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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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マンガの翻訳

いつもくだらないことばかり書いてるので、もしかして「ビアンカってあっちこっちふらふらして、い~っつも遊んでる人!」って印象を与えているのではと、ふと一抹の不安が。(いや、実際そうなんですが)そこで、一応ちゃんとした生活もしてますよ~っていうアリバイ作りのため、たまには「オシゴト」の話です。

言語がドイツ語なので仕事をえり好みしていると商売が成り立たず、いろいろやってきましたが、子供が生まれてからは主に「日本のマンガのドイツ語訳」を細々とやってきました。これなら子供を追いかけながらでも、なんとかできるかな・・・と思って。

難しい専門用語もほとんどでてきませんし、文章も「口語」ですから、日常の子育てモードのまま仕事ができるという点が気に入りました。「原文の意味がわからんっ」なんてこともまずありません。辞書もほとんど引かずに訳せます。

でも、それなりに難しいところはあります。何よりも困ったのは、「内容に忠実に訳すと、フキダシに入りきらない」ってことです。ドイツ語の単語ってすご~く長いんです。しかも日本語のように主語を略したりしませんし、冠詞というものもついてるから、日本語からドイツ語に翻訳すると文章が数倍の長さになってしまう。参考までに同一小説の日・英・独語版それぞれのページ数は、大体3:5:8くらいですよ。表意文字である漢字を使用する日本語の一文字の情報量はアルファベット何文字に当たるか、って考えれば想像していただけると思います。

ですから、原文の全情報を訳出し、かつそれをフキダシに収めることは、「どんなに有能であっても不可能」なのであります。マンガの翻訳って、訳出作業よりも枝切り作業。バッサバッサと落としていかなくちゃいけない。もったいないな~、こんなに面白いのに、とため息つきながら。

次に困るのは、日本での連載が完全に終わってから翻訳するのではなく、連載が始まったらドンドン訳していかなくちゃいけないこと。つまり、翻訳者は結末を知らないんです。なものですから、枝を落とす作業の際、「これはいらんだろう」と思って細かい、話の筋にどうでもよさそうな部分を切り落としちゃったのが、連載の後々になって実は結構重要だったとわかったとき、「ひぇ~、これでは話が繋がらないじゃないか・・・」と焦る羽目に。ほんと冷や汗かきます。必死で辻褄を合わせないとならない。

まだあります。困ること。一つのコマに複数の登場人物の台詞がごちゃごちゃと入っているとき。日本語だと何の問題もないんですよね。どれが誰の発言なのかを区別するのは。
「あたしXXだわ」とあれば女の子。
「オイ、ちょっと来いよ」とあれば男の子もしくは男の人。
「いい朝じゃのう」とあればおじいさん。
性別・年齢だけでなく、口調でその人物のキャラクターがほぼわかります。お嬢様・ざーますママ・お笑い系・ガリ勉etc....
でもドイツ語にしちゃうと、「ほとんどみな同じ」になっちゃうんです。その結果、誰が何を言っているのかわかりづらく、よっぽど気をつけないと「状況把握不可能」になってしまいます。

もう一つ、悩みの種なのが「擬態語・擬声語」。ドイツ語にもありますが、バラエティの点では日本語の擬声語・擬態語の足元にも及ばない。

遊びながらやれるようで、うんうん唸ることが多いのです。
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  1. 2005/04/13(水) 09:06:41|
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