストリングという抱っこ紐を鞄から取り出した。
なんだかとても楽チンそう。義母は「まあぁ。そうなんですか~。時代は変わったのね」

ドイツの育児と言えば、少し前までは「スポック博士の育児書」通りに厳密に・・・という風だったようで、赤ん坊を紐で体にくくったり、添い寝するなんてとうてい考えられないことだったようなのですが、最近はナチュラルブームで「原始的な子育てがグー」というふうにアマゾンの奥に住む民族の抱っこの仕方を真似たりとか、変化しつつあるようです。私のお願いした助産婦さんは、たまたま特にナチュラル志向の人だったようで、「赤ちゃん用スキンケアグッズは化学物質いっぱいだから使わないでね。どうしてもというなら自然派のを」とか、「最初の6ヶ月は母乳だけで大丈夫。果汁も湯冷ましも要らないですよ」と教えてくれました。

こんなふうに私の異国での子育ては始まったのでした。
スポンサーサイト
  1. 2005/04/11(月) 09:13:03|
  2. ドイツ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<国歌・国旗にまつわるお話 | ホーム | シリーズ育児 その2 シングルマザー>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ethno.blog13.fc2.com/tb.php/170-4be98e60
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。