わいるどわ〜るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ
Top | RSS | Admin
「絶対に切りたくない!ずっと伸ばす!」
そう娘は言っていたんですがね。週末に、なんとか説得して美容院へ連れて行きました。

ボサボサ頭が獅子のようで、前髪も目に入りそうなのがずっと気になっていました。ロングヘアにするにしても、たまにはカットしないと見苦しいですから。
「絶対に短くしないから。毛先を揃えるだけ」
何度も説明して、娘はやっとうんと言ってくれたのです。

「伸ばしているので、長さは変えずに毛先だけ揃えてください」と美容師さんにお願いし、娘は奥の椅子に案内されて行きました。私はソファーに腰掛け、目の前にあった「女性自身」を手にとって芸能人の写真を眺めながら待っていました。

ところが、しばらくして、スタッフの一人が私を呼びに来ました。
「あの、お嬢さんが、暑くて気分が悪いと言っているんですが.....」
え?と思って、様子を見に行くと、娘は私を見るなり椅子から飛び降りて抱きついて来ました。そして、私の手を引っ張って、出口の方へ行こうとするんです。
「どうしたの?暑いの?」
私を無視して、娘は強引に出口に向かいます。美容師さんが慌てて追いかけて来て、
「あのっ。髪が多くて重たいので、ちょっと薄くしたんです。長さは変えていないんですけど....」
「はあ、そうなんですか。あの、もう終わったんでしょうか」
「いえ、まだ片側しかやっていません」
しかし、娘は私の手を引っ張り続けます。
「まだ終わっていないんだってよ」
「もう帰る。暑い。気持ち悪い」
見ると目には涙が。しかたないので、「どうもすみません」と美容師さんに謝り、お金を払って外に出ました。

「ウッウッ。短くしないって言ったのに。こんなに切られちゃって」
「それが嫌だったの?」
「そう。だから暑いって言ったの。そうしないと止めてくれないと思って。シクシク」
はーん、そういうことなのね。確かに片側だけ薄くなっています。

娘はさめざめと泣きながら、薄くなった方の頭にしきりに手をやって歩いていましたが、飯盛川に架かった小さな橋の上でしゃがみ込んでしまいました。思いつめた顔で川を見下ろしている様子は、まるで恋に破れた乙女のよう......

髪の毛なんてすぐに伸びるだの、ボサボサ頭がすっきりして可愛くなっただの言ったところで、気休め言うなって感じでしょうから、余計なことは言わないでおきました。
「もう、絶対に絶対に、二度と切らないもん」
「うん、わかった。もう切らなくていいよ。無理に連れて行ってごめん」
「あああ〜。もう結べなくなっちゃった〜」
「ショックだよね〜。わかる〜」
相づちを打っているうちに、自分自身の似たような体験を思い出しました。中学生の頃、よく前髪を切られすぎて「明日、学校に行けない〜」と困ったこと。頼んでもいないのに刈り上げにされて、ショックで口がきけなかったことも一度ありましたな。

思ったのと違う髪型にされた!!

確かに女にはツライのう。しかし、まだたったの6歳。足の裏は常に真っ黒、顔はたき火の煤で汚れ、洋服はシミだらけの野生児であるうちの娘なのに、乙女心はちゃんと芽生えているのですね〜。不思議なものです。

左右アンバランスな髪型で、娘は保育園へ行っています。当分の間、髪の毛の話題はタブーです。

* Top *
Powered By FC2.
Base Template by Sun&Moon

無料ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ