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オキシトシンの秘密の力

最近、なんだかいやにホルモンにこだわっている私です。

少し前になりますが、カソウケンの研究員Aさんが三回シリーズで母乳の分泌に関わるホルモンの一つ、オキシトシンについてレポートされていました。その三回目の産後だって母子一体-母乳・母性・ホルモン-(3)で、赤ちゃんに触れる、世話をするなどの母性行動がオキシトシンの分泌を促し、そしてそれがまた母性行動にスイッチを入れるという話を読んで、なるほどそうなのか~と感心していたのですが、最近、Die Welt紙の科学欄に興味深い関連記事を見つけました。それによると、このオキシトシンというホルモンは「母性」のみではなく、どうやら生物の別の個体に対する「信頼感」にも関わっているらしい。

プレーリ・ハタネズミとヤマハタネズミというのはDNA的にはほとんど同じだけれど、プレーリ・ハタネズミの方がヤマハタネズミよりも脳内のオキシトシン受容体密度ははるかに高いんだそうです。受容体密度の高いプレーリ・ハタネズミが番で行動するのに対し、ヤマハタネズミは特定のパートナーを持たない。つまり、特定の個体に「信頼感」を持つ傾向にオキシトシンが関わっている可能性がある。

「ネイチャー」にこの論文を発表した研究チームは、ヒトにも同じ傾向が見いだせるかどうか、さらに実験を行っています。194名の男性被験者を「投資者」と「受託者」の二つのグループに分け、現金を使った投資ゲームをさせたのですが、実験前にそれぞれのグループの半数には「オキシトシン入り鼻腔スプレー」、もう半数には「オキシトシンなし鼻腔スプレー」を使用させたところ、オキシトシンを吸引した「投資者」グループの方が高額投資をする傾向が明らかに高かったのだそうです。オキシトシンの作用により、「投資者」の「受託者」に対する「信頼感」がアップしたと考えられる。しかし、「受託者」が受け取る金額には両グループの間に差は認められなかった。つまり、オキシトシンを吸引してもその人が「信頼できそう」に見えるってことはないみたいです。

というわけで、オキシトシンはヒトの社会行動に影響を与える可能性があり、もしかしたら自閉症や対人恐怖症などの治療に利用できるかもしれないと、記事には書いてありました。

へええ~っ。

これってさらにどんな可能性を秘めているんだろう?ホルモンサプリメントとして売り出されたら、それを使って意中の人の心を自分のほうに向かせるとか、国際ビジネス交渉が円滑に行くように服用するとか、あるいは詐欺行為に利用・・・なわけないかな。あれこれ想像すると、ちょっと楽しかったりします。

ネイチャーの記事はこちらです Trust in oxytocin
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  1. 2005/06/05(日) 10:54:46|
  2. へえ~のお話
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