わいるどわ~るど 

異文化好き好奇心人間の世界考察ブログ

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日本食。 なければ作れ

大学時代の友達で現在ドイツに住んでいる人からのメールに書いてありました。

「今、納豆作りに凝ってるよ」

意外に簡単なんだそうです。最近はグローバル化でいろんなところでいろんな物が食べられるようになってきたとはいえ、外国に住んでいるとやはり近くのスーパーで何でも手に入るわけではないので、必要に迫られて自分でいろんなものを手作りするようになったりします。私もドイツにいた頃は餃子の皮を作ったり、さつま揚げを作ったりしていましたが、なんと納豆まで作るとは!そして彼女は日本のふんわりしたパンが懐かしくて、パンも手作りしているのだそう。

かくいう私はドイツのパンが懐かしくて、この埼玉の田舎でせっせとドイツパンを焼いている。人間ってほんとに「ないものねだり」なんですね・・・

便利すぎるのも良し悪しですね。人間って切羽詰ったときのほうがパワーも創作欲も沸いてきす。ああだこうだと頭を捻りながら試行錯誤して、自分の求めているものができたときは感動もひとしお。何でもあって、しかもほとんど百均で手に入る今の世の中で育つ子供達は頭の中がスカスカにならないのかしら・・・と余計な心配をしてしまいました。
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  1. 2005/02/21(月) 13:51:24|
  2. 日常
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ピンクせっけん 続編

マイ・ソープの定番と勝手に決めている「はちみつせっけん」を仕込みました。義父の自家製ハチミツとミツロウ、プロポリスたっぷり入ってます。でも、気温が低いせいで、木箱で保温したにもかかわらずジェル化しませんでした。おいしそ~なハチミツ色にしたかったのに・・・

リベンジで「ピンクせっけん」に再挑戦。髪の毛用に椿油とシルク配合、それにピンククレイを入れました。この石けんはどうしても「キラキラピンク」にしたいので、型入れ後数分間コタツの中に突っ込んで強制ジェル化!どうやら作戦成功。うふふ・・・うれしいです。

そういえばこないだの「オールモスト失敗昆布石けん」、型出ししてみたら実にい~い感じに仕上がっていました。

明日はポリフェノールたっぷりの「紫いも石けん」に挑戦!
  1. 2005/02/19(土) 13:53:17|
  2. 日常
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東ベルリンのスーパー

1990年夏。東西ドイツが通貨協定を結んだその二日後に、私は旧東ドイツに足を踏み入れました。そのときが初めての共産圏への旅でした。それまでに発展途上国をいくつも見て、貧しさにはある程度免疫ができているつもりだったけど、第二世界と第三世界はなるほど違うのだなあと納得。
先進国に劣らぬ豪奢さと極限の貧しさが共存するのが第三世界。何もかもが一様にボロボロなのが第二世界。古いものを大切にする西ドイツ国民ですが、古いものを大切にせずに45年間ほったらかしておくとこうなるのか・・・と変に感心してしまうほど東ドイツの光景は異様でした。

当時、すでに西との行き来は自由になっていたので、西製の車が東で見られることもありましが、それはたいてい西からの観光客が乗ってきたもので、東ドイツ市民にとって西の製品はまだまだ高嶺の花だったよう。通りで見かける車はほぼ全部、かの悪名高き「トラバント」ばかり。

東ドイツではハレに住む夫の親戚の家にも数日間お世話になったのですが。ここで私は彼らが首をかしげることをやってしまいます。というのは、アイロンを借りて白いブラウスにアイロンをかけたんだけれど、温度切り替えを「高」にセットしたら熱くなりすぎてブラウスを焦がしちゃった。でも木綿のブラウスで、しかもほんの数秒当てただけなのですよ。夫の伯母らは目を丸くして「アイロンの当て方も知らないのか!」と呆れていました。だって普通、日本のアイロンって「高」にしても生地がいきなり焦げるほどは熱くならないんだもん。東ドイツのアイロンだってそうだと思うじゃないの・・・(トホホ)

まあいろいろ、驚くことが次々に起こったのですが、何よりも印象に残ったのが東ベルリンでのこと。泊まっていたのは東ベルリン側のアレキサンダー広場近くにある、やはり夫の親戚の家でした。ちょっと買い物があって表通りに出ると、少し歩いたところに真新しい建物のスーパーがありました。見るとこう書いてある。

「西資本のスーパーマーケットOOO(名前は忘れた)。本日オープン!!」

私「今日開店みたいだよ、この店」
夫「入ってみようか」
ところが店の前は長蛇の列。
私「ずいぶん混んでるね」
夫「西資本のスーパーだから人気なんだろうね」
しかし、いつまで経っても列は一向に短くなる気配がありません。
私「おかしいね~。いくらなんでもそんなに混むことってあるかな?」
夫「ちょっと中の様子見てこようか」
文句も言わずじっと辛抱強く並んでいる人達の脇をすりぬけ、店の中へ入って行きました。
すると・・・
店の中には誰もいない!
私「どうなってんの?」

そのときふと振り返ると、今までおとなしく並んでいた人たちが急にドッと中に押し寄せて来るのです。どうやら、私達が中に入ったことで他の人たちも「なんだ、入っていいのか」とわかって一気に入ってきたみたい。

共産主義国では物資が少なく、どこへ行っても並ばずには何も買えない。それも好き勝手に入っていいのではなく、店員が「次の人、入っていいですよ」と言うまで待っていなくてはいけない。そんなことを確かに新聞や雑誌で読んだことがありましたけど。その名残だったのでしょうか・・・

いまや東ベルリンは当時の面影もほとんどないほど、西ベルリンと同化しているのだそうです。
  1. 2005/02/19(土) 13:52:30|
  2. ドイツ
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白神こだま酵母のパン

白神こだま酵母と国産小麦「はるゆたか」100%で作るパン、すっかりはまってしまいました。
天然酵母のパンは種起こしが面倒でとてもじゃないけど時間がなくて無理・・・と思ってたところに「こだま」を教えてもらったら簡単でとても気に入りました。姫野さんプレゼントありがと。「はるゆたか」も本当に美味しいです。まゆみさん、教えてくれてありがと。

パン作りのテクなど何もないド素人なのに、酵母と粉が変わっただけで急に名人になった気分。


  1. 2005/02/17(木) 13:56:22|
  2. 日常
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古いものがお好き

イギリス人の骨董好きは有名ですが、ドイツ人も負けず劣らず古いものが好きなようです。

日本でアパートやマンションを借りるとなると、「家賃」が最重要事項であることに疑問の余地はありませんが、次に来るのが「立地」および「築年数」ではないでしょうか。駅から近ければ近いほどよく、新しければ新しいほどよい。しかしドイツでは「駅からの距離」「築年数」は物件選びの重要ポイントではありません。便利さ・快適さよりも、「住み心地」を重視する彼らは、周囲の環境や間取りのほうが気になるようです。そして建物の古さがそれほど云々されることもありません。築五年か十年か十五年か、そんなことを気にしたところでどうなるでしょう。だって、築百年ってのがザラなんだから。

日本の木造建築とドイツの石の家を比較できないのは当然ですが、ドイツには古い建物がとても多く、ドイツ人はそのことに非常に誇りを持っています。大都市では戦火で中世の町並みがかなり破壊され、歴史ある建築物はところどころにしか残っていませんが、点在するそれらの住居はとっても人気が高い。アルトバウ(旧築住居)は天井がやたらと高かったり、またはうんと低かったり、床が傾いていたりなんてこともありますが、そんなことはなんのその。古い建物独特の趣を味わいながら暮らすことはロマンチックでお洒落で贅沢なこと。それが旧市街区にあり、部屋の中にはアンティーク家具、古い教会の鐘の音を聞きながら傾けた祖母の形見のカットグラスにヴィンテージワインが波打てば気分は最高。

古道具市も盛んです。なかなか手に入りにくい骨董品であればいざ知らず、バザーでは新品のものしかほとんど売れないという日本とは違い、どこの誰が使ったともわからない食器だの雑貨だのが当たり前に売れていきます。

とにかく物持ちがいいんですね。家が広くて物置に余裕があるからと言われればそれまでだけど、ドイツ人は本当に物を大切にしています。壊れたら修理して使う、使えなくなるまで使うというのが当たり前で、またよく手入れをします。そもそもドイツ人の作るものはなかなか壊れない。

私達は学生結婚だったので、新生活を始めたときに家財道具を買うお金がありませんでした。夫の実家の物置から必要なもの一式を貰ってきて間に合わせたのですが、そのとき貰った掃除機はかなり古いものでした。コーボルトというメーカーのもので、すでに購入してから10年ほど経っていた。この掃除機、性能はよいのですが、すごく重くて体の小さい私にはちょっと使いずらかった。でも新しいのを買う経済的余裕がないので我慢してたんです。

数年が経過し、晴れて夫が就職したとき、バンザイと叫びたい気持ちでした。だって、やっと新しい掃除機が買える。しかし夫は言うのです。
「要らないでしょ。まだ使えるんだから」
「でも重いんだよ、古いから。最新式の軽いのならさ、掃除をするのも苦じゃなくなるよ。いいじゃない、買おうよ買おうよ」
しぶしぶ夫も承知しました。わーい、わーい。絶対モダンなのを買うぞ~!

ところがです。喜び勇んでデパートに乗り込もうとした瞬間、夫が叫びました。
「あっ。あれ見て!コーボルトだよ」
なんと店の前でコーボルト掃除機の実演販売をやっている。そしてそこに並べられている掃除機は、うちにあるのと全く同じモデルではないか。
夫「ちょっとっ、これ見て!交換用パーツもあるよ」
掃除機本体だけでなく、本体の先に取り付ける「吸い込み部」だけ、または「フローリング専用吸い込み部」などのパーツも別売りされているんです。
夫「こっちの部品は総プラスチック製だよ。そうだ!うちの掃除機にこれ取り付ければいいよ。重いのは先の部分だけでしょ。うちのは金属製だもんね。これだけ買えば新しい掃除機買わなくていいよ!」
嘘だろ~っ!!製造から十数年経ってもモデルチェンジもしてないなんて・・・

でも、嫌だ嫌だ絶対に新しいの買う!違うの買う!とは言えませんでした。
夫「よかったよかった。無駄金使わないで済んだ」
新しい掃除機、楽しみにしてたんだけどな・・・

こんなですから、ドイツの製造業者はよく倒産しないもんだと思いますよ。
  1. 2005/02/17(木) 13:54:57|
  2. ドイツ
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身長差の悲劇

「背の高い男性はカッコイイ」と夫を身長の高さで選んだ私は浅はかでした。あまり後悔しない性格だけど、この点についてはしっかり後悔してます。いえ、身長が高いのが悪いのでは勿論ありません。身長差がありすぎるのが問題なんです。夫の身長194cm。そして私は154cm。つまり身長差は40cm。

不便極まりないです。第一に、私達は腕を組んで歩いたことがない。無理に組むと片腕を持って引きずられるテディベアのようになります。今となっては別段、組みたいと思いませんけど、恋人時代は悔しかった。夫婦となった今も「あら、ネクタイが曲がってるわよ」とネクタイを直してやることも我が家ではありえません。手が届かないから。

夫の趣味は社交ダンス。でも夫婦で踊るという彼の夢は破れました。だって私達が一緒に踊ると、
社交ダンスというより操り人形劇みたい。じゃあロックンロールダンスは?女性を高く持ち上げるあのダンスなら、体が小さいのは有利じゃない?と夫が言い出して、やってみたこともあります。でも悲惨でした。私は平均的ドイツ女性よりも20キロ近く体重が軽いので、上がることには上がるんです、軽々と。でも、2メートル近い夫がさらに長い腕を伸ばして私を宙にかかげると、足の短い私の足の先から地面までの距離は怖ろしく長くなる。リズムに遅れずに着地させようと思うと、振り下ろす夫の腕の動きは倍速となり、地面に着いた瞬間、「ジ~~~ン」と足が痛くて、しばらくその場にうずくまってしまうのでした。

まあ、ダンスなんて諦めれば済むことです。でも日常生活の支障はいかんともし難い。我が家の家具は、夫に合わせると私に高すぎ、私に合わせると夫に低すぎる。彼はズルイので、テーブルや椅子は断固自分を基準にして選びます。だから私はいつも椅子に座りながら足をブラブラさせなくてはいけません。それなのに、台所なんかは「低すぎて腰が痛くなるから、食器洗いはできないよ~。ゴメンネー」。しかも、彼は私に食べさせたくないお菓子などは棚の一番上にしまうのです。そしてシャワーヘッドを使用後に下げるのもいつも忘れます。

さらに怒りをかき立てるのが「アイロンがけ」。だって、シャツもズボンもあまりに長くてアイロン台に乗っからないんだもん。掛け布団だって、普通サイズでは短すぎるので、掛け布団を二枚縦につないでいるのです。その掛け布団のカバーにアイロンがけをするときに湧き上がってくる怒り!(だから最近アイロンかけないけど)こんなに大量に資源を使うなんて、体の大きい人はそれだけで環境に負荷をかけているのではないか・・とさえ思ってしまう。

夫の背が高いのは夫のせいではないし、私の背が低いのが悪いとも言えるんだけど・・・

でも、背の低い女性は、それ相応の身長の男性と結婚したほうがやはりなにかとよいと思いますよ。

  1. 2005/02/16(水) 13:57:26|
  2. 日常
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アイスランドの温泉

なんだか寒くなったり暖かくなったりで気温が一定せず、学校ではインフルエンザで学級閉鎖になっているクラスもあるそうですね。息子もこのところ体調がいまひとつでダラダラしています。週末はどこか近場の温泉にでも行きたいなあ。

ヨーロッパにも温泉は数多くありますが、知名度の高いのは、ドイツのバーデンバーデン、チェコのカルロビバリあたりでしょうか。でも日本的感覚からすると、これらの温泉施設はどうも「温泉プール」といった風情で、お湯もぬるいしなんとなく物足りない。

その点、アイスランドの温泉はお奨めです。火山国なので日本と同じに国中いたるところで温泉が沸いていて、天然露天風呂も探せばけっこうあるそうです。首都レイキャヴィクとはすなわち「煙の湾」を意味するそうで、つまり「湯煙の町」。

国際空港にほど近い温泉スパ「ブルーラグーン」は広大な溶岩台地に溜まった温泉水をそのまま利用した露天風呂。「地獄の釜」とでも名づけたくなる景観です。混浴で水着は着用しなければいけませんが、すごい開放感。施設内にはエステもあり、ブルーラグーンオリジナルのバスグッズなども並べられていて、なかなかゴージャスな気分も味わえるのでは。多少、観光化されすぎてるきらいはありますが、体験してみる価値はあると思います。(しかし、悪天候の日に利用したら、まさに地獄だったという報告もありますが・・・)

レイキャヴィクからはかなり遠いのですが、ミーヴァトンの火口近くにも同じような温泉施設があります。規模は小さいのですが、こちらはまだ新しいこともあり、貸切露天風呂を楽しめる可能性があります。

この小さな温泉大国アイスランドでは市営プールも温泉、そしてなんと一般家庭へも温泉が来ているというので思わず興奮してしまいました。なんという贅沢!でも、これはちょっと良し悪しでした。お風呂やシャワーのお湯に硫黄臭があるのはまあいいとしても、部屋中に硫黄の臭いが充満してしまうし、蛇口から出る水までが硫黄臭いんだもん。

でも是非もう一度行きたいものです。今度は是非冬に。露天風呂に浸かりながら眺めるオーロラの神秘。想像しただけでウットリです・・・
  1. 2005/02/16(水) 13:54:01|
  2. 旅行
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オリーブせっけん

オリーブ100%の石けんは肌にはすごくいいけど、溶けやすく泡立ちもいまひとつ。オリーブのよさを活かしながら使いやすくしたのがオリーブ72%のマルセイユ石けん、というのが定説です。私もそれを信じてマルセイユベースのものばかり作っていました。ネットで手作り石けんの店を見ても、やはりほとんどがマルセイユベース。私にソープメーキングの手ほどきをしてくれた綾さんも「オリーブだけの石けんのほうが断然肌にいいけど、柔らかいのがねぇ・・・」と言っていました。

ところがびっくり!おとといキャビネットの奥に1年前に綾さんにもらったオリーブ石けんが一個残っていたのを偶然発見して、何の気なしにお風呂でそれを使いました。そうしたら、肌はすべすべのモチモチ、髪の毛はサラサラ、ものすごーーくよくて感動モノ。12ヶ月熟成のオリーブ石けんは3ヶ月熟成のマルセイユ程度には固く、非常にマイルドになっていました。マルセイユも決して悪くないけど、その比ではない素晴らしい使用感。

これはすごい。

石けん熟成は最低4週間。でも2~3ヶ月ねかせたほうがグッとよくなるというのは実感していましたが、酸化させないようにすればもっと熟成させたほうがいいのかも。

でも、たくさん作るのに1年もねかせるのは現実的ではありません。そこで、オリーブ石けんのたねにギリギリに抑えたミツロウとハチミツだけを加えて仕込み、半年熟成させれば、マルセイユよりもマイルドな石けんができるのではないか・・・と考えが浮かびました。

早速、昨日2バッチ試作。一つはプレーンな無香料のもの。もう一つは昆布パウダーを加えた「ケルプ石けん」。ケルプの方は昆布くさいので、しかたなくエッセンシャルオイルを入れました。色もまずそ~な汚い緑色になっちゃってちょっと後悔したのですが、型入れして一晩置いたら色が抜けて、なかなかいい感じのうぐいす色に落ち着いていました。ほっ。

しかし、手作り石けんの香り付けにエッセンシャルオイルを使うのはあまりに無駄ではないかと、こないだ綾さんとも話していたんです。だって、苛性ソーダに負けずに香りが残るようにしようと思ったら、大量のオイルを入れなくてはいけなくてあまりに高くつくし、薬効の高いものをそんなに入れてもいいものなのか、という疑問もあります。石けんの香りづけならグレードの低いフレグランスオイルで充分じゃないでしょうか・・・

まだまだ実験は続きます。
  1. 2005/02/14(月) 13:59:23|
  2. 日常
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ドイツのエコ村

夫の父は趣味で養蜂をやっています。ヴェスターヴァルトという森の、のどかな村はずれで、抗生物質を一切使わない自然な方法で美味しい蜂蜜を作っているのです。その村は観光名所はありませんが、風景が美しく、有機農法に取り組む農家やゲストハウスつきの牧場などがあるので、夏場は都会から家族連れが休暇を過ごしにやってきます。

そんなヘンベルク村が「エコロジカルな村」としてドイツのテレビで紹介されました。夫の父もインタビューを受け、蜂蜜作りについて語りました。番組をビデオに録画したというので帰省した折に見せてもらったのですが、それを見て「やっぱりドイツだな~」とつくづく思いました。もしそれが日本であれば、全然違う報道になったと思うのです。

若くて美人のタレントがレポーターとして起用され、噂のエコ村へGo!
「ご覧ください。これがそのエコ村でーす。うわぁ~すっごい綺麗な景色ィ~!」
「このハチミツ、濃厚ななんともいえない香り。あーん、美味しい~っ!」
「ヤギさんがたくさーん。カワイイ~ッ」
とかワーワーキャーキャー言って、それを見る視聴者は「綺麗だな~」「美味しそうだな~」そして「自分も今度是非行って見たい!」となる気がするのです。

そしてその村は一気に知名度アップ、観光客が押し寄せて大きな経済効果が生み出される・・・
ではありませんか?

ドイツでの報道は違いました。むさくるしい男性レポーターのインタビューに養蜂家、牧場経営者、農家、有機野菜販売人がクソ真面目な顔で淡々と語っています。ある母娘が村の自然食レストランで食事をしているところも映されましたが、二人ともただ黙々と食べているだけ。
「こんな素敵な村があるのです。行ってみませんか」という宣伝ではなく「ヘンベルクというエコロジカルな村が存在する」という客観的事実を報告したものに過ぎなかった。

なんだかちょっと残念。でも、今後もヘンベルクは静かな静かな村であり続けることができるのでしょう。

やっぱりそのほうがいいな。
  1. 2005/02/14(月) 13:58:22|
  2. ドイツ
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ハンカチとティッシュ、ドイツの場合

ドイツでは人前で鼻をかんでも構わないと知ったときは本当に嬉しかったです。アレルギー持ちでよく鼻がかみたくなるのに、日本ではいちいちトイレに行ったりしなくちゃいけなくてすごく困っていたからです。逆にドイツでは人前で鼻をすするのは絶対にやってはいけない下品極まる行為なので、鼻水が出そうになったら、みんないつでもどこでもサッと鼻をかみます。鼻をかむ音はあまり気持ちのいいものではないかもしれないけど、かむのは一回だけ。ずるずる何度もすすっているよりはマシと考えるのでしょう。

アメリカではハンカチで鼻をかんでいる人を見かけましたが、ドイツでは一般的ではありません。ティッシュを使います。ドイツのポケットティッシュは素晴らしい。薄くて水に溶けやすい日本のティッシュは使った後すぐにゴミ箱に捨てないと厄介なことになりますが、ドイツ製はしっかりとした紙が三枚重ねになっていて、ご丁寧に縁がミシン処理してあります。大きさはハンカチと同じくらい。一度ちょっと鼻をかんだくらいで捨てるのは勿体ないほど立派で、使った後は二つ折りにしてポケットに突っ込んでおいても何の不都合もありません。

鼻づまりに困る人のために鼻通りのよくなるミントを沁み込ませたポケットティッシュや、鼻のかみ過ぎで鼻の下が赤くなるのを防ぐためにローション加工したものもある。是非日本でも普及して欲しいです。

ハンカチで鼻をかまないなら、ドイツ人はハンカチを何に使うのでしょうか。ほとんど何にも使っていないようです。ハンカチを持ち歩いている人を見かけたことないですから。公共のトイレなどには必ずペーパータオルか乾燥機が備え付けてあるので必要ないし、涼しい国なので汗を拭くこともたいしてない。拭く必要が出たらポケットティッシュを使えばいいし。おそらく、ドイツではハンカチは「使い捨てハンカチ(つまりポケットティッシュ)」に完全に取って代わられたのでしょう。

たまに日本に帰ってきてトイレに乾燥機がないと、ハンカチを持ち歩かない私は焦りました。日本で生活したことのあるドイツ女性はこう言っていましたよ。

「日本人ってバッグにハンカチを入れて持ち歩くでしょ。あれ汚いわね~。汗を拭いて湿ったハンカチをバッグに入れるなんて。ばい菌が繁殖するじゃない。しかもそれをまた使うなんて・・・」

確かにそうかも。
  1. 2005/02/12(土) 19:09:12|
  2. ドイツ
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日本文化はユニークか

「XXは日本独特の・・・」
このフレーズを耳にすることがなんと多いことか。

「ご主人、お漬物食べられますか。エッ?ドイツにも漬物があるの」
「日本に来たのだから、是非、桜を見るべきですよ」
「温泉のよさはガイジンさんにはわからんでしょうなぁ」

我が国は「オンリー・イン・ジャパン」のもので溢れかえっていると考えている人がたくさんいそう。

外国人が日本と聞くと「スシ・ゲイシャ・サムライ」を思い浮かべるように、日本に典型的とされるものは確かに数多くあります。でも、日本にしかないものって本当にあるんでしょうか。

そんなものは一つもない!

と、何故か私は確信しているのです。相撲が国技の国は他にもあるし、お米からアルコール飲料を造る国も日本だけではない。生の魚くらい案外あちこちで食べているだろうし。

トルコを長距離バスで旅行したときに、サービスエリアの売店に売られている土産物を見て私は思わず「おお!」と声をあげてしまいました。そこには箱に詰められた特産品が積み上げられていたのですが、それらは包装済みで、一番上の一箱だけが見本として中身がわかるよう蓋のあいた状態で置かれていました。日本と同じ!

同じくトルコのブルサという町のお風呂屋さんへ行ったとき。「家族風呂」という名前のお風呂を利用すると、2畳ほどのスペースの風呂場には湯船と洗い場がありました。まったく日本と同じ。そしてお風呂を上がった人たちは中庭のテーブルに座ってお茶を飲みながら、のんびりとテレビを見てくつろいでいました。これって銭湯で湯上りにテレビ見ながらジュース飲むっていうのとそっくりじゃない?

広い世界、日本と同じものや日本に似た場所、探せばきっとあります。

同じもの探しの旅って面白いよ。
  1. 2005/02/12(土) 14:00:52|
  2. 日本
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ピンクせっけん

春にむけて桜をイメージした石けんを作って、と姫野さんにリクエストされたので試作しているのですが、どうもうまくいきません。

太白ごま油をベースにするときれいなピンク色になると読んだので(別にごまの匂いはしません)、それにシルクパウダーを添加して、ほんのりピンクにシルクのキラキラというイメージでやってみました。

ところが、トレース時の色はピーチ。なんで?これだと型出しのときにはクリーム色になってしまう・・・固さを出すためのミツロウのせいかもしれないけど、わざわざ無色の精製ミツロウを使ったのに。

アロエジェルでピンクが出るというのでやってみた時も、結果はベージュピーチになってしまった。ローズヒップティを使うといい色になるけど、時間が経つとうんと退色してしまうし・・・

次回はピンククレイを使ってみることにしよう。でも、クレイソープは春向けにはさっぱりしすぎるので、うまく保湿成分をプラスするか、オイル配合を考えてしっとり感を出すか、あるいは鹸化率を低めに計算しなければなりません。

あー、イメージ通りのものはなかなか作れません。
  1. 2005/02/11(金) 19:11:07|
  2. 日常
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折り紙に挑戦

三連休。息子が風邪気味なので遠出はなし。となると恐れていることが起こるのは必至。

娘「ママー。一緒に遊ぼうよー」
来たっ!

小3の息子と遊ぶのは好きだけど、幼児の相手は苦手なんです。特にままごと系は拷問に近い。
だけど「たまには遊んでよぅ」と涙を浮かべて言われたりすると、付き合わないわけにはいきません。しかしままごとはできれば避けたい・・・

私「そうだ!折り紙しよう。折り紙持っておいで。一緒にいろいろ折ろうよ」
もの凄い図形オンチの私は折り紙をほとんどしたことがないのですが、先日「折りペルカーゾ」の中井さんに触発され、脳活性化のために苦手な折り紙に挑戦しようと思い立ったばかり。子供とのコミュニケーションにもなるし一石二鳥!早速、本を見ながら折り始めました。まずは「タンポポ」。

ところが図を見てもなんだかよくわからない。あれ?おかしいな、あっ、反対側に折るの?いや違う・・・
ふと気づくと、いつの間にか息子もやってきて、横でチャッチャと折っています。(彼の図形感覚はすごい)
息子「お母さん、それ違うよ」
私「え、こうじゃないの?」
息子「ほら、貸してごらん。こうだよ」
私「そうなの?なんでわかるの」
息子「だってそうかいてあるじゃん、ほら」

もう一度図を見直して再チャレンジするが、やはりわかりません。
息子「違うってば。よーく落ち着いてやってごらん」
折ったり広げたりしてるうちにグチャグチャになってきました。
娘「ねーママ。見て。ゆりこ、こんなの作ったの」
私「あーはいはい」
娘「ちゃんと見てよ。素敵でしょ、ねえ」
私「ちょっと今話しかけないでよっ。わかんなくなるから」
だんだん殺気立って来た。
息子「なんでわかんないかな~。ボクはもうあっち行くよ」
私「ああっ!どこ行くの?困るよ~」

しょうがないので一人で意地になって格闘し続けたのですが、泣きが入ってきました。
私「ヒーヒー」
娘「ママ、いいんだよ。できないなら無理しなくて。他のことして遊ぼう、ネッ、ネッ。何がいい?アイロンビーズ?それともお絵描き?」
でも、私は完全に折り紙モード。
娘はアイロンビーズを刺し始め、
「一緒にやろうよ。楽しいよ~」
しかたなくアイロンビーズに移行するものの、まだ頭の中は折り紙でいっぱい。子供と遊んでやるつもりがどうしたことか・・・

「ああっ。子供達がいると、落ち着いて折り紙も折れやしないっ」
と叫びたいのをおさえるだけの分別はかろうじてありました。

(今晩彼らが寝た後、じっくり取り組もうっと)
  1. 2005/02/11(金) 19:10:17|
  2. 日常
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「頭がいい」とは文脈力である

斎藤孝先生の著書、『「頭がいい」とは文脈力である』を人に薦められました。

最近巷には「頭のいい人、悪い人」的なタイトルの本が溢れていますが、今までどちらかというと懐疑的でした。そういう書物の存在意義がよくわからなくて。もともと頭のいい人は読む必要がないだろうし、悪い人が読むと「あーやっぱり私って頭が悪い」と思って落ち込むだけなのでは!?

でも、この本を薦めてくれた人の選んだ本は今まで外れたためしがないので、彼女が面白いというんだったらと思って読んでみたんです。そうしたら、目からウロコの内容。

この本によると「頭がいい」というのは意味を掴むことができることで、暗記がいくらできても意味がわかっていなければ、頭がいいということにはならない。ま、それはそうだよね。

感動したのは、次のくだり。
『「頭がいい」というのは状態のことであって、誰でも、何歳からでも変えられるのです。』

つまり「私は頭が悪いからXXがわからない」と諦めることはない。
「最近、私体調がいいの。毎朝ジョギングしてるせいかなー」と言えるように、
「最近、私頭いいの。脳トレに凝ってるんだよねー」って言えるんだね?

斎藤先生はさらにこう述べています。「頭がいい」状態であると「幸福感」が味わえる。なぜならば、頭がいい状態のときには物事をスッキリと理解することができるので爽快感をおぼえるから。そして相手の言わんとすることを理解できれば、相手も心地よい。不安や嫉妬は正体が見えないことから来るストレスなので、頭がよい状態だと精神状態もよくなる。

「微分・積分なんてできたって、実際の生活には役に立たないじゃないか」とか「いくら頭がよくったって、人間性がダメならねぇ」と勉強に否定的なイメージを持つのは社会にとっての損失。なぜなら、実生活で微分・積分をすることはなくても、その問題を解くことで思考力が養われ、実生活でも本質を見抜くことができるようになるから。みんなが「頭のいい」状態になれば、世の中とってもうまくいく。

と斎藤先生は言わんとされている!

(と断言したところでやっぱり不安になった。私ってこの本の「文脈」ちゃんと理解してるかな・・・)
  1. 2005/02/10(木) 19:12:04|
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日本人はどこにでもいるか

日本人バックパッカーがよくぼやいているのを耳にします。
「日本人って、どこに行ってもいるんだねぇ」
海外旅行に行くのって、異国情緒を味わいたいというのも動機のひとつであったりするので、せっかく外国へ行ったのにあまりにもウジャウジャ日本人がいると、「なーんだ」と思うのは普通かもしれません。また、人があまり行かないような秘境に行きたいと思って奥地へ出かけて行ったつもりなのに、そこでもたくさんの日本人を見かけると「自分だけじゃないんだー」とガッカリしたりして、それで「どこへ行っても日本人がいる」というぼやきになるのかも。

だけど、「世界中どこにでも日本人がいる」というのは本当ではないみたいです。私自身も日本に住んで、日本から海外旅行へ出かけていた頃はそう思っていたのですが、ドイツに住み、ドイツから旅行へ行くようになったら・・・

どこへ行ってもドイツ人ばっかり!

それもそのはず。日本にいたときは「地球の歩き方」を持って旅をしていたんですもん。地球の歩き方に出ている場所にはすべて、日本人観光客がいるのでした。そして、ドイツの旅行ガイドを見ながら旅に出れば、そこにはドイツ人がうじゃうじゃいる。きっとロンリープラネットを持って出かければ、アメリカ人の大群に遭遇するんでしょう。

世界にはいろんな場所があって、ユネスコ文化遺産のあるところとか、大都市にはあらゆる国から
旅行者が集まって来ますが、そういうメジャーなところを除けば、その国民によって好みの場所は違うようです。お洒落なところ、お店の多いところ、ロケ地になった場所には日本人がとても多い。それに比べ、ドイツ人の好む場所は地味なところが多いです。自然がたくさんあって、気候がよく、他には何もないようなところ。日本人の旅の目的は主に「XXを見てくる」ことなので、何もないところへわざわざ行く人は少ない。ドイツ人の旅の目的は主に「何もしない」こと。

そんなわけなので、「日本人が誰も行ったことのないところへ行きたい」人は「地球の歩き方」ではなくて、どこか外国で出版されたガイドブックを持って旅に出るといいですよ。
  1. 2005/02/09(水) 19:13:13|
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娘(5歳)の憤り

娘がいる時間にはパソコンには向かわないっていうのが原則なのに、ついやってしまいました。
案の定、彼女はちょっかいを出してくる。
「ねえ、ちょっとやめて。今これ書いてるんだから」何度も言ってるのに邪魔をやめてくれません。あんまりしつこいので、「いい加減にしてっ!」ドンと娘を小突いちゃった。

すると彼女は「ううーっ」と泣き出して、こたつの下に潜ってしまった。ウッウッウッといかにも悔しげな嗚咽が聞こえて来ます。

私「ゆりこー。言いたいことでもあるの?あるなら出てきて言ってよ」
すると、ガバッとこたつ布団をめくって出てきて、
娘「あのね。あのね。ウッウッ」
私「言ってごらん」
娘「あのさ、ママはさ。もし、ゆかり(娘の友達)がここに遊びに来てママの邪魔をしたとするでしょ。そしたらゆかりを叩く?」
私「うぅ・・・」
娘「叩かないでしょ。ゆかりにだったら優しく怒るよね。他の子供にだったら怖い言い方しないでしょ。ゆりこにだけ、どーしてそんなに怒るの。それはズルイ」
私「うーむ」
(よその子にだったらセーブが効くんだけど、家族だと何やっても許されるって甘えがあるから、つい感情爆発、なんだよね・・・)

私「そうかー。それで怒ってるんだね。それだけ?」
娘「パパにも言いたいことある」
私「パパー。ゆりこが言いたいことあるって」
夫「はい、なんでしょう?」
娘「パパはさ、ゆりこと大ちゃんがケンカしてると勝手に入ってきて怒鳴るでしょ。でも、大ちゃんもゆりこも、ケンカの仲間に入れてあげるって言ってないよ」
(そういう問題ではないと思うけど・・・でも、彼女の見解はそうなのか~)
夫「・・・・・(どう言うべきか考え中)」

私「なるほど、ゆりこの気持ちはわかったよ。叩いたのはよくなかった。もうしないようにするね。でも絶対っていうのは自信ないんだ。もしかしたらまた間違えてやっちゃうかも。そしたら許してね」
娘はしゃくりあげながらも、じーっと私の弁明を聞いていました。そして言いました。
「ゆりこもママの気持ちがわかったよ。ゆりこが悪かった。最初に邪魔しちゃったのはゆりこだもん。ごめんね」

いつもなら、「だってあんたが邪魔してきたから悪いんでしょーっ」とか、「ママも怒りすぎちゃったけど、あんたもちょっとは言うこと聞いてよ!」とか娘に言うことでその場を収めていたんだけど、そんなふうに言わなくても、子供って自分で結論を導き出すことができるんだなあ・・・

子供ってただ自己主張をするだけじゃない。気が済むまで主張したら、相手の主張も受け入れる余裕が出て、折り合いをつけようとするんですね。

たかが子供とあなどれないです。
  1. 2005/02/08(火) 19:14:13|
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カイロ その4

カイロといえば「エジプト博物館」。ギザ市のピラミッドは入れ物だけで、中はからっぽなのですが、古代エジプトの文化遺産を見たいと思えば、この博物館に行けば満喫できます。

自称「博物館フリーク」の私だけど、あんなにすごい博物館は他に見たことがありません。何があるって、とうていここに書ききれないほどのおびただしい数の発掘物がそこに展示されているのです。しかし展示という言い方は、この博物館の場合、あまりびったりな表現ではないかもしれない。
「古くなったものを物置に押し込んだよ」
というほうが、むしろその雰囲気を正確に伝える気がします。
とにかく、もの凄い古さと規模の発掘物が、これでもかこれでもかという風にそこに押し込められています。

日本へ来たエジプト人観光客に「これが日本最古のお寺です」と法隆寺を見せたら白けていたと、どこかで聞いたけれど、これじゃ当然でしょう。


古代文明も素晴らしいけど、私がもっと興味を持っているのは実はエジプトの現在。旅行に行くと必ず、その土地の生活がわかるような本と料理の本を一冊買って帰るのを楽しみにしています。カイロで手に入れた本で、とても気に入った一冊が、

" Between Marriage and the Market. Intimate Politics and Survival in Cairo. "
Homa Hoodfar 著 1999

イラン人文化人類学者のカイロでのフィールドワークをまとめたもので、カイロのアメリカン大学の書店で購入しました。

主にカイロの女性の生活について書かれているのですが、とても興味深いことがたくさん書いてあります。なかでも、ほぉ~と思ったのが、働く女性の服装に関する部分。エジプトはイスラム圏の中では戒律がそれほど厳しくないほうのようで、女性も必ずしもムスリム・ルックで歩いているわけではないのですが、欧米人と変わらぬスーツ姿のOLとスカーフOLとが共存する社会ってどうなっているのかな?と気になりました。

この本の説明では、それまで欧風の服装でいた近代的女性がある日突然ムスリム・ルックに転向することはよくあることで、近年その傾向は強くなっている、のだそう。そしてそれは、若い女性の信仰心が篤くなったからというより、むしろ経済的効率を考えてのことらしい。

ある女性の告白によると、
「以前はスカーフ被ってなかったけど、被るようになりました。だってそうすれば朝、髪の毛セットしなくてもいいから楽だし、スカーフ被ってると洋服も2~3着を着まわせばいいから安く上がる。スカーフ被ってるような女性が毎日違うおしゃれなスーツ着てくるなんて、誰も期待しないでしょ」
(注: 本からの正確な引用ではありません)

なるほど~。
  1. 2005/02/07(月) 19:16:11|
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外国で友達を作ろう!作戦

旅行は絶対、個人旅行。そして観光もいいけど、できれば現地の生活が知りたい。もし可能なら、友達を作りたい。日数の限られた旅行中に現地の人と知り合うにはどうしたらいいでしょうか。

私が大学生のバックパッカーだった頃に考えた作戦はこうです。

現地についたら、その土地の大学へ行く。そしてなるべく女子の多い学部を選んで潜り込む。なぜ大学、それも女子の多い学部を狙うかというと、女子大生なら得体の知れない危険人物である可能性が低いし、当時自分も女子大生だったので。そして図書室のようなところを見つけたら、英字新聞でも読みながら(というか読むふりをしながら)そこで待機します。

すると、やって来る、やって来る。
「ねえ、あなた外国人?」
「そうです」
「どこから来たの」
「日本」
「ここで何してるの?」

こうして会話が始まればチャンスです。最初にこれを試したのはタイでした。タマサート大学の教養学部の女子学生達と仲良くなれたので、その後はもぐりで授業に参加させてもらったり、一緒に遊びに行ったり、週末には家に泊めてもらったり。とっても楽しかった。

これが私にとっての旅の醍醐味。でも、この作戦、東南アジアでは大体うまくいきますが、イスラム圏では通用しませんでした。

おばさんとなった今は大学潜伏作戦はもう無理ですが、今は子供達を媒介にして現地の人とお喋りすることができます。それもまた、いいもんです。
  1. 2005/02/07(月) 19:15:10|
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カイロ その3

カイロタワー。
そんな名前のものがあると聞けば、上ってみようと思うじゃありませんか。

町全体が今にもボロボロと音を立てて崩れ落ちそうなカイロ。上から眺めても目に入る光景に酔いしれたりはしないだろう。ナギーブ・マフフーズが通いつめ、そこで数々の物語が生まれたという「ナギーブ・マフフーズ・カフェ」に座ってみても、マフフーズの世界を彷彿とさせる何かを見つけることはできませんでした。だけど、その不思議な表情にどことなく惹かれ、この町を一望できる場所に立ってみたいと思ったのです。

ガイドブックを見れば最上階には回転式喫茶店があるという。円盤型のフロアのガラス張りの壁に沿ってぐるりとテーブルが並べられ、その客席が静かに回転してカイロ市街が見渡せる。コーヒーを口に運び、ケーキを頂きながら。優雅なひととき。

しかし実際には優雅とはほど遠いところが、やっぱりカイロです。回転盤は怖ろしく古そうで、静かに移動どころか、数メートルごとにガッタン、ガッタンと上下に揺れ、今こそカイロタワー崩壊かとビクビクする。コーヒーをすする余裕もなく、何回目かのガッタンで「きゃぁ~」と叫んで回転盤を飛び降り、ウェイターのいる中央部(ここは回転しない)の柱にしがみついてしまいました。

結局ケーキには手をつけず、高いお茶代だったよと、せめて展望台にでも出ようと外に出ました。
するとそこはカップルばかり。思わず横浜を思い出し、「どこも同じなんだな」と思いました。ただ違うのは、手をつないだり、肩を組んだりしているカップルがいないこと。彼らは少し距離を置いて並び、女性はみなロングコートにスカーフ姿。でも彼を見上げる彼女、彼女を見つめる彼の瞳はやはり「恋する者のまなざし」なのでした。

熱く重い空気に場違いなものを感じて、夫と私はそそくさとその場を去りました。それにしても不思議なものですね。女性は容姿がほとんどわからない服装をしているし、きっとお国柄、異性と親しく言葉を交わすことなどないのでしょう。それでも恋愛はやはり成立するのです。

恋愛ってどういう仕組みで発生するんだろう?やっぱりフェロモンなのかしら・・・
  1. 2005/02/06(日) 19:17:28|
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カイロ その2

カイロ市の人口増加は凄まじい。成田からリムジンバスに乗って東京都内を走るたび「こんなに住環境の悪い町も珍しいよね~」といつも思っていたのですが、カイロの住宅難も相当のものです。

カイロ市内の住居は集合住宅が多いのですが、屋根部分が未完成のままになっているものが多くて驚きでした。すごい勢いで人口が増え続けているので、いつでも上に向かって建て増しできるように、屋根を作らずそのままにしてあるんでしょうか。

住居が不足しているので、墓地の中に住んでいる人もいます。「死者の街」と呼ばれる巨大な墓地には150万人が生活しているという。カイロ市の人口の10分の1。

カイロはどんどん半径を広げ、ピラミッドのあるギザ市とほとんどくっついた状態になっていました。ピラミッドって、砂漠の中をらくだに乗って行くイメージだったのですが、なんと片側はスフィンクスのすぐ目の前まで住宅街。反対側はかろうじて砂漠風景の写真が撮れるものの、新興住宅地として開発が始まっていました。そのうち、ピラミッドは住宅街のど真ん中に・・・なんてことになるかも。

  1. 2005/02/05(土) 19:19:26|
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世界のトイレ事情

別の方のブログに、「よその家庭では男性はトイレを使った後に便座を下ろしておくのかどうか」という記述がありましたが、はてどうなんでしょうか。

そういえば私の知人(女性)に、お父さん・お兄さんが便座を戻さない人だったので実家の便座は常に上がった状態で、そのため便座が上がっているのが正式なトイレの姿だと信じていた人がいます。

我が家ではどうかというと、便座が上がっていることはありません。なぜなら誰も決して便座を上げないから。夫の弁によると「ドイツでは男も女も座って用を足す」。
うそぉ~と言う声が聞こえてきそうだけど、これは一部真実のようです。ドイツの母は息子たちに「便座を上げて使うと掃除が大変だから座ってするように」と躾ける家庭があるらしく、夫もそう躾けられたそうです。ドイツ男性全体の何パーセントがそうなのかって聞かれても私、知らないけどさ・・・
でもいい方法だと思うので、私も息子にはそう躾けました。(夫も息子も立って用が足せないわけではありませんので、ご心配なく)

それから世界にはトイレットペーパーを使わないで水で処理する国というのがありますが、あれは慣れないと少々苦しいです・・・水で洗うから清潔ではあるのだけど、コツがわからないと具合の悪いことになる。桶で水槽から水を汲んで思いっきりザバーッとやるまではいいけど、タオルがないのに濡れた体はどうするの。体および床が濡れるのを最小限に食い止めるテクニックがきっとあるんでしょうけど、実演してもらうわけにもいかないしねぇ・・・

トルコのリゾート地のホテルでは外国人が水処理を嫌がるのでトイレットペーパーも用意してあるけど、紙を流すとトイレが詰まるから紙はくずかごに捨ててね、っていうところもありました。でもくずかごに捨てるってのもちょっと・・・

ヨーロッパではトイレの便座が高すぎて登れなかったり、開口部(というのかな?)が大きすぎて中に落ちそうになったり、トイレットペーパーまでの距離がやたら長いのも困る・・・

トイレはやっぱりマイ・トイレがいいです。



追記:Kakoさんのオランダ暮らしの雑記帳に関連記事があります。ご興味のある方はどうぞ。

  1. 2005/02/04(金) 11:58:46|
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ネット検索の危険

職業柄いろいろな分野の用語をネット検索するのですが、とても便利で楽しい反面、げっそりすることも多いです。探している情報とはかけ離れた、非常に嫌なサイトに遭遇することがよくあるから。

ドイツ史における「第三帝国」について調べようと思ったら、ヒトラー崇拝者の集会所のような怖~いサイトにアクセスしてしまったり、やはり歴史関連で「阿片窟」と打ったら変態的なゲームサイトがずらっと出てきたり、医学分野で「ブルセラ症」という感染症について調べようと思ったら、別のブルセラにばっかりヒットしたり・・・

鬱陶しいので、変なサイトにはアクセスできないようにPCを設定したのですが、今日真面目に「血友病とカリニ肺炎について」検索したら、有害カテゴリーだといって遮断されてしまいました。また設定をもとに戻さなくちゃ・・・

変なサイトに遭遇するたびに、世の中には自分の知らない世界が無限にあるのだなあ~とつくづく思う一方で、こんなに簡単にいろんな世界を覗き見できるネット世界が怖くもあります。有害図書というのは昔からあったけれど、敢えて近づこうと思わなければ無縁でいられますよね。でもネットだとこちらが意図しなくても情報の方から目の中に勝手に飛び込んで来ることがあります。それって子供には非常に危険なんじゃないでしょうか。

世の中の大人はその辺をどこまで認識しているんだろう?息子の小学校でも調べ物にネットを使うというので、教員に「有害サイトアクセス防止の対策はどうしているんですか」と質問したら「さあ、私はコンピューターには詳しくないので」と答えが返ってきましたけど・・・

心配、心配、心配です。
  1. 2005/02/04(金) 11:57:43|
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カイロ その1

エジプトのノーベル賞作家、ナギーブ・マフフーズの「バイナル・カスライン」の世界に魅了された私と、悠久の古代エジプト文明に憧れる夫。二人でカイロを訪れたのは5年ほど前のこと。

予定滞在日が数日しかなく、胃腸がとても弱い私達は、水や食べ物にあたってお腹を壊して寝込んでは時間のロスになると心配でした。それで、珍しくリッチにヒルトンに泊まることになったのです。どうせなら、ナイルヒルトン。それもナイル・ビューで。自分では大いに豪華に出たつもりでした。

しかし、計算違いでした。ナイルヒルトンは建物は古いが格式あり、サービスもよいとパンフレットに書いてあり、確かにそれには偽りはないのですが・・・
「ナイル・ビュー」というのが曲者なのです。なるほど夜景はきれい。部屋も悪くない。だけど、その部屋に足を踏み入れた途端、あまりの騒音に思わず耳を塞ぎました。窓の下にはナイル川に沿って大通りが伸び、そこをひっきりなしに車が往来しているのですが、なぜかカイロの車は走行中ずっとクラクションを鳴らし続けているのです。ブッブーブッブーブッブーブッブー。

夜中になれば収まるのだろう、とタカをくくりました。でも期待は裏切られ、カイロの喧騒は夜通し止みません。窓はしっかり閉めているのに、窓などまるで存在しないかのようにエンジンとクラクションの音が私と夫を苦しめた。
「うるっさーーーい!寝られやしないよ」
「これって、毎晩続くんだよね?」
「どうする?一睡もできなかったら・・・」

うとうとしたと思ったら朝になった。
「今日一番にやること。耳栓を買う!」
「そうだそうだ。これじゃ、睡眠不足で死んじゃうよね~」

ということで耳栓購入のため町へ出たのですが、どこに行けば売っているのかわからず、キオスクだの薬局だの、思いつく店片っ端から入ったのですが・・・
私達「耳栓ありませんか」
店の人「耳栓って?それ何?」
私達「耳に詰める栓です」
店の人「ああ、これのこと?」
持って来たのは綿棒。
私達「違います。耳につめる栓です、欲しいのは」
店の人「そんなの何に使うの」
私達「うるさくて寝られないから」
それを聞いたら店の人および周りにいたエジプト人一同が大笑いした。
「ウワッハッハッ。うるさいだって~」
結局、耳栓は見つからず、私達は途方にくれました。もし今晩も眠れなかったら・・・

でも、そんなことは全くの杞憂でした。丸一日、カイロの喧騒の中を歩き回っていたら、いつの間にか耳が騒音に鳴れて何も感じなくなっちゃった。クラクションの音にも無感覚になってしまったのです。

その晩からは、ぐっすりと眠れましたよ。
人間の適応力ってすごいもんです。
  1. 2005/02/04(金) 11:56:42|
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野菜だけ?

最近ちょっと気に入っているお料理の本。

「野菜だけ? 目からウロコの野菜まるごと料理術」 大谷ゆみこ メタ・ブレーン出版社

野菜が大好き。野菜がないとすぐに体調が悪くなってしまうのですが、家庭菜園からたくさん頂き物をしたときなど、鮮度が落ちないうちに食べたいけど副菜としてじゃなかなかたくさんは食べられない。メインディッシュとして食べたいな~と、いろんなベジタリアンクッキングの本を手にしたけれど、今までどうもピンと来るものがありませんでした。

でも上記の本を見つけて以来、冷蔵庫で野菜が萎びていくことがなくなった。

この本にあるお料理のポイントは、皮ごと、まるごと調理して、お砂糖は使わないというもの。皮がついていると野菜の自己分解酵素が働いて早くやわらかくなるんだそうです。

今晩のおかずも、ごぼう丸ごと煮、じゃがいも丸ごと味噌煮etc...

簡単だけど、おいしい!
  1. 2005/02/01(火) 12:00:47|
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