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異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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古いものがお好き

イギリス人の骨董好きは有名ですが、ドイツ人も負けず劣らず古いものが好きなようです。

日本でアパートやマンションを借りるとなると、「家賃」が最重要事項であることに疑問の余地はありませんが、次に来るのが「立地」および「築年数」ではないでしょうか。駅から近ければ近いほどよく、新しければ新しいほどよい。しかしドイツでは「駅からの距離」「築年数」は物件選びの重要ポイントではありません。便利さ・快適さよりも、「住み心地」を重視する彼らは、周囲の環境や間取りのほうが気になるようです。そして建物の古さがそれほど云々されることもありません。築五年か十年か十五年か、そんなことを気にしたところでどうなるでしょう。だって、築百年ってのがザラなんだから。

日本の木造建築とドイツの石の家を比較できないのは当然ですが、ドイツには古い建物がとても多く、ドイツ人はそのことに非常に誇りを持っています。大都市では戦火で中世の町並みがかなり破壊され、歴史ある建築物はところどころにしか残っていませんが、点在するそれらの住居はとっても人気が高い。アルトバウ(旧築住居)は天井がやたらと高かったり、またはうんと低かったり、床が傾いていたりなんてこともありますが、そんなことはなんのその。古い建物独特の趣を味わいながら暮らすことはロマンチックでお洒落で贅沢なこと。それが旧市街区にあり、部屋の中にはアンティーク家具、古い教会の鐘の音を聞きながら傾けた祖母の形見のカットグラスにヴィンテージワインが波打てば気分は最高。

古道具市も盛んです。なかなか手に入りにくい骨董品であればいざ知らず、バザーでは新品のものしかほとんど売れないという日本とは違い、どこの誰が使ったともわからない食器だの雑貨だのが当たり前に売れていきます。

とにかく物持ちがいいんですね。家が広くて物置に余裕があるからと言われればそれまでだけど、ドイツ人は本当に物を大切にしています。壊れたら修理して使う、使えなくなるまで使うというのが当たり前で、またよく手入れをします。そもそもドイツ人の作るものはなかなか壊れない。

私達は学生結婚だったので、新生活を始めたときに家財道具を買うお金がありませんでした。夫の実家の物置から必要なもの一式を貰ってきて間に合わせたのですが、そのとき貰った掃除機はかなり古いものでした。コーボルトというメーカーのもので、すでに購入してから10年ほど経っていた。この掃除機、性能はよいのですが、すごく重くて体の小さい私にはちょっと使いずらかった。でも新しいのを買う経済的余裕がないので我慢してたんです。

数年が経過し、晴れて夫が就職したとき、バンザイと叫びたい気持ちでした。だって、やっと新しい掃除機が買える。しかし夫は言うのです。
「要らないでしょ。まだ使えるんだから」
「でも重いんだよ、古いから。最新式の軽いのならさ、掃除をするのも苦じゃなくなるよ。いいじゃない、買おうよ買おうよ」
しぶしぶ夫も承知しました。わーい、わーい。絶対モダンなのを買うぞ~!

ところがです。喜び勇んでデパートに乗り込もうとした瞬間、夫が叫びました。
「あっ。あれ見て!コーボルトだよ」
なんと店の前でコーボルト掃除機の実演販売をやっている。そしてそこに並べられている掃除機は、うちにあるのと全く同じモデルではないか。
夫「ちょっとっ、これ見て!交換用パーツもあるよ」
掃除機本体だけでなく、本体の先に取り付ける「吸い込み部」だけ、または「フローリング専用吸い込み部」などのパーツも別売りされているんです。
夫「こっちの部品は総プラスチック製だよ。そうだ!うちの掃除機にこれ取り付ければいいよ。重いのは先の部分だけでしょ。うちのは金属製だもんね。これだけ買えば新しい掃除機買わなくていいよ!」
嘘だろ~っ!!製造から十数年経ってもモデルチェンジもしてないなんて・・・

でも、嫌だ嫌だ絶対に新しいの買う!違うの買う!とは言えませんでした。
夫「よかったよかった。無駄金使わないで済んだ」
新しい掃除機、楽しみにしてたんだけどな・・・

こんなですから、ドイツの製造業者はよく倒産しないもんだと思いますよ。
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  1. 2005/02/17(木) 13:54:57|
  2. ドイツ
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