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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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バカンス大国ドイツ

留学のためドイツへ渡ったのは夏でした。現地の企業でアルバイトができるようにと、知人に紹介状を書いてもらってあったので、早速紹介先の会社に電話をしてみました。紹介状の宛名のAさんにアポイントを取ろうとすると、
「あいにくですが、Aさんは現在夏休暇中です」
「いつお戻りですか?」
「3週間後に戻ります」
エーーーーッ!!!と仰天したのを今でも覚えています。
3週間後、Aさんは戻って来られました。面接をして頂いて、私にできる仕事がありそうなので人事課のほうに話を回してくださることになったのですが・・・今度は人事課の担当者Bさんが休暇中!さらに2週間、待つことになりました。

こんな話は別に珍しいことではありません。ドイツでは、バカンス(ドイツ語ではウアラウプという)に2~4週間出かけるなんてまったく普通のこと。なんせ、2~3日のお休みなんて休暇としてみなしてもらえない。一週間しか休暇申請をしないと、「そんなに短いんじゃ、じゅうぶん疲れが取れない。中途半端な状態で仕事に出てこられても、成果が上がらず迷惑です。最低でも2週間は休んで」なんて会社から文句を言われることもあるんだそうです。

その間仕事はどうなるの~?なんて心配してしまうのが日本人ですが、案外平気なものです。休暇を取ることは当たり前のことなので、「担当者は2週間後までいない」と言われれば「ああそうか」と思うだけ。みんなが一斉に休暇を取る夏には、その間だけアルバイトを雇ったり、中小企業の場合は会社自体を閉めてしまうこともあります。

私たちが以前住んでいた小さな町などでは、8月になるとパン屋も肉屋もブティックもみ~んなバカンスで閉っていて、商店街には閑古鳥が鳴いていました。全部が一斉に閉ってしまうと、やはり消費者の生活に支障をきたすので、そこはパン屋はパン屋同士、肉屋は肉屋同士相談の上「おたくが8月前半に休むなら、うちは後半にするね」などと調整し合います。

会社や商店だけならいいけど、なんと医者もバカンスに行ってしまいます。(お医者さんだって休養は必要ですもんね)体調を崩して診察の予約を入れようと診療所に電話すると、
「ドクターナントカは8月1日から20日まで休暇中ですので、予約はそれ以降にお願いします。急患の方は恐れ入りますがドクターカントカの診療所へ行ってください」と留守番テープが回っている。休暇代理はお友達ドクター同士でお互いにするみたいで、ときには隣町のドクターだったりするから不便です。(だって、具合が悪いのに・・・)

とにかくバカンス命。バカンスのために働いている、と言っても言いすぎではない。毎年4月ともなれば国民の話題ナンバー1は、「もう今年のバカンス先、決めた?」旅行会社から山のようにカタログもらってきて睨めっこ。早めに手を打たないと、条件のよいパック旅行はあっという間に受付満了となってしまう。そしていよいよ夏が来ると、時間差で友達が次々と出かけてしまって、子供たちは「遊ぶ相手がいないよ~」。秋が来ると、道で知人に会ったら開口一番、「バカンスはどうだった?」秋深まるまでの間、バカンス土産話大会が繰り広げられます。別にバカンス自慢ってわけでもなくて、貴重な情報交換なのです。人の話をよーく聞いて、「そんなにいいなら、うちの来年のバカンスはチュニジアにしよう」とか「ふ~ん、夏の南仏はやっぱり物価が高いの。じゃ、やめとこう」とか次回の参考にする。

今はドイツもかなり不景気なんだから、バカンスどころじゃないんじゃない?とも思うけど、もし「バカンス返上で働きましょう」なんてことになったら、ドイツ人は働く意欲をすっかり失って、生産性がガタ落ち、ますます怖ろしいことに・・・なるのかな?
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  1. 2005/03/18(金) 11:40:43|
  2. ドイツ
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