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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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日本語の変容

外国に永く暮らしていると、だんだん母国語が変になってきます。

これはその土地の言葉に堪能になるならないに係わらず、外国人のほぼすべてがかかる病気です。日常的に使う言葉がしだいに現地の言葉に置き換えられ、普段使わない言葉を思い出すのに時間がかかるようになる。それがその症状。もちろん、程度は人によって違います。母国を離れている年数、住んでいる場所にいる同胞の数、仕事内容などによって病状が異なります。体質的にかかりやすい、かかりにくいというのもある。治療法はできるだけ頻繁に電話をかける、衛星放送で日本のテレビを見る、など。帰国すれば完全治癒します。

現地入りした当初は、
「先週、ベルリンの動物園の食堂でミルクコーヒーを注文したら、ココアが出てきた」と言えたのが、しばらくすると、
「先週、ベルリンのツォーのカフェテリアでミルクコーヒーを注文したら、ココアが出てきた」と言うようになり、症状が進行すると、
「先週、ベルリンのツォーのカフェテリアでミルヒカフェを注文したら、カカオが出てきた」となってしまい、さらに
「レッツテ・ヴォッへにベルリンのカフェテリアでミルヒカフェをベシュテルンしたらカカオをセルヴィーレンされた」となったら末期症状。(ここまで悪化する人は少ないですけど)

(この日本語崩壊病について興味のある方は、是非、石川好氏の「ストロベリー・ロード」および続編を読んでみてください。カリフォルニアへ移住した日本人農夫のお話です)

この病気にかかりにくい体質の人は、かかりやすい体質の人を非難するという風潮があって、デュッセルドルフの日本語新聞の紙面上では喧々諤々の論争が巻き起こったこともありました。
「日本人なのだから、正しい日本語を話すべきだ」
「外国かぶれして、みっともない」
「変な日本語は聞き苦しい」
などが批判派の意見。そりゃね、正しい日本語を維持できたほうがいいに決まってます。でも、そんなに目くじらたてなくてもいいのかもという気がする。日本人とはいえ、今現在はドイツ文化の中で暮らしているのだから、うんと日常的なことや逆に特殊なことなど、ドイツ語のほうがぴったりすることもあるのだし。それに何といっても、帰国すればちゃんと話せるようになるんだから・・・

そう思ってるうちに12年の月日が流れ、とうとう帰国の日がやってきました。しかし、日本の土を踏みしめ、懐かしい日本語のシャワーを全身に浴びたところで愕然。

日本語が変容していて、理解できない。

パソコンの調子が悪くて、詳しい人に説明してもらったら、
「まず、ねすけをおこしてあげてください」
寝助を起こす?(まさか「ネットスケープ」の略だなんて・・・)
ガソリンスタンドの看板には「プリカOK」と書いてある。プリカって何?
「いまブレイク中のパワステ2をゲットする」
もう全然わかんな~い!

おまけに、
「ワタシ的には全然大丈夫なんですけど」とか言われて、「そんな日本語あったっけ?」とびっくり。完全に浦島太郎状態。

でも、慣れるものですね。その言語環境の中に身を置いていれば。半年で「日本語最新バージョン」が理解できるようになりました。(只今、齋藤孝テキストで旧バージョンのブラッシュアップも図っております。ところでブラッシュアップって旧バージョンではなんていうんだっけ?)
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  1. 2005/03/03(木) 08:01:42|
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